2017年産駒のセリ落札額ランキング

 
セレクトセールにおける2017年産駒の注目馬を両年通じて高額順にランクイン。

当歳セリ=2017年、1歳セリ=2018年時に落札されているという意味でご覧頂きたい。
 

イルーシヴウェーヴ2017 5億8000万円(当歳セリ)

 
イルーシヴウェーヴ2017

イルーシヴウェーヴ2017

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:イルーシヴウェーヴ
母父:Elusive City
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:近藤利一
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セレクトセール史上2番目の高額となる5億8000万円の高額で落札されたイルーシヴウェーヴ2017。母はフランスなどで重賞4勝を挙げた名牝で、1つ上の全兄も昨年の当歳セリで2億8000万円が付けられていた。購入したのは“アドマイヤ”の冠名でお馴染みの近藤利一氏。1億から始まったセリは瞬く間に価格が釣り上がり気が付けば5億後半もの値段が付いていた。ちなみに、歴代1位はディナシー(ダンスインザダーク×エアグルーヴ)で6億円。
 

ドナブリーニ2017 3億7000万円(当歳セリ)

 
ドナブリーニ2017

ドナブリーニ2017

牝馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ドナブリーニ
母父:Bertolini
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:DMMドリームクラブ
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イルーシヴウェーヴ2017に続き史上3番目の高額落札となったのがドナブリーニ2017。言わずと知れた、歴代最強牝馬の呼び声が高い7冠馬ジェンティルドンナの全妹だ。それ以上に注目を集めたのが購買者のDMM.com。自社アプリで『DMMバヌーシー』なるものを立ち上げ、これら購入した産駒を1万もの口数で募集をかけるとの事。クラブ法人名はその名も『DMMドリームクラブ』。
 

キングスローズ2017 2億5000万円(1歳セリ)

 
キングスローズ2017

キングスローズ2017

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:キングスローズ
母父:Redoute's Choice
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:ダノックス
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2018年セレクトセールの1歳セリで最高額となったのはキングスローズ2017。落札者は“ダノン”でお馴染みのダノックスだ。全兄に今年のエプソムカップを制したサトノアーサーがおり、同馬の活躍も高額に至った要因の1つだろう。その上も約2億円もの高額取り引きをされたが、結果としてそれに見合った走りを見せている事から、母キングスローズの繁殖能力は極めて高いと判断する。
 

ミスセレンディピティ2017 2億4000万円(1歳セリ)

 
ミスセレンディピティ2017

ミスセレンディピティ2017

牡馬

父馬:キングカメハメハ
母馬:ミスセレンディピティ
母父:Not For Sale
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:小笹芳央
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落札者は“ホウオウ”でお馴染みの小笹芳央氏。母ミスセレンディピティは2014年のアメリカ芝GⅠ勝ち馬で、1つ上に全姉ミッキーセレンディがいる。その姉もセールで1億超えを記録しており、見栄えが良いタイプの一族なのだろう。但し、母父Not For Sale産駒は未だ日本でろくな活躍馬を出していない事を考えると少々リスキーな買い物ではないだろうか。
 

ライフフォーセール2017 2億3000万円(1歳セリ)

 
ライフフォーセール2017

ライフフォーセール2017

牡馬

父馬:ハーツクライ
母馬:ライフフォーセール
母父:Not For Sale
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:近藤利一
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2億3000万円もの大枚を叩いてライフフォーセール2017を競り落としたのは“アドマイヤ”の近藤利一氏。こちらは全姉ダノンファンタジーが6月のデビュー戦でかなり高いパフォーマンスを披露していただけに、ある程度の期待をして良い産駒ではないだろうか。とは言え、2億超えはGⅠクラスでないと回収出来ないレベル…近年のオーナーには運が回っていない気もするが果たして。
 

ソーメニーウェイズ2017 2億円(1歳セリ)

 
ソーメニーウェイズ2017

ソーメニーウェイズ2017

牡馬

父馬:ハーツクライ
母馬:ソーメニーウェイズ
母父:Sightseeing
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:ダノックス
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母ソーメニーウェイズはアメリカのダートGⅠ勝ち馬で、2億円の大台で落札したのはまたしてもダノックス。ディープインパクト産駒の兄サトノエターナルも評判馬ではあったが、現時点で5戦未勝利と不本意な結果に終わっている。本馬は父がハーツクライに変わってどうかだが、根本的に母系がゴリゴリのダート血統。それならいっその事、ダートの上位種牡馬を配合した方が良い気さえする。
 

