エイシンヒカリ 牡5歳

エイシンヒカリ 牡5歳

父馬:ディープインパクト
母馬:キャタリナ
母父:Storm Cat
所属:坂口正則厩舎(栗東)
馬主:栄進堂
生産:木田牧場(新ひだか町)

通算成績:13戦10勝(10-0-0-3)
主な勝鞍:毎日王冠、香港C、イスパーン賞など
via google imghp
 

まさかの最下位…

 

2016年6月15日 プリンスオブウェールズS 芝2000m アスコット競馬場

1着:マイドリームボート(カービー)
2着:ファウンド(ムーア)

6着:エイシンヒカリ(武豊)

タイム:2.11.38
 
【レース回顧】
スタートからいつも通り先頭に立ったエイシンヒカリ。序盤はスムーズに流れを進められていたが、途中から武豊騎手が腕をグッと絞りやや掛かり気味の状態に。直線に向かうまでずっとハミを噛んだままで体力を消耗したのか、そこからは全く伸びる気配がなくズルズルと後退し最終的にはビリで入線。世界一位の称号を手にした後だっただけに、ファンの落胆ぶりもかなりのものがあったのではないだろうか。
 

コメントと寸評

 
武豊騎手とエイシンヒカリ

武豊騎手とエイシンヒカリ

【レース後のコメント】
「馬の調子は今までと比べてもかなり良かったし、何よりレース前も落ち着いていた。スタートしてからしばらくは良い感じだったけど、その後にちょっとハミを噛んでしまったね。後続を引き離す所もなかった。ベストは尽くせたと思うが、非常に残念な結果に終わりました。競馬は難しいですね」

【坂口調教師のコメント】
「スピードで押しとおすタイプ馬にはかなり不利な馬場状態でした。芝もシャンティ―よりタフな感じでしたね。直線入り口ではもう手応えがなかった」
via google imghp
 
タイムを見ても分かる様に、2000m=2.11.38という異常な馬場だった。元より、他の競馬場と比べて芝の長さが深い上に降雨による脚抜きの悪い状態で、スピードを身上とするエイシンヒカリには過酷な条件だったのだろう。その証拠に、勝ったマイドリームボートは前走のイスパーン賞で14馬身以上も引き離していた馬。コースや天候が変わればこうして目まぐるしく順位が入れ替わるので、今回の負けは決して実力差によるものではない。
 

帯同馬のエイシンエルヴィンも惨敗

 
エイシンエルヴィン 牡5歳

エイシンエルヴィン 牡5歳

父馬:Shamardal
母馬:La Ina
母父:Monsun
所属:中尾秀正厩舎(栗東)
生産:K.K.Eishindo(愛)
馬主:栄進堂

通算成績:21戦4勝(4-5-4-7)
主な勝鞍:モントルトゥー賞など
via google imghp
 

2016年6月14日 クイーンアンS(GⅠ) 芝1600m アスコット競馬場

1着:テピン(ルパルー)
2着:ベラード(ヴェリアン)
3着:ライトニングスコア(マーフィー)

10着:エイシンエルヴィン(デムーロ)

タイム:1.43.98
 
【レース回顧】
エイシンヒカリの帯同馬・エイシンエルヴィンも前日のクイーンアンSに出走したが、スタートから後手を踏み前と引き離された10着に終わった。前走のモントルトゥー賞では軽快に前々の競馬で快勝したが、今回はエイシンヒカリ同様にアスコット競馬場の重い芝に脚を取られて能力を発揮出来なかった様である。このレースも、マイル=43秒台決着のタフなコースとなっていた。
 

まとめ

 
結果的に、アスコット競馬場の芝がエイシンヒカリには合わなかったという事だろう。2000m=2分11秒台の芝レベルが全く想像もつかない。超スローペースならまだ理解出来なくもないが、エイシンヒカリは掛かり気味に走っていただけに、如何に足取りの悪い前に進まない馬場だったのか。元より、血統的には明らかに素軽い芝に適した配合で、前走のイスパーン賞圧勝も不可解な部分はあった。

しかし、あのフランスの重馬場で勝ったのは事実であり今回も密かに期待はしていた。まぁ、この馬自体負ける時はサクッと大敗するタイプなのであまり気にしなくても構わないが、世界一位に輝いた後だけにもう少し格好を付けて欲しかったのが正直な所。

とりあえずは一旦帰国をし、次走のレースに向けてしっかりと休養して欲しい。もしかしたら凱旋門賞挑戦というビッグニュースも舞い込んで来るかも知れない。その時は全力で応援するのみ。

エイシンヒカリ&エイシンエルヴィン、大変お疲れ様でした。

関連記事

関連タグ

著者