エイシンエルヴィンが約1年ぶりの勝利

 
フランスG1・イスパーン賞で10馬身差の圧勝劇を演じたエイシンヒカリの帯同馬として遠征しているエイシンエルヴィン(牡5)が、フランス・メゾンラフィット競馬場で行われたモントルトゥー賞(4歳以上・芝1600m・準重賞)で勝利し通算4勝目を挙げた。
 
エイシンエルヴィン

エイシンエルヴィン

父:Shamardal
母:La Ina
母父:Monsun

調教師:栗東・中尾秀正

馬主:栄進堂

生産者:K. K. Eishindo(アイルランド)

通算成績:20戦4勝
 
父父のGiant's Causewayはアイルランド産馬でどんな連戦やタフな競馬にも耐える強さから”鉄の馬”と呼ばれ、母父のMonsunはドイツのリーディングサイアーを3度獲得している。エイシンエルヴィンの血統は間違いなくパワーの必要なヨーロッパ向きで、今後は日本ではなく海外を拠点に移すのも十分にありだと思う。
 

2016年 モントルトゥー賞 レース動画

1着④エイシンエルヴィン(C.デムーロ)
2着⑥リーダーライター(F.ヴェロン)
3着⑨ロージーコットン(M.ギュイヨン)
4着⑩グローインググローリー(F.ブロンデル)
5着⑤グランドヴィンテージ(M.フォレスト)
 
『レース回顧』
1600mの一直線で行われた今年のモントルトゥー賞は全10頭立てで、馬場状態がLourd(重)というコンディション。全頭ほぼ差のないスタートで、エイシンエルヴィンは一つに固まる馬群の中の5番手を追走する展開に。グランドヴィンテージがハナを叩いて、2番手にアイモロックスが続く。先頭から最後方まで約5馬身差と日本ではなかなか見られない団子状態でレースが進み、残り600m付近で全馬の手綱が激しく動く。最後は道中3番手にいたリーダーライターが一旦先頭に立つが、馬群を割ってエイシンエルヴィンが追い上げ、叩き合いに持ち込んでクビ差で勝利した。
 
※勝ったエイシンエルヴィンはJRAが定める【外国の競馬において収得した本賞金は、別に定める比率により換算し、定めるところにより収得賞金に算入する】という規定に基づいて、【10万円以上、400万円未満は全額】が適用されるので、出走前の収得賞金750万円に加えて、今回の1着賞金320万円が加算されると、合計1000万円を超えるため、1600万以下に昇級することになった。
 

ようやく”エイシンの時代”到来か

 
2002年と2003年のクイーンエリザベス2世Cを連覇したエイシンプレストンや2008年の宝塚記念覇者エイシンデピュティ、2010年のダービー馬エイシンフラッシュなど多くのG1馬を所有するエイシン軍団一番の期待馬エイシンヒカリが今年のフランス・イスパーン賞で10馬身差の圧勝でG1レース2勝目を挙げた。
 
2010年ダービー馬・エイシンフラッシュ

2010年ダービー馬・エイシンフラッシュ

 
もともと先代の平井豊光がオーナーを務めていたころから海外遠征には非常に積極的で、次男の平井克彦が継いだ今でもその姿勢は変わっていない。
エイシンと言えば、外国産馬を多く所有していることでも有名で日本では知名度がない血統をどんどん取り入れ、日本競馬のレベルアップに尽力している。

最近では、「エーシン」と「エイシン」の2つ存在していた冠名を全て「エイシン」に統一し、英語表記を「A Shin」にしたようだ。
 
近年は社台グループら大手クラブの活躍が目立ち過ぎているせいか、少し地味な印象を受けるエイシン軍団。しかし、競走馬の質の高さを見れば、社台グループの馬にも引けを取らず、数年後には日本競馬を牛耳るほどの超巨大勢力になっているに違いない。まずはエイシンヒカリで海外のビッグレースを総なめしてもらいたい。

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