最有力候補がまさかの事態に

 
ブレスジャーニー 牡3歳

ブレスジャーニー 牡3歳

父馬:バトルプラン
母馬:エルフィンパーク
母父:タニノギムレット
所属:本間忍厩舎(美浦)
生産:競優牧場(新冠町)
馬主:島川隆哉

通算成績:4戦3勝(3-0-1-0)
主な戦績:2016年サウジアラビアRC、東京スポーツ杯2歳Sなど
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クラシック候補生がよもやの骨折で離脱する事となった。

昨年のサウジアラビアRCと東京スポーツ杯2歳Sを連勝し、今年の皐月賞でも上位人気に予想されていたブレスジャーニーが骨折でリタイヤ。前哨戦となる筈の弥生賞も脚部不安で出走が見送られ、スプリングSに目標を変え調整していた矢先の出来事だった。主戦の柴田善臣騎手もかなりの手応えを感じていただけにショックを受けたのではないだろうか。

血統も現在のトレンドであるディープインパクトはキングカメハメハなどの配合では無く、父バトルプランに母父タニノギムレットと言う超渋い掛け合わせ。実際、2015年の北海道サマーセールでは270万円と言う破格の安値で取引きされているのだ。オーナーは“トーセン”でお馴染みの島川隆哉氏で悲願のクラシック制覇を目の前にして大きく肩を落とす故障となってしまった。
 

キレ味は世代屈指

 

サウジアラビアRC(GⅢ)

 

2016年10月08日 サウジアラビアRC 芝1600m 東京競馬場

1着:ブレスジャーニー(柴田善臣)
2着:ダンビュライト(C.ルメール)
3着:クライムメジャー(M.デムーロ)

レースタイム:1:34.5(稍重)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:33.8
 

東京スポーツ杯2歳S(GⅡ)

 

2016年11月19日 東京スポーツ杯2歳S 芝1800m 東京競馬場

1着:ブレスジャーニー(柴田善臣)
2着:スワーヴリチャード(四位洋文)
3着:ムーヴザワールド(C.ルメール)

レースタイム:1:48.3(稍重)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
 
以上の2戦を見ても分かる様に潜在能力と持ち前の瞬発力は世代屈指の存在。

サウジアラビアCでは、シンザン記念と弥生賞で3着に食い込んだダンビュライト相手に楽勝。続く東京スポーツ杯2歳Sでは、その後共同通信杯を圧勝しクラシックの有力候補になったスワーヴリチャードをものの見事に後ろから差し切っている。共に稍重での馬場状態で33秒台の脚を駆使しているだけに、そのキレ味はカデナに勝るとも劣らないのである。

しかも、前述にある通り血統がかなりの渋さ。このままGⅠでも活躍し種牡馬になる様な事があればそれこそ馬産地業界では重宝されるタイプの1頭だろう。それ故に、今回の骨折に関しては戦線離脱以上の長い目で見た悔しさの方が個人的にジワジワと込み上げてくるのだ。本当に残念でならない。
 

柴田善臣最後のチャンスが…

 
柴田善臣騎手

柴田善臣騎手

生年月日:1966年07月20日
身長体重:164cm/53kg
血液星座:A型/蟹座
初免許年:1985年
出身所属:青森県/美浦
所属厩舎:フリー

主な騎乗馬:ホクトヘリオス、ホクトビーナス、ヤマニンゼファー、マチカネタンホイザ、タイキフォーチュン、オフサイドトラップ、キングヘイロー、オレハマッテルゼ、サウスヴィグラス、ナカヤマフェスタ、レインボーダリアなど
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競馬学校の第一期生で、現役騎手の中ではもっとも高齢にあたる名手柴田善臣騎手。

これまで数々の名馬にも跨り大レースで活躍して来たが、実はクラシックでは牡牝合わせてまだ一度も勝利をしていないと言う何故か縁遠いタイトルなのだ。調べた所、1989年のホクトビーナスでの桜花賞2着が最高着順となっておりその実績はかなり昔のもの。近年は腰の痛みなどもあって乗鞍も制限されつつある中、今回のブレスジャーニーでのクラシック参戦は柴田騎手にとって最後のチャンスと言っても過言では無い貴重な機会だったのだ。

オーナーである島川隆哉氏にも同様の事が言える。トーセンホマレボシでダービー2着がある以外では、トーセンスターダムやトーセンラーなどの人気馬で幾多もクラシック制覇の壁にぶつかって来た同氏。これまでの馬は血統も超良血で価格も億を超える額とその期待の大きさに反比例した結果ばかりだったが、今回は全くその逆。270万円と言う超低価格での購入した馬がここまで活躍するとは思っていなかっただろう。それ故にいつものジンクスを破れる流れが大いに感じられたのである。
 

まとめ

 
以上、ブレスジャーニーの骨折に関する情報まとめでした。

幸い、剥離骨折程度の症状だけに引退を余儀なくされる程の重傷では無い。今後はトレセン内で手術された後、馬の様子を見ながら休養に入るとの事。全治などの詳しい情報はその後になるだろうが、1年以上もの長期ブランクが空いてしまうレベルの故障では無い筈。逆を言えば馬が成長期に入る時に無理使いせず、復帰後にまた更なる飛躍した姿が見られるかもしれない。ブレスジャーニーがいつか大舞台で、約100倍の値段もするサトノダイヤモンド(2億3000万円)を負かすシーンを見てみたいものだ。それまでゆっくりと休んで鋭気を養ってもらいたい。

柴田善臣騎手にはもう1頭のお手馬であるキングズラッシュで是非とも皐月賞へ参戦して欲しい。そして、これらの無念を柴田騎手の代名詞でもある“大駆け”で我々競馬ファンをアッと言わせてくれるのであれば、それこそ競馬の醍醐味が味わえると言うものだろう。

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