享年62歳

 
田中章博(のりひろ)調教師

田中章博(のりひろ)調教師

生年日:1959年9月29日
開業年:1992年
勝利数:342勝
管理馬:ユウトウセイ・ファンドリショウリ・デンシャミチ・ソリッドプラチナムなど

1977年に実父の田中良平厩舎で厩務員として働き、その後調教助手を経て1991年に調教師免許を取得、翌年に開業。

JRA通算は4909戦342勝で、うち重賞勝利数は4勝。
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祖父・良雄、父・良平と共に騎手から調教師となったエリート。自身の代で3代目の調教師となり、その人脈は栗東トレセン内でも大変永きに渡り培われたものがあったそう。それこそ、まだトレセンがなく競馬場で馬を管理していた時代からそのコミュニティに出入りしていた為、田中調教師を慕う人物は多数。それだけに、今回の報せに胸を痛める関係者もかなり多かったのではないだろうか。

未だ62歳と若く、これからが調教師としての熟年の腕の見せ所だっただけに、師の2000年前後の活躍を知る筆者としても非常に残念である。
 

ストレスフリーの調教法

 
プール調教の直線タイプ

プール調教の直線タイプ

ゲートに難のある馬などは通常ゲートに押し込めた状態で縛るといった強制的な手法で教えこむ事が多いが、「極力馬にストレスを与えたくない」という方針の田中師。

プールの直線形の一番細くなり所で留まらせその場でシャワーを当てるなどして刺激を付加し、狭い場所に慣れさせるといった独自の調教理論を持っていた。

「諦めるのが嫌い」と自負していた師は、既存の考え方にとらわれず自らの頭で考えた物事をやり通し結果を出すという芯の通った人物だった。
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主な管理馬

 
ファンドリショウリ 牡

ファンドリショウリ 牡

父馬:ニホンピロウイナー
母馬:シュウザンバード
母父:ハードツービート
所属:田中章博厩舎(栗東)
生産:宮内牧場(浦河町)
馬主:水戸富雄

通算成績:47戦7勝(7-6-12-22)
主な勝鞍:愛知杯、中日新聞杯など
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ユウトウセイ 牡

ユウトウセイ 牡

父馬:マグニテュード
母馬:バリーロード
母父:ズグ
所属:田中章博厩舎(栗東)
生産:社台牧場(白老町)
馬主:アイテツ

通算成績:21戦10勝(10-4-2-5)
主な勝鞍:京都記念など
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デンシャミチ 牡

デンシャミチ 牡

父馬:サクラバクシンオー
母馬:バーンダンス
母父:マルゼンスキー
所属:田中章博厩舎(栗東)
生産:タイヘイ牧場(静内町)
馬主:小田切有一

通算成績:33戦4勝(4-3-2-24)
主な勝鞍:京王杯2歳Sなど
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ソリッドプラチナム 牝

ソリッドプラチナム 牝

父馬:ステイゴールド
母馬:リザーブシート
母父:クリエイター
所属:田中章博厩舎(栗東)
生産:橋本牧場(静内町)
馬主:ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン

通算成績:26戦3勝(3-3-4-16)
主な勝鞍:マーメイドSなど
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管理馬を見渡してもお分かりのように、列挙する活躍馬が世代的に一回り古い時代の馬が多い。

筆者は95年に本格的に競馬を始めた為、研究熱心だった2000年辺りまでの馬の想い入れが特に強いのだ。その象徴がファンドリショウリやユウトウセイといった渋めの血統。2頭を管理されていたのが田中調教師という事で、当然ながら自分の中では田中調教師=名匠というイメージが強い。
 

キングズガードがこれからという時に…

 
キングズガード 牡

キングズガード 牡

父馬:シニスターミニスター
母馬:キングズベリー
母父:キングヘイロー
所属:田中章博厩舎(栗東)
生産:日進牧場(浦河町)
馬主:日進牧場

通算成績:19戦6勝(6-5-6-2)
主な勝鞍:栗東Sなど
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先日のプロキオンSで最後方から1頭別次元の脚で追い込み3着に入線したキングズガードも田中師管理。

特に本馬はそれまでが3連勝と遂に本格化した印象で、これからダート短距離路線で相当な活躍を見込めていただけに師としてもかなり心残りだったに違いない。

弔いの意ではないが、亡くなられた恩師の為にもキングズガードには是非とも近い内に重賞を勝って頂きたい。
 

まとめ

 
以上、とりわけ筆者が最も競馬にハマっていた時に輝いておられた方なので個人的な想いもあって記事にさせて頂きました。

にしても、以前に書いたマーベラスサンデーの老衰死のニュースといい、リアルタイムで活躍した馬や人がこうして亡くなられて行くというのも非常に時の経過を感じるトピックであります…時間をもっと大切にしないといけませんね。

文末にはなりましたが、田中章博調教師のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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