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ちょちょいのチャイナ?世界中で競走馬を爆買い!

 
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 すでに、14年の英国ダービー馬オーストラリア、15年の豪州G1・ゴールデンスリッパ―S(2歳戦、世界最高賞金)を勝ったヴァンクーヴァー、豪州の14/15年シーズン年度代表馬ディシデントなどを保有している。また、15年だけでガリレオ産駒を含む1歳馬を総額約29億円で購入したという。

 ただし、単独購入ではなく、共同所有という形である。例えば、14年にタタソールズ社のセリで、カタールレーシング社と組んで、愛国1000ギニー勝ち馬ジャストザジャッジ(14年時は4歳)を、約8億円で落札した。牝馬としては英国セリ史上最高価格である。それまで、この牝馬は、カタールレーシング社と、サングスターファミリーの共同所有だった。つまり、サングスターファミリーの所有権を買い取ったということになる。

 このクラブは、2010年にマレーシア生まれのテオ・アー・キン氏によって設立された。彼は建築家で、メイダン競馬場のスタンドを設計するためにドバイに行った際に競馬の魅力にどっぷりハマったのだそうだ。このクラブ会員になるための会費は、何と100万ドル(約1億2000万円!)というエリートシンジケートなのだ。
 
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 馬だけではない。世界の競馬地図を変えてしまうのではないかと思うほど、大胆だ。中国では今でも、賭博は違法である。だからと言うわけではないだろうが、シンガポールで15年2月に突然、「出走馬はチャイナホースクラブと、同クラブのメンバー所有の馬に限る」という閉鎖的なレース「CECFシンガポールカップ」が誕生した。このレースの賞金総額は、305万シンガポールドル(約2億5500万円)。シンガポールでは、最高賞金である。

 これまで、同国の最高賞金レースは、賞金総額300万シンガポールドル(約2億5100万円)の「シンガポール航空国際カップ」だった。06年にコスモバルクが勝ち、07年にはシャドウゲイトとコスモバルクが1着2着を決めた、あの国際G1レースだ。このレースが、15年秋に廃止が発表されたのである。この理由は、公にこそなっていないが、スポンサーであるシンガポール航空が「大金を払っても、国内2番目の賞金では、投資に見合うほどの宣伝効果が期待できない」と判断したのではないか、と考えられているのだ。

 中国マネーによるグローバルな爆買い。中国の富裕層はいったい、世界競馬をどんな方向へ導いて行こうとしているのだろう。
 
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