京都・芝1600m(外回り)コース図

京都・芝1600m(外回り)コース図

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コース見解

 
スタートしてから3 コーナーまでの距離は実に712m。馬群もなかなか固まらず、先行争いは直線コースの様な横広のままの競馬となる。その為、中盤までペースは緩みにくく淡々とした流れで脚を溜める事なく直線を迎えるパターンが多い。結果、クラスが上がるにつれて差し・追い込みの活躍が目立ち、重賞レベルになると逃げ切り勝ちは能力が相当抜けていないか展開がハマらないと厳しい。また、4コーナーでは外回りで集団がバラけやすく、後ろからの馬でも不利なく競馬が出来るのも大きなファクターだ。
 

タイム・ラップ見解

 
古馬のオープンクラスで勝ちタイム平均が1.33.5。前後半のラップもほぼ同レベルで、実質ラスト上がり3ハロンの実力勝負になりやすい=展開の大きな紛れは少なく、人気通り順当に決まるケースが傾向的に多く見られる。よって、先行馬を選定出来れば予想はしやすいと言えるだろう。
 

血統見解

 
ディープインパクト

ディープインパクト

どのコースもトップの成績を残すディープインパクト。京都コースは天皇賞・春で世界レコードを出すなど、かなりのハイパフォーマンスを見せておりもはや庭みたいなもの。
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他馬と比べても突出したデータ残すディープインパクト。出走頭数も断トツな上に、複勝圏内率は何と40%を超えている。コースが広々としていて上がり勝負となればこの産駒の独壇場となり得る。但し、当然ながら人気馬が多く単複の回収値は低めで余り妙味はない。当日、天候が悪く馬場が湿る様なら思い切って割引してもいいだろう。
 
アグネスタキオン

アグネスタキオン

“音速の貴公子”。4戦4勝でターフを去った伝説の名馬だ。文字通り、一瞬のキレは相当なものでその能力を遺憾無く産駒にも伝えている。キレ勝負ならディープインパクトにも劣らない。
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そのディープインパクトに匹敵する数字を残すのがアグネスタキオンだ。回収値に関しては単複で100を優に上回っており、人気以上の活躍が見込める。軸にするならこちらの方が旨み十分だ。しかし、ディープ同様、こちらも雨の日は少し疑ってかかりたい。
 
サクラバクシンオー

サクラバクシンオー

言わずと知れた快速スプリンター。特に1200m戦では無類の強さを誇り、当時の短距離界を席巻した。種牡馬になってからも多数の重賞馬を排出し、その圧倒的なスピードは脈々と受け継がれている。
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サクラバクシンオーは上記2頭に比べると出走頭数が少ないものの、負けじと好成績を残している。この血統だからと言ってマイル戦で軽視すると痛い目に遭う。しっかりとヒモ候補には入れておきたい1頭だ。
 
ホワイトマズル

ホワイトマズル

欧州のトップホース。コマンダーインチーフなどと凌ぎを削り、数々の大レースで好走している。93年、ジャパンカップで来日。その後、武豊鞍上で凱旋門賞に参戦するなど日本にも馴染みの深い1頭だ。
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こちらも単複の回収値では共に100超えをしているホワイトマズル。複勝県内率も35%と、なかなかの高い水準だ。但し、サンプルが少ない事とこのコースではシルポートが荒稼ぎしているのでそこまで重要視する事もないだろう。あくまで参考程度に。
 

脚質見解

 
基本、先行・差し有利のコースだが外回りでどの馬も競馬をしやすい点で追い込み馬も十分に戦える真っ向勝負のコース。特に重賞クラスになると追い込み馬の馬券圏内への食い込みが顕著に出ているので、逃げ以外の戦法に関しては余り気にしなくて良いだろう。
 

まとめ

 
総評として、良馬場ならディープインパクトには逆らわなくて良い。人気馬でもそうそう無様な競馬はしないので、素直に軸候補まで入れて損はないと言える。ただ、それに比例して高配当も見込めないのでヒモ荒れに期待して連下を手広くする手か。前述にもあるが、もし雨で馬場が稍重以下に悪くなる様であれば様相は一変する。

馬券の参考としては、キッチリと先行馬を選定してハイペースかミドルペース以下になるかの見極めが重要である。枠順に関しての有利不利はないが、開催が進むにつれて外枠が伸びる傾向にあるので施行日程もしっかりと考慮して印を付けて行きたい。逆に開催週は圧倒的に前が有利。
 
☆ポイント
・スローペースにはなりにくく、差し馬が基本有利。
・キレるタイプよりもしっかりと脚を長く使える馬が狙い目。
・良馬場で人気のディープインパクトには逆らうな。

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