日本では競馬=賭博、というイメージが強い。確かにその通りではあるが、実は馬券収益の10%が国に還元されているというのはご存知だろうか??馬券の控除率は主に25%であるがその内の10%を国庫に納付しており、地味に競馬も国の慈善事業に役立っているのだ。控除率と言うのは、いわゆる運営費の事。JRAも会社組織である以上、利益を出さなければいけないので我々が購入する馬券の一部をそれに充てている。
ギャンブルで使ったお金が寄付金に!?
もっと言えば、競馬法にて災害時は臨時的に競馬を開催しその売り上げを復興支援に充てるよう記載されている。下記がその条例である。
第23条の9
都道府県は、その行う競馬の収益をもつて、畜産の振興、社会福祉の増進、医療の普及、
教育文化の発展、スポーツの振興及び災害の復旧のための施策を行うのに
必要な経費の財源に充てるよう努めるものとする。
というように、災害が起きた直後から各場での開催を「被災地支援競走」と銘打ち、それらで上げた売り上げの一部を被災地に送っているのだ。
馬券の売上金、競馬場への入場金、騎手のチャリティー活動による募金‥何ともイメージとのギャップから生まれる寄付金の全貌であります。これでも、あなたは競馬が「悪」と言い切れますか??
賭け事が人々を救えるという側面
競馬というギャンブル性の高い産業でも、こうして色々な形をもって復興の力になっているんですね。決して賭博という枠組みだけでは片付けれられない役割を果たしているのであります。確かに、実際に訪れた事がある人にしか分からないでしょうが、競馬場って避難場所にはかなり適していると思います。何万人も収容できるスペースに食事が提供できる設備、トイレに場所によっては冷暖房も完備しています。‥まぁ、そういった名目で利用されない事が一番ではありますが。
まとめ
競馬というとファン以外の人たちには単なる「賭け事」という認識が先行しがちだが、以上の様な、国の為、国民の為の役割の一部を担っているという事をはっきりと理解しておいて頂きたい。もちろん、ギャンブルのやり過ぎはよくない。そのせいで人生を棒にふる人もいるかも知れない。ただ、分かってほしいのはJRA自体がそういうギャンブル狂の人間を造っているのではないと言う事だ。
あくまで競馬というのは、己の理性の崩壊が伴って初めてマイナスの要素が生まれるのあり、健全な精神と自制心をもって賭ける事が出来ればこんなに面白い遊びはない。競馬場へ行けば100円から楽しめるし、そもそも馬自身の造形美に触れるだけでも非日常的な感覚を味わえるだろう。
決して声を大にしては言えないが、要は「いつも以上にがっつり馬券を買って下さい」って事です。だって、買えば買うほどに被災地へ寄付が出来て且つ的中確率も上がるんですよ??当たった時は自分の財布も潤って、困っている人たちも間接的に助けられるんだから一石二鳥以外の何物でもありません。
なので、今週末は競馬場へ是非とも足を運びましょう。
なので、今週末は競馬場へ是非とも足を運びましょう。