レース映像

 

ケンタッキーダービー(米・G1)

1着:ナイキスト(M.グティエレス)

9着:ラニ(武豊)
 
スタートは安定の出遅れ気味で、道中はジッと後方で我慢。前走のUAEダービーとは打って変わっての追い込みに賭けたが、やはり前も止まらずやや脚を伸ばしての9着入線だった。

騎乗後でのコメントでも「完全にスピード負けだね」と白旗を上げている。但し、直前の降雨で前が止まらない馬場だった事を考えればラニも健闘していたと言えよう。

何より、調整と環境次第では想像以上に戦える手応えを見せてくれたのではないか。
 

ケンタッキーダービーとは??

 
ケンタッキー州ルイビルのチャーチル競馬場で行われる米クラシックの3冠第一戦。142回を誇る伝統のレースで、優勝賞金は124万ドル(約1億3000万円)だ。

かつて、21年前にスキーキャプテンが挑戦したが14着に敗れ、日本ではヨーロッパ以上に遠い存在のダートG1である。ちなみに、日本人オーナーとしては関口オーナー所有のフサイチペガサスが2000年に勝利している。
 

ラニとは??

 
ラニ

ラニ

父:タピット
母:ヘブンリーロマンス
母父:サンデーサイレンス

所属:松永幹厩舎(栗東)
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母は天皇賞秋の勝ち馬・ヘブンリーロマンスで、兄弟にダート重賞の常連、アムールブリエとアウォーディーがいる超良血だ。デビュー戦こそ芝で敗退したものの、その後は得意のダートで頭角を現し、3月のドバイワールドCでは日本調教馬初となるUAEダービー制覇という快挙を成し遂げた。
 
アムールブリエ

アムールブリエ

父:スマートストライク
母:ヘブンリーロマンス
母父:サンデーサイレンス
所属:松永幹厩舎(栗東)

通算成績は19戦8勝。主な勝ち鞍は、エンプレス杯、名古屋グランプリ、ブリーダーズゴールドなど。

姉の本馬もダートでメキメキと力を付け、地方重賞4勝の古豪にまで成長。3月のエンプレス杯では武豊騎手を鞍上に迎え、現役の3兄弟で重賞を制覇するという偉業を達成している。
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アウォーディー

アウォーディー

父:ジャングルポケット
母:ヘブンリーロマンス
母父:サンデーサイレンス
所属:松永幹厩舎(栗東)

通算成績は30戦8勝。主な勝ち鞍はアンタレスS、シリウスS、名古屋大賞典など。

昨年のダート路線転向から無敗の4連勝で、ダート界のトップホースへと躍り出た。母が海外で繁用されている為、父はジャングルポケットだが本馬は外国産馬扱いとなる。
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各コメント

 
武豊騎手

武豊騎手

「最後は良い感じで伸びてくれたけど、ゴール前はさすがに止まったね。スタートはいつも良くないから想定内。予想していた通りのレース展開だったけど、完全にスピード負け。体調も悪くなかったし、この馬でこの環境なら間違いなくベストは尽くせたと思う。スタッフの皆と色々話し合いながら馬を調整して行ったけど、ケンタッキーダービーだからね。そう簡単には上手く行かない。でも、次を考えれば今日の経験は大きいし楽しみが増えたね」
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松永幹夫調教師

松永幹夫調教師

「気性も荒く調整に苦労したが、主催者側も協力してくれたお陰で最高の状態で出せました。レース前はさすがに興奮してましたね。元来、発馬は良くない馬ですがそれにしてもいつもより更に遅かったです。でも、最後の直線は他の馬よりもしっかり伸びていたし、騎手も想像通りの競馬が出来たんじゃないかな。レースが終わった後もケロッとしている。一応、今後の予定はベルモントSですが、体調次第ではプリークネスSも検討しています」
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まとめ

 
正直、こちらが想像していた以上の大健闘だった様に思う。ダート2000mの決着が2分1秒台という高速決着の中で最後は上位に詰め寄った事を考えれば、次走予定のベルモントSは距離が伸びて砂も乾いた状態であれば更なる好勝負が期待出来るのではないだろうか。

いずれにせよ、日本の調教馬がこうして海を渡り堂々とアメリカのクラシックレースに参戦しているという事実に日本競馬会の確実な進化が見て取れるのは言うまでもない。その1ページにラニのG1制覇という歴史的快挙が付け加えられる事を願って朗報を待ちたいと思う。

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