2019年産駒のセリ落札額ランキング

 
セレクトセールにおける2019年産駒の注目馬を高額順(落札額1億円以上)にランクイン。

将来のクラシックホースがこの中から誕生する可能性は大きい。今からPOGに向けて早々にもチェックしておきたいところだ。
 

タイタンクイーン2019 4億7000万円

 
タイタンクイーン2019

タイタンクイーン2019

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:タイタンクイーン
母父:Tiznow
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:近藤利一

※セレクトセール2019落札
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デビュー済みのストロングタイタン、ミラアイトーン2頭が揃って6勝をあげるという異例のアベレージを見せる母タイタンクイーン。今年2歳のギルデッドミラー(オルフェーヴル産駒)も動きは上々の様子である。その事からも母系の繁殖力は一級品で、そこにディープインパクトが配合された本馬は確かに億超えの価値が出ても不思議ではない。それにしても、4億7000万円というのは破格ではあるが近藤利一氏には他愛もない額なのだろうか。
 

ベネンシアドール2019 2億9000万円

 
ベネンシアドール2019

ベネンシアドール2019

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ベネンシアドール
母父:キングカメハメハ
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:ダノックス

※セレクトセール2019落札
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全姉兄にデニムアンドルビー、キタノコマンドールがいるベネンシアドール2019。近親にトゥザヴィクトリーなど活躍馬を多数輩出するフェアリードール一族の直系で、キングカメハメハの肌にディープインパクトは近代の日本競馬における最上級の配合である。実際にこの配合の時だけ結果が出ているのだから疑いの余地は無し。落札者は“ダノン”でお馴染みのダノックス。
 

アドマイヤテンバ2019 2億7000万円

 
アドマイヤテンバ2019

アドマイヤテンバ2019

牡馬

父馬:ロードカナロア
母馬:アドマイヤテンバ
母父:クロフネ
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:小笹芳央

※セレクトセール2019落札
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アドマイヤグルーヴの直系ラインであるアドマイヤテンバ2018。母系の底力とクロフネ肌からも良い仔出しが期待出来る筈だが、初年度産駒のアドマイヤローザが少し活躍した程度。成長力にも疑問符が残る中で、ロードカナロア産駒の本馬が2億7000万円という超破格の取引額。落札したのは“ホウオウ”の小笹芳央氏だが、このオーナーは億超えを多数購入している割にはどれも全く走っていない。
 

アドマイヤセプター2019 2億5000万円

 
アドマイヤセプター2019 

アドマイヤセプター2019 

牡馬

父馬:ドレフォン
母馬:アドマイヤセプター
母父:キングカメハメハ
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:東洋木材

※セレクトセール2019落札
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社台グループが購入し日本へ輸入したドレフォンが父。ドバイゴールデンシャヒーンを連覇したマインドユアビスケッツを子供扱いするレベルのスピードが魅力で、主にダート短距離が主戦場となるだろう。アドマイヤセプターの勝ち気な気性と上手く噛み合えば、母の軽さも相まって芝でも対応できるレベルの産駒が期待出来そう。落札者は東洋木材。
 

ライフフォーセール2019 2億2000万円

 
ライフフォーセール2019

ライフフォーセール2019

牡馬

父馬:ハービンジャー
母馬:ライフフォーセール
母父:Not For Sale
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:大塚亮一

※セレクトセール2019落札
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2018年2歳牝馬チャンピオンのダノンファンタジーを半姉に持つライフフォーセール2019。当歳部門のラストを飾るセリで2億超えを叩き出した締りの良い産駒とも言える。ハービンジャーでこの価格帯はある意味奇跡。母の産駒実績があるとは言え、馬自身のデキが抜けて見えないとここまで吊り上がる事もそう無いだろう。落札者は大塚亮一氏。
 

アゲヒバリ2019 2億1000万円

 
アゲヒバリ2019

アゲヒバリ2019

牡馬

父馬:ロードカナロア
母馬:アゲヒバリ
母父:クロフネ
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:小笹芳央

※セレクトセール2019落札
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さすがはフェアリードール→トゥザヴィクトリーの末裔だけあり、アゲヒバリは地方で何勝かしたのみだが、その産駒にはメドウラークとリオンリオンという芝の重賞馬を既に輩出。1つ上のロードカナロア産駒は金子真人氏が1億超えで落札、そして2019年の当歳は小笹芳央氏が何と2億円オーバーという破格の値を叩き出している。リオンリオンが青葉賞を勝ったタイミングも良かったのだろう。
 

ラスティングソング2019 1億9000万円

 
ラスティングソング2019

ラスティングソング2019

牡馬

父馬:キングカメハメハ
母馬:ラスティングソング
母父:フジキセキ
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:スリーエイチレーシング

