マイルCS南部杯での騎乗が原因か??

 

2016年10月10日 マイルCS南部杯 ダート1600m 盛岡競馬場

1着:コパノリッキー(田辺)
2着:ベストウォーリア(戸崎)
3着:ホッコータルマエ(幸)
4着:アスカノロマン(太宰)
5着:レーザーバレット(吉原)

レースタイム:1.33.5(稍重)
レース上がり3ハロン:計不
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
 
レースを見る限りでは、まぁ無難に乗って来たという印象だが…やはりそれではダメなのだろう。あくまで結果を出してなんぼの世界である。差し切ってはいるが、5着のレーザーバレットに騎乗した吉原騎手の方が勝ちに行っているのは確かだ。

見方を変えればただソツ無く回して来ただけであり、期待して観戦している馬主からすれば一切の高揚感も無かっただろう。明らかに力上位である有力馬の少し後方を付いて行っただけでは何の勝機も見出せないのはごもっともである。
 
太宰啓介騎手

太宰啓介騎手

生年月日:1979年4月22日(37歳)
出身地名:滋賀県
所属厩舎:太宰義人(栗東)→フリー
初免許年:1998年

初騎乗:1998年03月01日 1回中京2日1R ターフプロテクター(6着/14頭)
初勝利:1998年03月08日 1回中京4日8R エンジェルスポート(1着/15頭)
via google imghp
 
太宰啓介騎手と言えばエイシンサンルイスやマイネルデスポットなどのインパクトの強い馬に乗っていた事もあり、既に重賞もたくさん勝っているイメージだが実は初重賞はフミノイマージンにより2011年の福島牝馬Sだった。

その後も有力馬に恵まれず、今年の年明けにアスカノロマンで制した東海Sでようやく2頭目の重賞馬と巡り逢えた訳である。そして2月のフェブラリーSでは3着に好走し、GⅠでも戦える所を見せ勇躍の秋を誓った人馬。続くアンタレスSは2着に敗れたが、平安Sで圧勝した事から“これならチャンピオンズCを狙える!!”という手応えを太宰騎手も感じたに違いない。

ところがどっこい、帝王賞&マイルCS南部杯で不甲斐ない競馬を続けてしまいオーナーのお怒りを買ってしまったのだろう。来週のみやこSでは、和田竜二騎手を鞍上に予定しているとの事で遂にその手から離れてレースをする事となった。
 

担当厩務員とは旧知の仲

 
アスカノロマン 牡5歳

アスカノロマン 牡5歳

父馬:アグネスデジタル
母馬:アスカノヒミコ
母父:タバスコキャット
所属:川村禎彦厩舎(栗東)
生産:新冠タガノファーム(新冠町)
馬主:豊田智郎

通算成績:24戦7勝(7-4-2-11)
主な勝鞍:東海S、平安Sなど
via google imghp
 
このアスカノロマンを担当する佐藤剛厩務員は、太宰騎手の父である故・義人調教師を永年厩舎スタッフとして支えた恩人。東海Sで初重賞を制した時も取材に対して以下の様なコメントを残している。
 
「担当厩務員さんが太宰厩舎の方だったので良かったです」。父の義人元調教師でつながる縁での勝利が余計にうれしい。その佐藤剛厩務員(50)も「何とか一緒に大きいのを勝ちたかったのでうれしい。オヤジさんに顔が立った」と思いやった。
 
こういった深い繋がりがあるだけに、アスカノロマンの鞍上にはずっと太宰騎手で行って欲しかった。勝負の世界、大金もそれぞれにかかっているだけにそんな甘い事を言えないのも分かってはいるものの…たった数戦の取りこぼしだけでその縁を断ち切ってしまうのは如何なものだろうか??

仮にこれで和田竜二騎手が継続騎乗してチャンピオンズCを勝つ様な事があれば、太宰騎手も悔やむに悔やみ切れないだろう。お願いですから、このみやこSの1戦のみ代打騎乗であって欲しい。
 

まとめ

 
正直な所、和田竜二騎手にスイッチしてもそこまで大差ないと思うんですが…如何でしょう??

和田騎手はそのキャラクターなどからかなり認知度が高く活躍している様に思えますが、実は中央のGⅠ勝利はあのテイエムオペラオーの1頭のみなんですね。つまり、当時は新人の身であり馬の力で勝たせてもらったタイトルばかりであり、当の本人の騎乗でGⅠを勝利した事は無いのであります。

そういう意味では、今回の乗り替わりが列記とした鞍上強化という目的とも思えず、それなら“太宰騎手継続ままで良くないか??”という声もネット上でチラホラ見かけます。何も和田騎手が下手くそと言っている訳ではなくて、乗り替わるならそれこそリーディング上位を突っ走っている騎手にスイッチした方がファンとしても多少は納得が行くって話なだけであります。

…どうか、チャンピオンズCで太宰騎手の元に戻って来ます様に。よろしくお願いします。

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