”怪物の娘”が衝撃の強さで快勝、3戦無敗で2歳女王に輝く
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アリンナが先手を奪い、ショーウェイ、ゴールドケープといった伏兵が揃って前へ行く。その後ろにソウルスターリング、レーヌミノル、ジューヌエコールの人気所が構え、リスグラシューは後方の位置で末脚にかける。レースは淀みのない流れで進み、後方のリスグラシューも3コーナー付近から徐々にポジションを上げて行く。最後の直線、逃げるアリンナをソウルスターリングが一気に交わして先頭。後ろからレーヌミノル、リスグラシューも脚を伸ばすが、早めに抜け出したソウルスターリングがそのまま勢い良く先頭でゴール板を駆け抜けた。
勝ったソウルスターリングは、この勝利でデビューから3戦無敗でG1初制覇を達成。父は現役時代にG1・10勝を含む14戦無敗の成績から”怪物”と呼ばれたフランケル。母スタセリタも米仏G1を6勝した歴史的名牝という世界屈指の良血。かつて母の主戦を務めG1・4勝を挙げたルメール騎手は「ずっと自信がありました。デビュー当時から能力を見せていたので、来年ももちろん楽しみです」とパートナーに大賛辞を送った。
社台RH代表の吉田哲哉氏曰く、来春は当初予定していた牡馬クラシックを取り止め、桜花賞トライアルから牝馬クラシックへ行くと明言。2012年ジェンティルドンナ以来の牝馬三冠へ視界良好だ。
レース結果を振り返ってのベスト予想
◎ソウルスターリング
◯リスグラシュー
△レーヌミノル
△ディーパワンサ
△ジューヌエコール
△ヴゼットジョリー
◯リスグラシュー
△レーヌミノル
△ディーパワンサ
△ジューヌエコール
△ヴゼットジョリー
今年はソウルスターリングVSリスグラシューの2強対決。どちらも優劣つけがたいが、枠順の差でソウルスターリングを本命、対抗リスグラシューがベストだっただろう。この2頭が抜けているため単穴は無しで、あとはレーヌミノル、ディーパワンサ、ジューヌエコール、ヴゼットジョリーまで押さえれば完璧な予想と言える。
全着順
着順 | 馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | タイム(着差) | 本印 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | ソウルスターリング | 54.0 | ルメール | --- | 1:34.0(良) | ◯ | 2.8 |
2 | 18 | リスグラシュー | 54.0 | 戸崎 | --- | 1.1/4 | ◎ | 3.0 |
3 | 4 | レーヌミノル | 54.0 | 蛯名 | --- | 1.3/4 | △ | 6.9 |
4 | 1 | ディーパワンサ | 54.0 | シュタルケ | --- | 2 | △ | 13.0 |
5 | 17 | ヴゼットジョリー | 54.0 | 和田 | --- | 1/2 | △ | 17.2 |
6 | 13 | ゴールドケープ | 54.0 | 丸山 | --- | クビ | - | 177.3 |
7 | 8 | サトノアリシア | 54.0 | 池添 | --- | 1/2 | - | 36.3 |
8 | 12 | アリンナ | 54.0 | 田辺 | --- | ハナ | - | 51.6 |
9 | 15 | フェルトベルク | 54.0 | 川島 | --- | 1.3/4 | - | 462.1 |
10 | 14 | スズカゼ | 54.0 | 松田 | --- | 1/2 | - | 288.8 |
11 | 11 | ジューヌエコール | 54.0 | バルザローナ | --- | 3/4 | △ | 8.0 |
12 | 7 | ブラックオニキス | 54.0 | 城戸 | --- | 1/2 | - | 145.9 |
13 | 6 | ショーウェイ | 54.0 | 松若 | --- | 1.1/4 | - | 94.1 |
14 | 16 | シグルーン | 54.0 | 藤岡康 | --- | 1/2 | - | 69.8 |
15 | 10 | クインズサリナ | 54.0 | シュミノー | --- | 7 | - | 119.8 |
16 | 9 | ジャストザマリン | 54.0 | 四位 | --- | 1.1/4 | - | 100.8 |
17 | 5 | ポンポン | 54.0 | 嘉藤 | --- | クビ | - | 261.1 |
18 | 3 | エムオービーナス | 54.0 | 小幡初 | --- | 7 | - | 282.8 |
配当&本印予想結果
馬連予想 | ①②④⑪⑰⑱ 計15点 的中 | ||||
---|---|---|---|---|---|
単勝 | 2 | 280円 | 枠連 | 1-8 | 300円 |
複勝 | 2 | 120円 | ワイド | 2-18 | 240円 |
18 | 120円 | 2-4 | 430円 | ||
4 | 170円 | 4-18 | 350円 | ||
馬連 | 2-18 | 510円 | 馬単 | 2→18 | 900円 |
三連複 | 2-4-18 | 1,210円 | 三連単 | 2→18→4 | 4,250円 |
編集部内の回顧
本命リスグラシューが出遅れも脅威の追い込みでNo1は証明したとおもう。しかし相手が完璧な競馬をした為さすがに届かずという結果。本命対抗は正しかったといえる。ただ個人的にはPOG馬がGⅠ制覇という事で嬉しいです。ディーパワンサを単穴まで想定したが上位2頭のワンツーを信じて他は全部×でよかったとおもうが想定範囲はベストだった。この2頭を他馬が逆転する事はないだろう。(大川)
やはり完成度と枠の有利さで◎ソウルスターリングが快勝。◯リスグラシューは大外と出遅れで二重の不利が痛かったが、正直この2頭の枠が反対だったとしても今回は前者が勝っていただろう。成長次第では後者にも逆転の余地はあるが、粗削りでずっとこの手の競馬をしそうで正直“プチハープスター”感が強い。来年のクラシック戦線はソウルスターリング1色で彩られるかもしれない。3着以下の馬は展開や枠でまた着順が変わって来るだろうが、唯一巻き返しがあるとするなら折り合える騎手でスムーズまレースが出来た時の▲ジューヌエコールか。(田中)
本命リスグラシューは大外から出遅れたのが痛かったが、それでも2着に来ていることは相当能力が高い。ハーツクライ産駒で成長力もありそうなので来年は逆転可能なはず。対抗ソウルスターリングはフランケル人気+初の1600mがどうかと思ったが、終わってみれば快勝。順調に行けばクラシック三冠制覇も有り得そう。レーヌミノル、ジューヌエコールは短距離なら良い所に行けるはずだし、ヴゼットジョリー、ディーパワンサは3歳になってどうかだが、桜花賞に出てくれば楽しみ。(小野寺)
母:スタセリタ
母:Monsun
調教師:藤沢和雄(美浦)
馬主:社台レースホース
生産者:社台ファーム
通算成績:3戦3勝
主な勝鞍:2016年阪神JF(G1)