福島巧者が鮮やかな逃げ切りで待望の重賞初制覇

 

2016年福島記念(GⅡ)

タイム:2分00秒8(良)
レース上がり3ハロン:35秒9
勝ち馬上がり3ハロン:35秒9
 
マルターズアポジー(牡4歳)

マルターズアポジー(牡4歳)

父:ゴスホークケン
母:マルターズヒート
母の父:Old Trieste
調教師:堀井雅広(美浦)
通算成績:17戦6勝
主な勝鞍:'16福島記念
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各馬揃ったスタートから、戦前の予想通りマルターズアポジーがハナに立つ。2馬身ほど後ろに2番人気マイネルハニーが続き、1番人気ゼーヴィントは中団の外目にポジションを取る。

1000m通過タイム60秒1とスローペースのレースは勝負所へ突入する。4コーナーでマルターズアポジーがマイネルハニーを突き離しにかかると、残り200mの時点で後続との差は3馬身以上。後ろからゼーヴィント、ダイワドレッサーが迫ってくるが、マルターズアポジーの脚は止まることなく、最後までセーフティリードを保ったままゴール。
 
勝ったマルターズアポジーは、ここまで16戦全てでハナを切っており、今回も同じく逃げが予想されたマイネルハニーに並ぶ間も与えることなくスンナリとマイペースに持ち込めたことが大きな勝因だろう。本馬は福島芝コースでは2勝3着1回という成績で、3歳時の昨年はラジオNIKKEI賞で12番人気ながら3着に入っている福島巧者。また、ゴスホークケン産駒として初の重賞タイトルを手にし、今後の飛躍が期待される。次走は年明けの東西どちらかの金杯が濃厚。
 

レース結果を振り返ってのベスト予想

 
◎ゼーヴィント
◯マイネルハニー
▲マルターズアポジー
△ダイワドレッサー
×ダイワリベラル
×シャイニープリンス
×ケイティープライド
 
本命は、今年のラジオNIKKEI賞覇者で、前走のセントライト記念2着と3歳世代でも地力上位のゼーヴィント。対抗は、福島へのコース替わりがプラスとなり、前走のアイルランドTで古馬相手に食い下がったマイネルハニー。単穴には、福島実績があり、目下3連勝と勢いにのるマルターズアポジー。連下に、最軽量52kgで小回り向きな自在性が魅力のダイワドレッサー。あとは、重賞の常連ダイワリベラル、地力高いシャイニープリンス、52kgで再び激走しそうなケイティープライドまでだろう。
 

全着順

 
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 単勝オッズ
1 3 マルターズアポジー 54.0 武士沢 109.0 2:00.8(良) 14.5
2 13 ゼーヴィント 55.0 シュタルケ 109.7 1.1/2 2.1
3 1 ダイワドレッサー 52.0 川須 100.7 1.3/4 × 9.2
4 10 マイネルハニー 54.0 柴田大 103.5 1/2 6.8
5 7 ケイティープライド 52.0 鮫島駿 101.7 クビ × 20.2
6 8 シャイニープリンス 56.5 北村友 105.3 アタマ 14.4
7 6 マーティンボロ 57.0 中谷 103.9 アタマ 32.4
8 11 プロフェット 54.0 石橋脩 102.0 ハナ 14.2
9 15 マイネグレヴィル 52.0 木幡初 98.4 ハナ 119.9
10 2 ウインインスパイア 53.0 100.0 クビ 38.0
11 4 ダービーフィズ 56.0 田中勝 105.8 1.1/4 56.6
12 12 ダイワリベラル 56.0 北村宏 102.0 アタマ 11.4
13 14 アドマイヤフライト 56.0 吉田隼 103.8 1 61.8
14 16 クランモンタナ 56.0 和田 102.0 ハナ × 36.0
15 9 ファントムライト 55.0 丸山 101.6 クビ 34.0
16 5 マイネルラクリマ 57.5 丹内 98.5 2.1/2 43.0


 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ③⑩⑫⑬ 計6点 的中
単勝 3 1,450円 枠連 2-7 1,410円
複勝 3 370円 ワイド 3-13 750円
13 120円 1-3 1,670円
1 270円 1-13 510円
馬連 3-13 1,750円 馬単 3→13 4,570円
三連複 1-3-13 4,660円 三連単 3→13→1 31,740円


 
2016年福島記念の的中馬券

2016年福島記念の的中馬券

 

編集部内の回顧

 
ゼーヴィント、マイネルハニーの本命対抗は問題なかったし単穴のマルターズアポジーも想定通り、ダイワドレッサーは少し評価見直さないとという印象。ケイティープライドはやはり52kなら走る。個人想定としてはほぼほぼドンピシャって感じで良かったかと。(大川)
 
本命のマイネルハニーが逃げれなかった事が先ず問題外。それでも何とかなると思ったが、+12kgの馬体重が示す様に調整ミスが最後の脚に響いたか。対抗のダイワドレッサーは正直、もう少し前目で競馬すると思ったがそれでも差し込んで来ているだけにやはり地力は高い。単穴ゼーヴィントの予想も含めて悪くは無かったが、マルターズアポジーは全くのノーマーク。そもそもあんな楽逃げを想定していなかった。(田中)
 
本命を打ったマイネルハニーは、10月の前走から+12kgが影響したかもしれない。それでも見せ場はあったのでこれからも期待したい。対抗のゼーヴィントは、マルターズアポジーに逃げ切られたものの地力はやはり高いと再確認した。伸びしろはまだまだあると思う。単穴のダイワリベラルは、それなりにやれるかと思ったが期待はずれの結果。やはり距離が合わなかったか。マルターズアポジーは連下にしたが、まさか勝つとは思わず、期待以上の走りだった。(小野寺)

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