※セレクトセール2019落札
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ハルーワソングの母系を引き継ぐラスティングソング2018。初年度産駒のエレガントソングを除けば、クイーンズベスト、インヴィクタ、エアジーンといずれも2勝以上をあげる活躍でさすがは繁栄ファミリーの出自である。ワークフォースで4勝馬を出しているのだから、キングカメハメハに父が変わってどれだけ能力の上位互換が図れているか非常に楽しみである。落札は“シャドウ”の飯塚氏率いるスリーエイチレーシング。
 

タミーザトルピード2019 1億8000万円

 
タミーザトルピード2019

タミーザトルピード2019

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:タミーザトルピード
母父:More Than Ready
所属:厩舎未定
生産:千代田牧場
馬主:ダノックス

※セレクトセール2019落札
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母タミーザトルピードはアメリカの芝重賞勝ち馬。More Than Readyも母父産駒が日本で実績をあげているだけに、血統的な心配は何も要らないだろう。名門千代田牧場がセレクトして日本へ持ち込んだ母だけに、ある程度活躍の見込みは立つ筈。それでも、まだ未知数がある産駒に1億8000万円と投入できるダノックスに感服である。
 

ソーメニーウェイズ2019 1億7000万円

 
ソーメニーウェイズ2019

ソーメニーウェイズ2019

牡馬

父馬:キングカメハメハ
母馬:ソーメニーウェイズ
母父:Sightseeing
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:Y's consignment sales

※セレクトセール2019落札
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母ソーメニーウェイズはデビューから3連勝で米GⅠのスピナウェイステークスを勝利した活躍馬。初年度産駒のサトノエターナルがまだ勝ち上がりを決めていないものの、素質の高さを感じさせる走りは見せている。2つ上のダノングロワールは2億超え、1つ上の2018年産駒も1億超えと高値が付きやすい見映えなのだろう。例に漏れず、2019年産駒もY's consignment salesが1億7000万円で落札している。
 

マラコスタムブラダ2019 1億6000万円

 
マラコスタムブラダ2019

マラコスタムブラダ2019

牡馬

父馬:ハーツクライ
母馬:マラコスタムブラダ
母父:Lizard Island
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:猪熊広次

※セレクトセール2019落札
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初日のラストバッターがマラコスタムブラダ2018で2億超え、2日目のファーストバッターがマラコスタムブラダ2019で1億6000万円という何とも強烈なインパクトを残したこの牝系の産駒。いずれもハーツクライの牡馬という事で、普通に考えればいずれかはクラシック戦線に乗って来ないと額との割が合わない。こちらを落札したのは“バローズ”でお馴染みの猪熊広次氏。日本ダービーの賞金をここに充てて来たか。
 

ドナブリーニ2019 1億6000万円

 
ドナブリーニ2019

ドナブリーニ2019

牡馬

父馬:キタサンブラック
母馬:ドナブリーニ
母父:Bertolini
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:HIROKIカンパニー

※セレクトセール2019落札
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キタサンブラックの初年度産駒が早くも登場。ジェンティルドンナを産んだあのドナブリーニとの配合だけに、競馬ファンは胸躍る1頭なのだろう。とは言え、母ドナブリーニも高齢化しており、近年の産駒は成績も鳴かず飛ばず。そこにブラックタイドの突然変異とも言えるキタサンブラックの繁殖力を確かめもせず1億6000万円というのは極めて高い。落札したのはHIROKIカンパニーという謎の新規馬主である。
 

コーステッド2019 1億6000万円

 
コーステッド2019 

コーステッド2019 

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:コーステッド
母父:Tizway
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:ダノックス

※セレクトセール2019落札
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母コーステッドはアメリカの重賞戦線で活躍した牝馬。Tizwayの肌にハーツクライという未知数の大きい産駒ではあるが、馬自体のデキは良さそう。但し、総合的に見ればやはり不安材料の方が多く、これに億超えを叩ける経済力というのはもはや異常である。幾らダノックスとは言え、これを落札しようとする時に止められない周囲の関係者を疑ってしまう。
 

キャリコ2019 1億5000万円

 
キャリコ2019 

キャリコ2019 

牡馬

父馬:ロードカナロア
母馬:キャリコ
母父:ディープインパクト
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:野田みづき

※セレクトセール2019落札
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母キャリコはプリモシーンの全姉にあたるモシーンの初年度産駒。現役時代は未勝利に終わっているが、その分若い内に繁殖に入れたというのは非常にメリットが大きいポイント。血統構成は一流だけに後は種牡馬次第というところだろうが、やはりロードカナロアを持って来る辺りにノーザンファームの期待渡が表れているのではないだろうか。それにしても1億5000万円を叩けるのだから野田みづき氏も大したものである。
 

ウィラビーオーサム2019 1億4000万円

 
ウィラビーオーサム2019

ウィラビーオーサム2019

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ウィラビーオーサム
母父:Awesome Gambler
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:サトミホースカンパニー

