メルボルンC=世界で最も荒れるレース??

 
メルボルンCが行われるオーストラリアのフレミントン競馬場

メルボルンCが行われるオーストラリアのフレミントン競馬場

『メルボルンC』
距離:芝3200m(左回り)
頭数:フルゲート24頭
賞金:総額約5億円
斤量:ハンデ戦
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メルボルンCは長丁場3200mのハンデ戦という条件もあり、世界的にも荒れる事で有名なレースである。その証拠に、昨年は23番人気の馬が勝利し馬券も3連単で約200万円もの高配当が飛び出た。他には12~13年も20番人気の穴馬が突っ込んで来るなど、予想を遥かに超える波乱決着が近年続いているのだ。

その大きな理由として、オーストラリアの長距離クラスが低レベルという事も多いに影響している。馬券に絡む伏兵は海外勢がほとんどで要は力関係の差がハッキリ出来ていない事もオッズに反映出来ていないのだろう。

逆を言えば、しっかりと予習して展望して行けば美味しい万馬券をGET出来るのでは??という安易な発想の元、今回の記事をこしらえてみた。是非とも、凱旋門賞に続いての大万馬券を当てに行こうではないか。
 

各馬のデータと発売前の予想オッズ

 

①3.3倍  Wicklow Brave(ウィックローブレイヴ) セ7歳 56.0kg デットーリ

 

②4.5倍  Bondi Beach(ボンダイビーチ) 牡4歳 56.0kg ムーア

 

③6.3倍  Hartnell(ハートネル) セ5歳 56.0kg マクドナルド

 

④7.5倍  Big Orange(ビッグオレンジ) セ5歳 57.0kg スペンサー

 

⑤8.9倍  Almandin(アルマンディン) セ6歳 52.0kg マカヴォ

 

⑥10.0倍  カレンミロティック(Curren Mirotic) セ8歳 56.5kg ベリー

 

⑦12.5倍  Jameka(ジャメカ) 牝4歳 54.5kg ホール

 

⑧17.4倍  Qewy(キウィ) セ6歳 51.5kg ウィリアムズ

 

⑨18.2倍  Heartbreak City(ハートブレイクシティー) 54.0kg モレイラ

 

⑩29.5倍  Exospheric(エクソスフェリック) 56.0kg オリヴァー

 

⑪41.1倍  Gallante(ギャラントゥ) セ5歳 54.5kg シン

 

⑫94.2倍  WhoShotThebarman(フーショットザバーマン) セ8 56.0kg ボウ

 

⑬125.3倍  Our Ivanhowe(アワーアイヴァンホウ) 牡6歳 57.0kg ダン

 

⑭125.6倍 BeautifulRomance(ビューテフルロマンス) 牝4 52.5kg レーン

 

⑮140.7倍 RoseofVirginia(ローズオブバージニア) 牝7歳 51.0kg トンプ

 

⑯142.8倍  Grand Marshal(グランドマーシャル) セ6歳 54.5kg メルハム

 

⑰163.8倍  Oceanographer(オーシャノグラファー) セ4歳 52kg スコフィ

 

⑱164.3倍  Pentathlon(ペンタスロン) セ5歳 51.5kg デュプレシス

 

⑲184.3倍  Grey Lion(グレイライオン) 牡4歳 52.0kg ボス

 

⑳213.6倍  Assign(アサイン) セ5歳 52.0kg マリヨン

 

㉑214.5倍  Secret Number(シークレットナンバー) セ6歳 52.0kg バスター

 

㉒224.8倍  Almoonqith(アルムーンクィス) 牡6歳 54.5kg ウォーカー

 

㉓321.8倍 Excess Knowledge(エクセスノレッジ) 牡6歳 53.5kg デュリッ

 

㉔324倍  Sir John Hawkwood(サージョンホークウッド) セ7 54kg スプリ

 
10月31日現在で予想される日本独自の想定オッズです。実際の馬券購入時はこれらと全く違うものになる可能性が高く、あくまで一例としてご覧下さい。

現時点での1番人気はウィックローブレイヴ。何と言っても同馬は前走の愛セントレジャーで後の凱旋門賞3着馬オーダーオブセントジョージを撃破しておりここでも力は上位でしょう。

