D.バルジューとは

 
D(ダリオ).バルジュー騎手

D(ダリオ).バルジュー騎手

イタリア出身のベテランジョッキー。39歳。

2006年に本国でリーディング1位に輝く。

2002年に初めて短期免許を取得して以来、コンスタントに来日し日本の競馬ファンにも馴染みは深い。2003年には、コスモサンビームで朝日杯FSを制するなど顕著な活躍を見せている。

昨年度、JRA騎手試験を受けたが残念ながら不合格となる。今年の再受験で、C.ルメール&M.デムーロ騎手に続く3人目の外国人による通年免許獲得を目指す。
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バルジュー騎手と言えば、個人的な印象ではローカルでガンガン乗っているイメージが強い。余り大きな実績は残してはいないが、コンスタントに人気薄を持って来るいぶし銀でC.ルメール&M.デムーロとはまた違ったポジションの騎手だろう。

今年は2ヶ国のダービーを制するなどヨーロッパでも大活躍しており、その勢いに乗ってJRA試験の合格となるか。
 

イタリア競馬の賞金未払い問題

 
イタリア競馬が生み出した名手たち

イタリア競馬が生み出した名手たち

左上から時計回りで…

・L.デットーリ騎手
・A.アッゼニ騎手
・C.デムーロ騎手
・M.デムーロ騎手

「人材の宝庫」と言われるイタリア競馬が今深刻な状況に陥っている。
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レースの賞金が支払われない!?

レースの賞金が支払われない!?

事の発端はリーマン・ショック。

政府の財政状況が困窮化を極め、競馬機構を管轄している農務省が賞金の支払いを拒絶。その為、イタリアの有力馬や騎手たちは他国に舞台を移す事となり、結果として競馬人気が低下し馬券も売れなくなって行くという悪循環に陥っている。
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その為、当然ながらレースのレベル自体が低下して行く中で、欧州格付け委員会は遂に今年からミラノ大賞と共和国大統領という権威あるGⅠレースをGⅡに格下げするという事態にまで発展。

取り分け、1889年に創設されたミラノ大賞はあのネアルコやリボーといった伝説的名馬や、近年ではトニービン、ランド、ファルブラヴなどが優勝している。日本の天皇賞の模範とされたレースでもある。
 
レースで得た賞金の支払いは見通しがつかず、口座に振り込まれるのはいつになるのか分からない。それにも関わらず、騎乗で得た収入は所得として計算され、その分の納税が国から要求される(M.デムーロ)
 
某競馬雑誌のインタビューではM.デムーロ騎手が以上の様なコメントも残しており、イタリアで競馬に携わる多くの関係者も開催自体をボイコットして政府に訴えかけるなどの措置を取る事もある。

この様な状況から、今回のバルジュー騎手も日本で本格的に騎乗を行いたい意向か。本人曰く、「自分やミルコはオーナーサイドとの契約もあるし、そのまま母国で騎乗を続けても困窮する状況ではない。母国の苦しい経済状況から逃れる為にJRAの騎手を目指す訳ではないという事だけは是非分かって欲しい」という記事も見受けられましたが…その真意は果たして??
 

今年は本気のローテーション

 
今年の3月にJRA通算100勝を達成

今年の3月にJRA通算100勝を達成

2002年の初騎乗以来、通算1282戦目での記録。ある程度の実績も評価に加わる意味では試験前に絶好のアピールとなった。

当時のコメント…「いつも応援ありがとうございます。2002年に初めて日本で騎乗しましたが、今回は100勝達成をひとつの目標としていたので、達成出来て嬉しいです。難しいかもしれませんが、日本の競馬が大好きなのでJRAのジョッキーになるのが目標です」
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外国人騎手としてのJRA通算100勝は、O.ペリエ、K.デザーモ、M.デムーロ、C.ルメールに次いで5人目。

それまでの4人を見ても分かる様に、この数字はかなりの功績と言って良いだろう。昨年は筆記の1次試験で落ちているだけに、そこさえ突破すれば実績面では文句なしで合格基準を超えていると見て構わない。

バルジュー自身の意気込みは相当なもので、イタリアでも日本語の家庭教師を雇っていたそう。今回の来日も秋に行われる試験の為に逆算して合わせた様で、メディカルチェック等も最高の状態で受けられる様に合格へ向けた動きに抜かりはない。
 

まとめ

 
正直、バルジュー騎手が受かったとしてもリーディングの上位争いには加わる事は難しいだろう。

しかし、裏開催での彼の存在は非常に頼もしく、ローカル番長としてのポテンシャルは相当高いものと思われる。さしずめ、「イタリアの中舘英二」的なニュアンスかw

そういう意味では、個人的には是が非でも受かって欲しいと願うばかり。人柄も良さそうなので、日本の文化にもすぐ溶け込めそう。バルジュー騎手、今夏の騎乗と共に頑張って下さい。

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