コンテスティッド2017 2億円(当歳セリ)

 
コンテスティッド2017

コンテスティッド2017

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:コンテスティッド
母父:Ghostzapper
所属:厩舎未定
生産:社台ファーム
馬主:サトミホースカンパニー
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当歳では2017年セールにおいて3番目の高額、唯一の2億円台を叩き出したコンテスティッド2017。母はアメリカのGⅠホースで、既に日本でも2014年産駒のサトノルーラーがデビューを果たし未勝利を勝ち上がっている。オーナーは同じ里見治氏となり、ある意味でリベンジ的なアプローチとなったがさすがに二度も同じ轍を踏めまい。現在の好調さを追い風にして大物ゲットなるか。
 

スカイディーバ2017 1億9500万円(当歳セリ)

 
スカイディーバ2017

スカイディーバ2017

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:スカイディーバ
母父:Sky Mesa
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:サトミホースカンパニー
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またしても里見オーナーが豊富な資金力に物を言わせて1億9500万円で落札となったスカイディーバ2017。母はアメリカで早くから活躍したGⅠ馬。全兄は2012年の当歳セリで2億5000万円で購入するも未出走に終わる。コンテスティッド2017と全く同様に、ある種の意地みたいな感覚で競り落としたのではないだろうか。産駒が未だいずれも1勝すらしていない点はやや気掛かり。
 

ジンジャーパンチ2017 1億9000万円(1歳セリ)

 
ジンジャーパンチ2017

ジンジャーパンチ2017

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ジンジャーパンチ
母父:Awesome Again
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:金子真人ホールディングス
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姉はあの怪物牝馬とも呼ばれたルージュバック、落札者は天下の金子真人ホールディングスである。しかし、そのルージュバック以降で全姉と全兄が1頭ずつデビューするも、全くと言って良い程に鳴かず飛ばず。その姉がマンハッタンカフェだった事を考えれば、母の繁殖力よりも父の爆発力による賜物ではないだろうか。が、ダービー4勝を誇る金子真人氏の神眼に引っ掛かったのだから期待値は高い。
 

リッスン2017 1億9000万円(1歳セリ)

 
リッスン2017

リッスン2017

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:リッスン
母父:Sadler's Wells
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:トニー倶楽部
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見栄えだけなら本当に毎年No.1級の仔を出すリッスン2017、落札したのはトニー倶楽部で実質“スマート”の大川徹氏。全姉タッチングスピーチが重賞を、全兄ムーヴザワールドが同等クラスで活躍しているので幾分安心感はある血統だろう。但し、それでもこの額をペイするならやはりGⅠ戦線に乗って来る様な大物でないと難しいのも事実。
 

クリスプ2017 1億8000万円(1歳セリ)

 
クリスプ2017

クリスプ2017

牡馬

父馬:American Pharoah
母馬:クリスプ
母父:El Corredor
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:ダノックス
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37年ぶりに米クラシック3冠馬となったアメリカンファラオ産駒、母はサンタアニタオークスの勝ち馬でアメリカ競馬至宝クラスの血統である、落札したのはダノックス。そうなればもはや芝のレースに興味は無く、日本からアメリカに遠征して現地を賑わせる程の砂の怪物になってくれる事を期待する他ない。
 

ドバウィハイツ2017 1億8000万円(1歳セリ)

 
ドバウィハイツ2017

ドバウィハイツ2017

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ドバウィハイツ
母父:Dubawi
所属:厩舎未定
生産:社台ファーム
馬主:サトミホースカンパニー
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今年のフィリーズレビューを勝利したリバティハイツを半姉に持つドバウィハイツ2017、落札者は“サトノ”のサトミホースカンパニー。当の代表である里見治氏は、現地の取材にて同馬をイギリスの名門M.スタウト厩舎に預ける意向を示した。スタウト氏は日本でも馴染み深いシングスピールやハービンジャーを育てた名伯楽であり、この馬で英ダービーを狙う壮大なプランを明かしたと言う。
 

シャムロッカー2017 1億8000万円(当歳セリ)

