”怪物の娘”が衝撃の強さで快勝、3戦無敗で2歳女王に輝く

 

 
アリンナが先手を奪い、ショーウェイ、ゴールドケープといった伏兵が揃って前へ行く。その後ろにソウルスターリング、レーヌミノル、ジューヌエコールの人気所が構え、リスグラシューは後方の位置で末脚にかける。レースは淀みのない流れで進み、後方のリスグラシューも3コーナー付近から徐々にポジションを上げて行く。最後の直線、逃げるアリンナをソウルスターリングが一気に交わして先頭。後ろからレーヌミノル、リスグラシューも脚を伸ばすが、早めに抜け出したソウルスターリングがそのまま勢い良く先頭でゴール板を駆け抜けた。
 
ソウルスターリング(牝2歳)

ソウルスターリング(牝2歳)

父:フランケル
母:スタセリタ
母:Monsun
調教師:藤沢和雄(美浦)
馬主:社台レースホース
生産者:社台ファーム
通算成績:3戦3勝
主な勝鞍:2016年阪神JF(G1)
via google imghp
 
勝ったソウルスターリングは、この勝利でデビューから3戦無敗でG1初制覇を達成。父は現役時代にG1・10勝を含む14戦無敗の成績から”怪物”と呼ばれたフランケル。母スタセリタも米仏G1を6勝した歴史的名牝という世界屈指の良血。かつて母の主戦を務めG1・4勝を挙げたルメール騎手は「ずっと自信がありました。デビュー当時から能力を見せていたので、来年ももちろん楽しみです」とパートナーに大賛辞を送った。
 
社台RH代表の吉田哲哉氏曰く、来春は当初予定していた牡馬クラシックを取り止め、桜花賞トライアルから牝馬クラシックへ行くと明言。2012年ジェンティルドンナ以来の牝馬三冠へ視界良好だ。
 
google imghp (20163)

via google imghp
 

レース結果を振り返ってのベスト予想

 
◎ソウルスターリング
◯リスグラシュー
△レーヌミノル
△ディーパワンサ
△ジューヌエコール
△ヴゼットジョリー
 
今年はソウルスターリングVSリスグラシューの2強対決。どちらも優劣つけがたいが、枠順の差でソウルスターリングを本命、対抗リスグラシューがベストだっただろう。この2頭が抜けているため単穴は無しで、あとはレーヌミノル、ディーパワンサ、ジューヌエコール、ヴゼットジョリーまで押さえれば完璧な予想と言える。
 

全着順

 
 
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 単勝オッズ
1 2 ソウルスターリング 54.0 ルメール --- 1:34.0(良) 2.8
2 18 リスグラシュー 54.0 戸崎 --- 1.1/4 3.0
3 4 レーヌミノル 54.0 蛯名 --- 1.3/4 6.9
4 1 ディーパワンサ 54.0 シュタルケ --- 2 13.0
5 17 ヴゼットジョリー 54.0 和田 --- 1/2 17.2
6 13 ゴールドケープ 54.0 丸山 --- クビ 177.3
7 8 サトノアリシア 54.0 池添 --- 1/2 36.3
8 12 アリンナ 54.0 田辺 --- ハナ 51.6
9 15 フェルトベルク 54.0 川島 --- 1.3/4 462.1
10 14 スズカゼ 54.0 松田 --- 1/2 288.8
11 11 ジューヌエコール 54.0 バルザローナ --- 3/4 8.0
12 7 ブラックオニキス 54.0 城戸 --- 1/2 145.9
13 6 ショーウェイ 54.0 松若 --- 1.1/4 94.1
14 16 シグルーン 54.0 藤岡康 --- 1/2 69.8
15 10 クインズサリナ 54.0 シュミノー --- 7 119.8
16 9 ジャストザマリン 54.0 四位 --- 1.1/4 100.8
17 5 ポンポン 54.0 嘉藤 --- クビ 261.1
18 3 エムオービーナス 54.0 小幡初 --- 7 282.8


 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ①②④⑪⑰⑱ 計15点 的中
単勝 2 280円 枠連 1-8 300円
複勝 2 120円 ワイド 2-18 240円
18 120円 2-4 430円
4 170円 4-18 350円
馬連 2-18 510円 馬単 2→18 900円
三連複 2-4-18 1,210円 三連単 2→18→4 4,250円


 
2016年阪神ジュベナイルフィリーズの的中馬券

2016年阪神ジュベナイルフィリーズの的中馬券

 

編集部内の回顧

 
本命リスグラシューが出遅れも脅威の追い込みでNo1は証明したとおもう。しかし相手が完璧な競馬をした為さすがに届かずという結果。本命対抗は正しかったといえる。ただ個人的にはPOG馬がGⅠ制覇という事で嬉しいです。ディーパワンサを単穴まで想定したが上位2頭のワンツーを信じて他は全部×でよかったとおもうが想定範囲はベストだった。この2頭を他馬が逆転する事はないだろう。(大川)
 
やはり完成度と枠の有利さで◎ソウルスターリングが快勝。◯リスグラシューは大外と出遅れで二重の不利が痛かったが、正直この2頭の枠が反対だったとしても今回は前者が勝っていただろう。成長次第では後者にも逆転の余地はあるが、粗削りでずっとこの手の競馬をしそうで正直“プチハープスター”感が強い。来年のクラシック戦線はソウルスターリング1色で彩られるかもしれない。3着以下の馬は展開や枠でまた着順が変わって来るだろうが、唯一巻き返しがあるとするなら折り合える騎手でスムーズまレースが出来た時の▲ジューヌエコールか。(田中)
 
本命リスグラシューは大外から出遅れたのが痛かったが、それでも2着に来ていることは相当能力が高い。ハーツクライ産駒で成長力もありそうなので来年は逆転可能なはず。対抗ソウルスターリングはフランケル人気+初の1600mがどうかと思ったが、終わってみれば快勝。順調に行けばクラシック三冠制覇も有り得そう。レーヌミノル、ジューヌエコールは短距離なら良い所に行けるはずだし、ヴゼットジョリー、ディーパワンサは3歳になってどうかだが、桜花賞に出てくれば楽しみ。(小野寺)

関連記事

関連タグ

著者