コース見解

 
新潟競馬場・芝2000m(外)コース図。

新潟競馬場・芝2000m(外)コース図。

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外回りは古馬クラスでしか施行されない特別なコース。スタートから3コーナーまでの距離は1000m近くもあり、2000mでコーナーが2つは日本でここしか無い。前半はやや速くなるが、途中でペースが緩みやすく直線での瞬発力が大いに求められる。直線も長い為、脚質も差しが圧倒的に有利な非常に分かりやすいコースである。
 

タイム・ラップ見解

 
古馬オープンクラスの勝ちタイム平均は1.58.5で、レースの上がり3ハロン平均が34.6。対して、勝ち馬の上がり3ハロン平均は33.9という所からも、最後はかなりのキレが要求される。逃げ馬の活躍はほぼ皆無で、差し馬の台頭が実に3分の2以上にもなる把握のしやすいコースだ。なので、後ろから行く馬を思い切って軸馬にしても何ら問題はないだろう。
 

血統見解

 
ディープインパクト

ディープインパクト

言わずもがな、各コースにおいて最も高いデータを誇る種牡馬。面白みには欠けるが、かと言って外すと馬券は当たらない。要は、出馬表に産駒がいれば確実に1〜2頭は買っておかなければいけない血統である。
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【ディープインパクト】‥ここでも複勝率は40%近くのハイアベレージを叩き出しており、逆らう手はない。こと決め手勝負になった時にディープ産駒の右に出る者はいないので、特に瞬発力が要求される新潟競馬場においては無敵と言っても良いだろう。何より、産駒の質そのものが違うのだが。
 
ゼンノロブロイ

ゼンノロブロイ

秋の古馬G1三連勝を達成した名馬。豊富なスタミナとパワーを武器に混戦時はその底力を発揮する。産駒も短距離よりは2000m以上での活躍が顕著に目立っているのはDNAの成せる業か。
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【ゼンノロブロイ】‥特注種牡馬はこれ。何と単勝の回収値は驚異の500オーバーを記録。如何に普段から人気のしない血統かがお分かりか。複勝率も30%近くあり、出走していればかなりお得な血統だろう。頭数自体が他よりは少ないので、出馬表が出た段階で先ずチェックしておきたい。
 
シンボリクリスエス

シンボリクリスエス

ゼンノロブロイ同様、藤沢厩舎で一時代を築いた名馬。クリスエス産駒らしい、大舞台に強い底力が魅力の一頭だ。産駒もの適性も幅広く、どちらかと言えばオールラウンダーの部類に入るだろう。
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【シンボリクリスエス】‥こちらもゼンノロブロイ同様、負けず劣らずの高い回収値。単勝は400近くを叩き出しており、出走頭数の比較からしてもゼンノロブロイと遜色はないかも知れない。意外にも瞬発力勝負に対応出来る辺りは、さすがクリスエス産駒といった所か。いずれせよ、ゼンノと並び要注意血統である。
 
ハーツクライ

ハーツクライ

キレ勝負と言えばハーツクライ。その瞬発力は産駒にもきっちりと伝えており、上がりでの追い比べではディープ産駒にも劣らない。芝の軽いコースではその活躍がより顕著になる傾向だ。
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【ハーツクライ】‥芝の中距離ではディープと双璧なレベルで安定感がある。条件戦も入れた細かいデータで比べるとさすがに見劣るが、古馬クラスの大物対決ではほぼ互角と見て良い。複勝率も30%を優に超えているので、軸馬としても最適の血統だろう。
 
スペシャルウィーク

スペシャルウィーク

武豊騎手に日本ダービーのタイトルを初めて手渡した名馬。その他、天皇賞春・秋やジャパンカップなど当時の名だたる強豪相手を蹴散らして制覇する。その瞬発力は他馬の追随を許さない程に傑出していた。
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【スペシャルウィーク】‥ディープインパクトに次ぐ高い複勝率を誇る。そのキレ味は新潟競馬場の様な広い舞台でより発揮されるのだろう。ハーツクライも同様だが、この手のタイプは他馬との関係というよりは如何に自分が気持ち良く走れるかで好走度合いが変わって来ると見て良い。そういう点でも新潟競馬場は打って付けのコースだ。
 

脚質見解

 
他でも述べているが、圧倒的に差し・追い込み有利のコース。条件戦まで入れると、逃げの台頭も見られるが古馬クラスになると前残りは期待薄。今まで他開催で展開に恵まれず差し届いていない馬が出走して来たら絶好の買い目だろう。上手く新潟巧者を見つけて馬券の軸にしたい。
 

まとめ

 
各データを見る限り、徹底的にキレタイプから入っても良いだろう。もちろん、良馬場限定での話なので天候次第では融通を利かせた予想をしなければいけないが‥それでも、余程の事が無い限りはスタミナ比べになる様な展開は無さそう。あくまで、スピード・キレ型の馬から入って行きたい。
 
☆ポイント☆

・内枠有利。
・差し・追い込み活躍顕著。
・スローからの上がり勝負で思わぬ馬の台頭も。

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