2017年ニュージーランドTの結果

 

2017年ニュージーランドTの動画

 

レース回顧

 
阪神牝馬Sと同じく馬場の悪い状態で行われたニュージーランドT。前走ファルコンSでしぶとい競馬を見せたメイソンジュニアが楽逃げを打ち、後方でレースを進めた馬には少ししんどい展開となった。直線でも先行勢が止まらず、その中で内から脚を伸ばした12番人気のジョーストリクトリが抜け出して快勝。近走も重賞で差のない競馬をしていたが、今回は展開がピタリとハマった形だ。2着にメイソンジュニアが粘り、3着はボンセルヴィーソ。3連単は50万円に届きそうな大万馬券となった。
 

勝ち馬ジョーストリクトリ

 
ジョーストリクトリ 牡3歳

ジョーストリクトリ 牡3歳

父馬:ジョーカプチーノ
母馬:ジョーアラマート
母父:キングヘイロー
所属:清水久詞厩舎(栗東)
生産:山際牧場(新ひだか町)
馬主:上田けい子

通算成績:7戦3勝 (3-0-0-4)
主な戦績:2017年ニュージーランドTなど
via google imghp
 
普通に考えて前走ファルコンS4番人気6着の馬が次走12番人気と言うのもおかしな話だった。確かにキャラ的に地味で余りパッとしない成績だったが、こう言うタイプが混戦時に台頭するのが穴馬券のパターンでもある。元々、500万下のなずな賞では強い競馬で勝ち上がって来ていただけに、その後の重賞で2走した経験値がここで活きた好走とも言える。しかし、完全に恵まれた印象で本番のNHKマイルCでは厳しい戦いとなるだろう。それにしても、中山のマイルを走らせたらシュタルケ騎手は抜群に上手い。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎スズカメジャー
○ボンセルヴィーソ
▲クライムメジャー
タイセイスターリー
△ランガディア
タイムトリップ
ナイトバナレット
メイソンジュニア
×スズカゼ
カリビアンゴールド
ダイイチターミナル
ジョーストリクトリ
 

予想回顧

 
レース結果を受けても最も強い競馬をしたのがスズカメジャー。コーナー毎にポジションが下がったのは不可解だったが、まともなら突き抜けていたと見て本命は同馬だ。対抗に先行して安定感のあるボンセルヴィーソ。単穴に勝ち上がりの内容が濃かったクライムメジャーか。荒れる想定をするなら連下~3着候補に手広く印を打っておかなければいけないレース。しかし、ジョーストリクトリが勝つまでの予想には至らずいずれにせよ的中までは難しかった。
 

全着順結果

 

RR:104.5 ※想定RR:103.0

 
元々低い想定だったのでそれを上回りはしたがやはりレベルは低いレースで本番に直結するイメージがわかない結果となった。
 
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 大川 小野寺 田中 単勝オッズ
1 6 ジョーストリクトリ 56.0 A.シュタルケ 103.0 1:36.0(稍重) × 51.1
2 4 メイソンジュニア 56.0 菱田裕二 103.0 1.1/4 18.7
3 16 ボンセルヴィーソ 56.0 松山弘平 103.0 ハナ 7.5
4 7 スズカゼ 54.0 吉田隼人 101.0 1/2 24.1
5 15 タイムトリップ 56.0 田辺裕信 106.0 クビ 10.9
6 12 スズカメジャー 56.0 岩田康誠 109.0 3/4 5.2
7 14 タイセイスターリー 56.0 内田博幸 104.7 1/2 6.1
8 10 クライムメジャー 56.0 川田将雅 103.0 クビ 4.2
9 8 ダイイチターミナル 56.0 大野拓弥 101.5 1.1/4 36.8
10 1 ナイトバナレット 56.0 中谷雄太 100.0 1/2 13.9
11 9 カリビアンゴールド 54.0 田中勝春 100.0 クビ 34.3
12 13 イノバティブ 56.0 石川裕紀人 100.0 3/4 165.6
13 2 ランガディア 56.0 戸崎圭太 97.0 1.1/2 5.7
14 11 ジャッキー 56.0 松岡正海 96.5 1/2 125.7
15 5 マンカストラップ 56.0 江田照男 90.0 3 230.3
16 3 セイカチトセ 56.0 吉田豊 90.0 3.1/2 281.1


 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ⑫⑭⑯-①②⑥⑧⑮ 不的中
単勝 6 5,110円 枠連 2-3 11,000円
複勝 6 800円 ワイド 4-6 4,440円
4 490円 6-16 3,760円
16 260円 4-16 1,500円
馬連 4-6 29,320円 馬単 6→4 57,590円
三連複 4-6-16 49,810円 三連単 6→4→16 496,220円


 

危険な人気馬結果 タイセイスターリー→7着(4番人気)

 
タイセイスターリー 牡3歳

タイセイスターリー 牡3歳

父馬:マンハッタンカフェ
母馬:スターアイル
母父:Rock of Gibraltar
所属:矢作芳人(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:田中成奉

通算成績:5戦1勝(1-1-0-3)
主な戦績:2017年シンザン記念2着など
via google imghp
 
予想通り、少しでも気持ち良く走れなければモロさが出るタイプだろう。今回も中山コースで稍重、先行出来たもののスローペースでやや行きたがる面を見せるなど完璧な条件では無かったのが裏目に出た形だ。重馬場もこなせるが、新馬戦の走りを見る限りでは思う存分スピードが活かせるキレイな芝でこそ持ち味が活きる馬。能力は確かだけに次走の本番では巻き返しに注意したい。
 

穴馬予想結果 メイソンジュニア→2着(8番人気)

 
メイソンジュニア 牡3歳

メイソンジュニア 牡3歳

父馬:Mayson
母馬:アナアメリカーナ
母父:AmericanPost
所属:渡辺薫彦厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:カナヤマホールディングス

通算成績:7戦2勝(2-1-1-3)
主な戦績:2016年福島2歳Sなど
via google imghp
 
見事に穴馬推奨がヒット。前走ファルコンS3着馬のメイソンジュニアがすんなりとハナに立ちそのまま2着に粘る激走を見せてくれた。しかし、幾ら素質馬が上位人気しているからと言って重賞で馬券に絡んだ馬が8番人気と言うのは如何なものだろうか。やはり、500万など条件戦を強い内容で勝ち上がった馬>重賞でそこそこ走った馬、と言う図式は若駒でも古馬でも基本的にあてはまると確信。
 

編集部内の回顧

 
結果的には外れたがスズカメジャーのパフォーマンスが目立ったので本命は間違っていないだろう。対抗も実績重視で無難のボンセルヴィーソでよかったので軸は悪くなかった。問題はコレくらい荒れる可能性が高いレースなのでフォーメーションでの単穴を多く想定するのが不足していた。印うった馬全部を単穴にして荒れ待ちする価値のあるレースだけにまだまだ想定があまい。(大川)
 
ボンセルヴィーソはまず打倒だが上位2頭は軽視しすぎた。タイセイスターリーとクライムメジャーは現状この程度だろう。(小野寺)
 
今回はかなり下手を打った。対抗のボンセルヴィーソはまだ良しとして、本命タイセイスターリーに単穴クライムメジャーと基本的に人気先行型の典型的な凡走パターンだった。それなら重賞で僅差の接戦を演じて来た上位2頭を厚く打つべき所。結果論とは言え、狙うなら穴を思い切り狙って良いレースだった事を考えると何と消極的な展望だったのだろう。大きく反省したい。(田中)

関連記事

関連タグ

著者