※セレクトセール2019落札
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母ウィラビーオーサムはサンタアニタオークス勝ち馬、日本に輸入されてディープインパクトを配合されるも期待された全兄オーサムミッションは中央で未勝利のまま地方へ転厩。2つ上の兄シンプルゲーム(父ハーツクライ)は先日の新馬戦で2着に来たもののそこまで大物感はなかった。その流れでよくこの産駒を1億超えで落札出来たものだ、と思っていたら購入者は里見氏。ある意味で納得である。
 

ウォッチハー2019 1億3000万円

 
ウォッチハー2019

ウォッチハー2019

牡馬

父馬:ドゥラメンテ
母馬:ウォッチハー
母父:Mutakddim
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:小笹芳央

※セレクトセール2019落札
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母ウォッチハーは今トレンドでもあるアルゼンチンの活躍馬で1000mのGⅠ勝利経験もあるスピード色の濃い牝系。自身の牝系には日本でも活躍馬を輩出しているワナダンスがおり、やはり高速馬場にはしっかりと対応して来る計算が出来るだろう。そこにドゥラメンテを掛け合わせ、非常に品のある良いデキの当歳がお目見えしている。これは確かに見惚れて億超えの落札額が出ても不思議ではない。購入したのは小笹芳央氏。
 

バディーラ2019 1億2000万円

 
バディーラ2019

バディーラ2019

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:バディーラ
母父:Unbridled's Song
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:廣崎利洋HD(株)

※セレクトセール2019落札
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全兄に2歳牡馬チャンピオンのダノンプラチナがいるバディーラ2019。Unbridled's Song、即ちUnbridled系の肌にディープインパクトの配合は既に幾つもの成功例があり好相性を証明済みだ。全姉リボンフラワーが走っていない事を考えると、本馬が牡馬に出ているというのはより期待値は高まるだろう。購入者はストレイトガールやレッツゴードンキでお馴染みの廣崎利洋氏。
 

ダイワミランダ2019 1億1000万円

 
ダイワミランダ2019

ダイワミランダ2019

牡馬

父馬:ロードカナロア
母馬:ダイワミランダ
母父:ハービンジャー
所属:厩舎未定
生産:社台ファーム
馬主:二木英徳

※セレクトセール2019落札
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祖母は歴代でも史上最強の呼び声が高いダイワスカーレット、遡れば繁栄ファミリーでるスカーレットインク一族の出自である。ハービンジャー肌にロードカナロアという一見イメージの湧きにくい配合だが、ロードカナロアの2年目産駒に母父ハーツクライから重賞馬2頭が出ている事実を考えると、ある意味スタミナ色の強い母系を掛け合わせるのは有りなのかもしれない。ダイワスカーレットのDNAが覚醒遺伝していれば良いのだが。購入者は二木英徳氏。
 

セレスタ2019 1億円

 
セレスタ2019

セレスタ2019

牝馬

父馬:ドゥラメンテ
母馬:セレスタ
母父:Jump Start
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:東洋木材

※セレクトセール2019落札
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母セレスタはアルゼンチンのGⅠホースで、既にハーツクライ産駒の上2頭も高評価を受けている牝系。新種牡馬ドゥラメンテ産駒の牝馬で1億円というのは、ディープインパクト産駒の牡馬なら倍程の価値があると言っても過言ではない。母系はミスプロ系にボールドルーラー系を掛け合わせたゴリゴリのスピードタイプ。ドゥラメンテも気性の勝ったタイプであり、牝馬を鑑みても恐らくマイル以下に適正がある短距離馬になるのではないだろうか。落札者は東洋木材。
 

ファイネストシティ2019 1億円

 
ファイネストシティ2019

ファイネストシティ2019

牡馬

父馬:フランケル
母馬:ファイネストシティ
母父:City Zip
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:ダノックス

※セレクトセール2019落札
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ファイネストシティは米GⅠ馬で牝馬の短距離チャンピオン。スピード型の肌にフランケルを付けてよりその特色を強化しようという狙いの配合である。当歳ながら既に胴の詰まった骨格の良い馬体、まさにマイル以下で活躍しそうな2歳早々から即戦力となり得る産駒となっている。ダートでも潰しが効きそうで、ある程度は賞金も回収出来そうなイメージが容易に付く。落札はダノックス。
 

まとめ

 
以上19頭が、2019年セレクトセールで高額取り引きされた2019年産駒の注目馬。

今年の新種牡馬はキタサンブラック、ドレフォンの2頭が目玉か。その他で注目はシルバーステート。後はサトノアラジン、イスラボニータ、リオンディーズなどやや小粒ながら面白いラインナップだろう。

POG情報については随時更新予定。どうぞお楽しみに。

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