独自予想
◎リスグラシュー(牝2歳、栗東・矢作芳人厩舎)
前々走の新潟新馬戦では、後方から最後はメンバー最速の上がり3ハロン33秒0の末脚を繰り出したものの、勝ち馬にクビ差届かず2着と惜敗。続く前走の阪神未勝利戦では、好位のインで脚を溜めると、最後は軽く仕掛けただけで後続を4馬身突き離して勝利。さらに勝ちタイム1分46秒2という阪神芝1800mの2歳コースレコードを叩き出したことから相当なポテンシャルの高さがうかがえる。血統背景からも大きな成長力が期待でき、ここは間違いなく主役の一頭だろう。
◯フローレスマジック(牝2歳、美浦・木村哲也厩舎)
母はアメリカの重賞ウイナー、全姉に2012年のエリザベス女王杯を制したラキシス、全兄に京王杯スプリングC覇者で同日のスワンSに出走を予定しているサトノアラジンがいる血統。前々走の新潟新馬戦は、スローペースに持ち込んだシャイニードライヴに逃げ切りを許したが、中団から追い込んでハナ差2着と素質の高さを見せた。断然の1番人気に支持された前走の東京未勝利戦では、絶好のスタートから2番手で折り合い、最後は一度もムチを入れられることなく後続を4馬身離して快勝。良血馬らしい非凡なポテンシャルを活かしてここはあっさり突破したい。
▲トーホウアイレス(牝2歳、美浦・田中清隆厩舎)
新潟新馬戦→サフラン賞と共にメンバー最速の上がりをマークして無傷の2連勝を達成。サフラン賞後に管理する田中師が「今回は中山でしたが、東京の方がさらにいいと思います」と話すように直線の長い東京コースに替わることで、より一層末脚を活かせるだろう。走りがまだ荒削りな分、成長余地は大いにありそうで、その非凡な瞬発力から先々まで注目したい一頭。
▲サトノアリシア(牝2歳、栗東・平田修厩舎)
3走前の函館新馬戦では、タガノアシュラに4馬身突き離され2着に敗れたが、続く函館未勝利戦→コスモス賞を制して連勝を飾った。デビューから手綱を取る池添謙一騎手は「まだ抜け出してからフラフラするが、これからもっと成長してくると思うので楽しみ」と秘めたポテンシャルに太鼓判を押す。今回は初の1600m戦になるが、折り合いに不安がある本馬にとって距離短縮はプラスに働くはず。2連勝の勢いに乗って初重賞タイトルを手にしたい。
出馬表&予想オッズ
馬番 | 出走馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 評価 | 本印 | 大川 | 田中 | 小野寺 | 予想オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | トワイライトライフ | 牝2 | 54.0 | 北村宏司 | ---- | - | ☆ | - | - | 297.4 |
2 | トーホウアイレス | 牝2 | 54.0 | 柴田善臣 | ---- | ▲ | ◯ | △ | ▲ | 7.4 |
3 | ヴィーナスフローラ | 牝2 | 54.0 | 横山典弘 | ---- | - | ☆ | - | - | 40.7 |
4 | パフォーム | 牝2 | 54.0 | 柴田大知 | ---- | - | ☆ | - | - | 101.7 |
5 | ヒストリア | 牝2 | 54.0 | 蛯名正義 | ---- | × | ☆ | × | × | 19.9 |
6 | シグルーン | 牝2 | 54.0 | M.デムーロ | ---- | - | ☆ | ▲ | - | 7.1 |
7 | ライジングリーズン | 牝2 | 54.0 | 丸田恭介 | ---- | - | ☆ | - | - | 155.4 |
8 | ウインシトリン | 牝2 | 54.0 | 松岡正海 | ---- | - | - | - | - | 71.9 |
9 | ツヅク | 牝2 | 54.0 | 江田照男 | ---- | - | ☆ | - | - | 119.4 |
10 | アピールバイオ | 牝2 | 54.0 | 内田博幸 | ---- | △ | × | △ | △ | 20.4 |
11 | コーラルプリンセス | 牝2 | 54.0 | 柴山雄一 | ---- | - | × | - | - | 223.5 |
12 | フローレスマジック | 牝2 | 54.0 | C.ルメール | ---- | ◯ | ◎ | ◯ | ◯ | 2.2 |
13 | メローブリーズ | 牝2 | 54.0 | 古川吉洋 | ---- | - | × | - | - | 121.7 |
14 | マルモレイナ | 牝2 | 54.0 | 田中健 | ---- | - | × | - | - | 112.4 |
15 | サトノアリシア | 牝2 | 54.0 | 池添謙一 | ---- | ▲ | ▲ | ▲ | △ | 8.2 |
16 | リスグラシュー | 牝2 | 54.0 | 武豊 | ---- | ◎ | ▲ | ◎ | ◎ | 3.4 |
17 | ハートオブスワロー | 牝2 | 54.0 | 吉田豊 | ---- | - | - | - | - | 135.1 |
18 | クイントゥープル | 牝2 | 54.0 | 嘉藤貴行 | ---- | - | - | - | - | 422.7 |
編集部内の見解
◎身が入ったPOG有力馬フローレスマジックを本命。前走はさすが。相手はトーホウアイレス、完全に先行した2着馬の展開だったが差し切った。母同様おもしろい。リスグラシューは前走余裕でながしていたので重賞でも勝負になりそう。サトノアリシアは前走3着以下引き離しているのでここでも十分やれるだろう。1800m実績のある馬中心に上位4頭で決まりそう。(大川)
◎は未勝利戦のパフォーマンスが圧巻だったリスグラシュー。しっかりと追わずにレコード勝ちは能力がないと出来ない芸当だ。◯にフローレスマジック。血統馬で前走の勝ち方も優秀とあれば、牝馬限定戦の重賞なら戦える。▲にサトノアリシアとシグルーンの2騎。両馬共に能力も高いがそれ以上に人の勢いを買って出た形で、馬主の里見氏とデムーロの強運に賭けてみる。△には連勝中のトーホウアイレスと新馬のパフォーマンスが良かったアピールバイオを。前者はまだまだ奥がありそうな馬で、後者については自分のリズムで走れる事が条件にはなるが型にハマれば一発があってもおかしくない素材と見る。×に新馬が見た目以上に楽勝だったヒストリアを入れて、牝馬だけに上位人気を信用はせず手広く行きたいところだ。(田中)
上位拮抗で難解なレースだが、フローレスマジックとリスグラシューは崩れないとみる。◎は前走レコード勝ちを決めたリスグラシュー。◯は血統魅力で好位からレースができるフローレスマジック。▲トーホウアイレスは潜在能力が高く、東京替わりがプラスになりそう。あとは△に2連勝中のサトノアリシア、新潟2歳S4着のアピールバイオを挙げる。(小野寺)
母:リリサイド
母の父:American Post