2番人気にオブライエン厩舎が送り込む刺客ボンダイビーチ。鞍上は天皇賞秋を勝ったばかりのムーア騎手が騎乗予定で実力以上に認知度で人気しそうですね。

3番人気はオーストラリアのGⅠコックスプレートを2着して臨んで来たハートネル。それまでは3連勝と実力を付けて来た上がり馬だけにここも注意が必要だろう。

4番人気には現在2連勝中で、今年のドバイゴールドCでは2着に入ったビッグオレンジ。昨年のメルボルンCでは5着に入線しており、3000m前後の長距離に良績が集中している。

5番人気はアルマンディン。まだ実績では他の上位人気馬に見劣るが、長距離路線に転向してから2連勝と豊富なスタミナを武器に初の戴冠へ挑む。軽量の52kgも魅力だ。

ここまでがひと桁台のオッズと予想され、この次の6番人気にカレンミロティックが想定されている。但し、前述の通り20番人気台の馬も平気で絡んで来るレースだけに余りアテには出来ない。それ以外の色んなファクターを活用しよう。
 

カレンミロティックは通用する??

 
カレンミロティック セ8歳

カレンミロティック セ8歳

父馬:ハーツクライ
母馬:スターミー
母父:A.P.Indy
所属:平田修厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:鈴木隆司

通算成績:37戦6勝(6-6-6-19)
主な勝鞍:金鯱賞など
via google imghp
 
そして、気になるカレンミロティックは6番人気。この評価は非常に難しい所であり、その取捨が馬券的中への最重要ポイントとなるのではと予想されます。

正直、凱旋門賞時のマカヒキは難しいだろうなと思っていましたが、今回の場合はひょっとすると馬券圏内も十分有り得るでは??と踏んでいるので、個人的にはBOXなどで絡めて高配当を期待したい。
 
日本でも芝の3000m以上では4戦(0-1-1-2)と未勝利ながらも安定した成績。大体の方がご存知の通り、この2、3着は2015~2016年の天皇賞春での成績であり大舞台になればなる程、そして距離が伸びれば伸びる程に好成績を残しているので、今回のメルボルンCもかなり期待出来るとの見解で構わないかと。

後は、海外遠征時の調整が懸念されますが…2014年の香港ヴァーズの際に5着入線と一応の結果は残しているので、厩舎&馬としても対応は可能なラインだろうと考えられます。
 

各主要データ(過去10年分)

 

斤量見解

 
ハンデ戦だけに軽斤量の馬がよく絡むかと思いきや、データでは52.5kg以下の馬は各カテゴリで最低の数値。連対率では5%にも満たないので軽視傾向でも構わない。又、逆の57.5kg以上も同様。つまり、結果として53~57kgの範囲内に絞って馬券を組み立てて行くのがベターではないだろうか。
 

年齢見解

 
過去10年に限れば、5歳馬が3着内に12頭入線と最も良績を残している。次点に4歳の10頭。その次が6歳の5頭と、4~6歳の馬券を買っていれば大体当たるという事。3歳、又は7歳以上の極端な年齢の馬に関しては好走率はかなり低い。ここも見逃せないポイントだ。
 

枠順見解

 
枠順で言えば過去10年、1~14番の馬で3着内25頭が入線。やはり、多頭数なだけに外枠は日本同様不利傾向がかなり強いと見る。人気馬で大外付近に入ってしまった馬は少し割引材料として考えた方が無難だろう。
 

生産地見解

 
通常、地元生産の馬に大きなアドバンテージがある海外のレース。しかし、オーストラリアは長距離路線がやや手薄という事もあり、過去10年でも2勝しているだけ。同じオセアニアでも、3着内に7頭を入線させているニュージーランド生産馬の方を警戒したい。総合的にはアイルランド生産馬がデータ上では最も優秀で、計9頭の入線を誇る。
 

前走見解

 
最重要ステップレースは3つ。コックスプレート、ジーロンカップ、コーフィールドカップから多くの3着入線の半分を占めている。その他の臨戦過程は正直、どれもサンプルが少なくアテにならない為参考にしない方が良いのではないだろうか。
 

まとめ

 
以上、軽い考察を含んだメルボルンCの概要でした。

不慣れな国の競馬、しかも多頭数の荒れるレースという触れ込みの段階で的中させるのは至難の業のようにも思えますw…しかし、それだけ想像以上の配当が期待出来るという事でもあります。

正直、ここは調べた者勝ちな気がするのは筆者だけでしょうか??購入するにあたって日本の時同様にしっかりと展望している人って少ないと思います。となると、人気馬の盲点だったり意外な穴馬の条件を見つけるのは意外に簡単な事かもしれません。ここは、面倒とは思わずに色んなサイトを見て総合的に判断する事をオススメ致します。

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