クイーンエリザベス2世カップ
2001年より国際GⅠに昇格したクイーンエリザベス2世カップ。同レースはスイスの高級時計メーカーであるオーデマ・ピゲ社がメインスポンサーであり、正式名称は『オーデマ・ピゲ・クイーンエリザベス2世カップ』となっている。
過去に多数の競走馬が挑戦し、2002&2003年に連覇を達成したエイシンプレストンや2012年のルーラーシップが勝利。その他2~3着にも好走例が見られるなど比較的日本馬とは相性の良いレースと言える。
過去に多数の競走馬が挑戦し、2002&2003年に連覇を達成したエイシンプレストンや2012年のルーラーシップが勝利。その他2~3着にも好走例が見られるなど比較的日本馬とは相性の良いレースと言える。
マッケン王の独自予想
◎Neo Realism|ネオリアリズム
昨年の札幌記念から覚醒したネオリアリズム。その札幌記念では前半60秒を切るハイペースで逃げ、且つ上がりを2番目に速いタイムでまとめてあのモーリス、レインボーラインを完封した。札幌の洋芝で稍重馬場だった事を考えればかなりの好内容だったと言える。実際に休み明けのマイルCSで3着、年明けの中山記念は1着と確実に馬自身が成長。今回の香港遠征では昨年末の敗退を教訓に前進が見込め、何より堀宣行厩舎の次期エースとしてここでのタイトルが是が非でも欲しい所だ。
◯Werther|ワーザー(ウェルテル)
前年の同レース覇者で2015&2016年の香港年度代表馬のワーザー(ウェルテル)。昨年の夏場に後肢の故障を発症し暫く休養し、復帰後は3戦1勝とまずまずの成績。とは言え、現在の国際レーティングではメンバーTOPの124ポンド。同ランクに凱旋門賞馬ファウンドやポストポンドなど世界の強豪がズラリ。本来ならグリグリの本命に支持されるべき実力の持ち主であり、3戦3勝で得意とする舞台での復活劇が予想される。ネオリアリズムを破るなら筆頭候補は間違いなくこの馬だろう。
▲Blazing Speed|ブレイジングスピード
2015年クイーンエリザベス2世カップ覇者のブレイジングスピード。昨年も同レースで3着に入るなどコース相性が良く、年末の香港カップではモーリスから0.6秒差の5着と健闘している。今年に入っても緒戦の香港金杯でワーザー(ウェルテル)とハナ差の2着に善戦、前走のチェアマンズトロフィーは不向きのマイル戦という事もありその敗戦は余り来にしなくて良いだろう。むしろ、それでも4歳3冠のラッパードラゴンから僅差の5着なら上々で、高齢ながら一線級相手にまだまだ戦える事を示している。陣営の狙いはあくまでもここであり、メイチの仕上げで臨んで来るからには一発の警戒が必要だ。
出馬表&予想オッズ
ゲート | 馬番 | 出走馬 | 所属 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 評価 | マッケン王 | 予想オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | デザインズオンローム | 港 | セ7 | 57.0 | T.ベリー | ---- | - | 25.4 |
2 | 1 | ワーザー(ウェルテル) | 港 | セ5 | 57.0 | H.ボウマン | ---- | ◯ | 2.4 |
3 | 8 | パキスタンスター | 港 | セ4 | 57.0 | S.デソウサ | ---- | △ | 8.3 |
4 | 7 | ディクトン | 仏 | 牡4 | 57.0 | O.ペリエ | ---- | △ | 233.0 |
5 | 6 | ザユナイテッドステイツ | 豪 | 牡7 | 57.0 | P.プレブル | ---- | - | 53.8 |
6 | 5 | ネオリアリズム | 日 | 牡6 | 57.0 | J.モレイラ | ---- | ◎ | 2.9 |
7 | 4 | ブレイジングスピード | 港 | セ8 | 57.0 | N.カラン | ---- | ▲ | 17.5 |
8 | 2 | シークレットウェポン | 港 | セ7 | 57.0 | Z.パートン | ---- | △ | 4.5 |
マッケン王の見解
本命はネオリアリズム。昨夏からの本格化でかなりの馬に成長していて、出走していたなら大阪杯でも好勝負していた筈だ。堀宣行厩舎も前回の香港遠征で課題を見つけて確実に修正して来るだろう事から好勝負必至。対抗にはディフェンディングチャンピオンのワーザー(ウェルテル)か。シャティン競馬場の芝2000mは3戦無敗のコース相性を強調して取り上げたい。単穴にはブレイジングスピード。日本馬とも接戦を繰り返しており、ここは一発があってもおかしくはない。穴にはO.ペリエ騎手騎乗のディクトンをピックアップしておく。
賞金総額:1400万香港ドル(約2億円)
優勝賞金:800万香港ドル(約1億1440万円)