ラニが米クラシック2戦目のプリークネスSに参戦か!?

 
ラニ

ラニ

父:Tapit
母:ヘヴンリーロマンス
母父:サンデーサイレンス
所属:松永幹厩舎(栗東)
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先日のケンタッキーダービーで9着に敗退したラニが次走予定のベルモントSから一転、米クラシック第2戦目のプリークネスSを視野に調整している事が分かった。

ケンタッキーダービーの疲れが思ったよりも軽く元気な状態と判断出来た為、関係者はスルーしようとしていたプリークネスSに急遽参戦する方向で動いているとの事。

さて、余り聞き慣れないアメリカの三冠レース。これをキッカケにひとレース毎に説明して行こう。
 

①ケンタッキーダービー

 
ケンタッキーダービー(GI)・チャーチルタウンズ競馬場

ケンタッキーダービー(GI)・チャーチルタウンズ競馬場

左回り・ダート10ハロン(約2000m)
賞金総額:200万ドル(約2億2000万円)
1着賞金:142万5000ドル(約1億5600万円)
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例年、5月第1週の土曜日に行われる。

冠名通り、各国の競馬におけるダービーに相当するレース。アメリカ国内でもかなりの人気で、競馬界のみならずスポーツイベントとしても高い注目度を誇る。テレビ局などもこぞって取材やイベントを行い、そのお祭りムードから『スポーツの中で最も偉大な2分間』などと形容される程だ。

観戦にもルールがあり、出走馬の本場馬入場の際には、観客全員がミント・ジュレップを飲みながら「ケンタッキーの我が家」という歌を合唱するのが習わしとなっている。
 

②プリークネスS

 
プリークネスS(GI)・ピムリコ競馬場

プリークネスS(GI)・ピムリコ競馬場

左回り・ダート9.5ハロン(約1900m)
賞金総額:150万ドル(約1億6500万円)
1着賞金:90万ドル(約1億円)
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例年、ケンタッキーダービーから2週間後に行われる。

ケンタッキーダービーより距離が短くなり、他の路線で活躍していた短距離馬も参戦して来るケースが多い。特にケンタッキーダービーからのローテーションは強行軍で、ここを連勝して2冠馬となるのは相当な能力とタフさが必要とされる。

このレースも出走前に、観客全員で「メリーランド・マイ・メリーランド」という歌を合唱するのが習わしとなっている。
 

③ベルモントS

 
ベルモントS(GI)・ベルモントパーク競馬場

ベルモントS(GI)・ベルモントパーク競馬場

左回り・ダート12ハロン(約2400m)
賞金総額:150万ドル(約1億6500万円)
1着賞金:80万ドル(約8800万円)
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例年、プリークネスSの3週間後に行われる。

アメリカ三冠の内、最も長い距離で施行される事から『テストオブチャンピオン』という別名が存在する。2000m以下のレースが多いアメリカ競馬の中では異例の距離で、故に大半の出走馬が初めて走る事から大きい着差での決着がよく見られる。

このレースも、競争前に「ニューヨーク・ニューヨーク」という歌を観客全員で合唱するのが習わしとなっている。
 

1973年ベルモントS

1着:セクレタリアト
2着:トワイスアプリンス(31馬身差)

史上最強の呼び声が高い米三冠馬・セクレタリアト。その中でもベストレースの一つに数えられるベルモントSの当時の映像。31馬身という着差は後に先にも見た記憶がない。
 

歴代の三冠馬は計12頭

 
歴代の米三冠馬は下記の通り。

・1919年=サーバートーン  通算成績は31戦13勝。
・1930年=ギャラントフォックス 通算成績は17戦11勝。
・1935年=オマハ      通算成績は22戦9勝。
・1937年=ウォーアドミラル  通算成績は26戦21勝。
・1941年=ワーラウェイ   通算成績は60戦32勝。
・1943年=カウントフリート  通算成績は21戦16勝。
・1946年=アソールト    通算成績は42戦18勝。
・1948年=サイテーション  通算成績は45戦32勝。
・1973年=セクレタリアト   通算成績は21戦16勝。
・1977年=シアトルスルー  通算成績は17戦14勝。
・1978年=アファームド   通算成績は29戦22勝。
・2015年=アメリカンファラオ 通算成績は11戦9勝。
 

まとめ

 
昨年、アメリカンファラオが実に37年ぶりとなる三冠馬となった。歴史のあるアメリカ競馬でも如何にハイレベルな戦いだという事がお分かり頂けただろうか。

その最たる理由が何と言っても臨戦過程。日本とは違い、1ヶ月半の間に三冠レースを一気に行う独特のローテーションで行われるのだ。こちらでは全く持って検討のつかない程に、馬たちには相当なタフさが要求されるのは間違いない。

今回、ラニが参戦を考えているというのは本当にビックリしたが、出走するからにはぜひとも頑張って欲しいものである。先ずは、ケガなく無事にレースを終える事を祈るばかり。

それにしても、ケンタッキーダービーよりもスピードが必要なコースでケンタッキーダービーですらまともに付いていけなかったラニに勝機はあるのか??その偉大な功績にケチを付ける訳ではないが、その判断には一抹の疑問が残るのは筆者だけではないだろう。

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