桜女王ジュエラーが二度目の骨折で無念の引退
昨年の桜花賞馬ジュエラーが左後第2趾骨骨折を発症したため現役を引退することが決まった。管理する藤岡健一調教師が発表し、今後は生まれ故郷である社台ファームにて繁殖牝馬として第二の馬生を歩むことになる。
ジュエラーは、昨春の桜花賞を制した後、オークスへ向けて調整されていた矢先に第1指骨剥離骨折を発症。残念ながら春二冠の夢は絶たれたが、幸いにも症状は軽く、夏を越して9月のローズSで戦線復帰を果たした。そのローズSでは11着に敗れたものの、久しぶりの実戦と重馬場が影響したもので陣営に悲観する様子はなかった。
そして迎えたクラシック最終戦の秋華賞。桜花賞でハナ差2cmの大激戦を演じたシンハライトはローズS優勝の後に屈腱を発症して引退し、2歳女王メジャーエンブレムも脚部不安で出走を断念する結果に。春の牝馬路線の中心核だった2頭が揃って回避したことでジュエラーの二冠制覇に大きな期待がかかったが、結果は4着。最後の一冠をものにしたのは、大魔神こと佐々木主浩氏所有の新星ヴィブロスだった。
そして迎えたクラシック最終戦の秋華賞。桜花賞でハナ差2cmの大激戦を演じたシンハライトはローズS優勝の後に屈腱を発症して引退し、2歳女王メジャーエンブレムも脚部不安で出走を断念する結果に。春の牝馬路線の中心核だった2頭が揃って回避したことでジュエラーの二冠制覇に大きな期待がかかったが、結果は4着。最後の一冠をものにしたのは、大魔神こと佐々木主浩氏所有の新星ヴィブロスだった。
4歳になって迎えた今年、ジュエラーは春のヴィクトリアマイルを目標に調整されていたが、その最中に骨折が判明。長い期間をかけて治療すれば再びターフに戻れる見込みもあったが、キャリア2度目の骨折ということもあり引退に至った模様。この陣営の判断はきっと正しかったはずだ。
藤岡健一調教師のコメント
オーナーとの話し合いの結果、競走馬登録を抹消することになりました。厩舎に初めてのクラシック優勝という栄冠を与えてくれた馬なので非常に残念ですが、競走馬として復帰させるには厳しい状況のため、お母さんとして牧場に戻ることになります。素晴らしい能力を受け継いだ競走馬を産んでくれることを心から願っています。
メジャエン、シンハ、ジュエラーの世代3強がターフを去る
ジュエラーが引退したことによって、昨年の3歳世代の中心核となっていた3強がターフを去ることになってしまった。
メジャーエンブレム、シンハライト、ジュエラーの3頭はは引退後に繁殖牝馬になることも決まっている。
昨年のローズS後に屈腱炎を発症して引退したオークス馬シンハライトには、エピファネイア、エイシンフラッシュ、ルーラーシップ、モーリスが種付け候補。
一昨年の2歳女王で、NHKマイルCを制した後に左後肢の筋肉を痛めて引退したメジャーエンブレムは未だに種付け候補すら聞こえてこないが、同じマイル戦を得意としたモーリスが最有力候補に挙がっている。
そして、3強最後の砦として期待されたジュエラーも今後はシンハライト同様優秀な種牡馬と配合されるだろう。
メジャーエンブレム、シンハライト、ジュエラーの3頭はは引退後に繁殖牝馬になることも決まっている。
昨年のローズS後に屈腱炎を発症して引退したオークス馬シンハライトには、エピファネイア、エイシンフラッシュ、ルーラーシップ、モーリスが種付け候補。
一昨年の2歳女王で、NHKマイルCを制した後に左後肢の筋肉を痛めて引退したメジャーエンブレムは未だに種付け候補すら聞こえてこないが、同じマイル戦を得意としたモーリスが最有力候補に挙がっている。
そして、3強最後の砦として期待されたジュエラーも今後はシンハライト同様優秀な種牡馬と配合されるだろう。
まとめ
「牝馬3強」と言われながらも、一度しか同じレースに出走することがなかったメジャーエンブレム、シンハライト、ジュエラーの3頭。その3強が唯一揃った桜花賞では、シンハライトとジュエラーの熾烈デッドヒートが繰り広げらたのは記憶に新しい。結果的にジュエラーがハナ差僅か2cmで栄光を掴んだわけだが、この結果だけで3頭のどれが一番強いかを語ることはできないだろう。
今年、再び3強が揃うことを期待したもののその願いは残念ながら叶わなかったが、これから生まれてくる3強の仔たちには母以上の活躍を見せてもらいたい。
そして、3強がターフを去った今、同世代の夢は秋華賞馬ヴィブロスに託された。まずは異国の地ドバイでド派手に決められるか!?
今年、再び3強が揃うことを期待したもののその願いは残念ながら叶わなかったが、これから生まれてくる3強の仔たちには母以上の活躍を見せてもらいたい。
そして、3強がターフを去った今、同世代の夢は秋華賞馬ヴィブロスに託された。まずは異国の地ドバイでド派手に決められるか!?
母:バルドウィナ
母父:Pistolet Bleu
調教師:藤岡健一(栗東)
馬主:青山洋一
生産者:社台ファーム
通算成績:6戦2勝(2-2-0-2)
主な勝鞍:16’桜花賞(GⅠ)