 
シャムロッカー2017

シャムロッカー2017

牡馬

父馬:ロードカナロア
母馬:シャムロッカー
母父:O'Reilly
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:里見治
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2017年セールで1歳セリのキングスローズ2016と並んでロードカナロア産駒の最高額1億8000万円で落札されたシャムロッカー2017。母はオーストラリアの3歳牝馬チャンピオンで本馬で4頭目の産駒となるが未だ1勝も挙げられていない。ただ、今回はロードカナロアが付けられ、血統的な配合イメージはまさにピッタリの印象。半兄サトノグロワール(ディープインパクト産駒)の活躍次第では評価も更に上がって来るだろう。
 

コンドコマンド2017 1億7000万円(当歳セリ)

 
コンドコマンド2017 

コンドコマンド2017 

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:コンドコマンド
母父:Tiz Wonderful
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:KTレーシング
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1億6000万円もの高額取り引きとなったコンドコマンド2017。聞き慣れない母名だがアメリカのれっきとしたGⅠホースで本馬はその初仔にあたる。購入者は新進気鋭の大物馬主KTレーシングだ。昨年から本格的に参入し次々と良血馬を落札。今年は若干影を潜めた形だが、それでも狙い所を定めてしっかりと撃ち落としている。0か100かの産駒となるだろう。
 

バラダセール2017 1億6500万円(当歳セリ)

 
バラダセール2017

バラダセール2017

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:バラダセール
母父:Not For Sale
所属:厩舎未定
生産:ノーザンファーム
馬主:サトミホースカンパニー
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怒涛の産駒爆買いとなった里見治氏が1億6500万円で落札したバラダセール2017。母はアルゼンチンオークスの勝ち馬で本馬は4番目の仔となる。上3頭にはハーツクライが付けられ完全に長距離仕様の産駒を狙っている印象だが確たる結果は出ていない。だが、アルゼンチン競馬自体は高速馬場で日本競馬には合っている筈。今回ディープインパクト産駒でガラリと変わる可能性は大いに有り得るだろう。
 

ノヴァホーク2017 1億6000万円(1歳セリ)

 
ノヴァホーク2017

ノヴァホーク2017

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ノヴァホーク
母父:Hawk Wing
所属:厩舎未定
生産:社台ファーム
馬主:サトミホースカンパニー
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母ノヴァホークは吉田照哉氏所有で海外の重賞戦線を中心に活躍した牝馬、落札者はサトミホースカンパニーの里見治氏だ。取材によると、今年の里見治氏が特にお気に入りだった1頭との事。どこまで確定ラインかは分からないが、池江泰寿厩舎に預託されるのではないだろうか。Hawk Wingの母父実績が乏しいだけに、POG的に余り食指は動き辛い。
 

フーハイナ2017 1億6000万円(当歳セリ)

 
フーハイナ2017

フーハイナ2017

牡馬

父馬:ハーツクライ
母馬:フーハイナ
母父:ヨハネスブルグ
所属:厩舎未定
生産:社台ファーム
馬主:NICKS
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“スワーヴ”でお馴染みのNICKSが1億6000万円で競り落としたフーハイナ2017。母はアルゼンチンのGⅠを3勝した名牝で、日本で繁用開始から本格的に配合された産駒第1号(持ち込み馬が初年度産駒)となる。アルゼンチンの肌馬としては、サトノダイヤモンドの母マルペンサやクルミナルの母クルソラに匹敵するレベルの繁殖牝馬で大いに活躍が期待出来る1頭だ。
 

シュガーハート2017 1億4500万円(当歳セリ)

 
シュガーハート2017

シュガーハート2017

牡馬

父馬:ブラックタイド
母馬:シュガーハート
母父:サクラバクシンオー
所属:厩舎未定
生産:ヤナガワ牧場
馬主:DMMドリームクラブ
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注目の新規参入馬主DMMドリームクラブが落札したシュガーハート2017。上場前からある意味で1番の視線を集めていた同産駒だが、それも当然で本馬の全兄はあのキタサンブラックだ。配合的にフロック視されている様な印象も、母の産駒はその他にショウナンバッハもいる様に仔出し自体は良い。今回でその真価が問われるだろうが、同様の怪物が出ても何らおかしくはない。
 

まとめ

 
以上18頭が、2017~2018年セレクトセールで高額取り引きされた2017年産駒の注目馬。

今年も馬産地業界は好調の一途を辿り、全体的な売上も前年度の記録を更新。どんどん質の高い馬を生産して、世界で戦える競走馬を1頭でも多く輩出して欲しいものである。

POG情報については随時更新予定。どうぞお楽しみに。

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