キョウエイギア 牡3歳

キョウエイギア 牡3歳

父馬:ディープスカイ
母馬:ローレルアンジュ
母父:パラダイスクリーク
所属:矢作芳人厩舎(栗東)
生産:村上幹夫(青森県)
馬主:田中晴夫

通算成績:11戦4勝(4-1-3-3)
主な勝鞍:ジャパンダートダービー、鳳雛Sなど
via google imghp
 

レース映像

 

2016年7月13日 ジャパンダートダービー ダート2000m 大井競馬場

1着:キョウエイギア(戸崎)
2着:ケイティブレイブ(武豊)
3着:ゴールドドリーム(川田)

タイム:2:05.7
レース上がり3ハロン:38.9
勝ち馬上がり3ハロン:38.5
 
【レース回顧】
大外からケイティブレイブが勢い良くハナに立つ。その直後を有力所が差のない位置で集団を形成。ペースは淡々と進み、4コーナー手前でケイティブレイブが突き放しそのまま逃げ切るかと思われたが、外から徐々に進出していた4番人気のキョウエイギアがあっさりとかわし最後は4馬身差の圧勝。3着には1番人気のゴールドドリーム、4着には東京ダービー覇者のバルダッサーレがそれぞれ入線を果たす。2番人気のストロングバローズは見せ場もなくズルズルと後退し7着に沈んだ。
 

レース後のインタビュー

 

勝利騎手インタビューを受ける戸崎圭太騎手

「勝ててホッとしています。以前からこの馬のレースは見ていましたし、どこからでも競馬が出来るので自信を持って臨みました。行く馬を行かせて、その直後を進める予定で乗りましたが終始手応えも良く、最後もしっかりと反応して伸びてくれましたね。初めての大井もこなしてくれ、このメンバーでも強い競馬を見せてくれました。矢作調教師・オーナーにも大井の頃からお世話になっていましたので勝てて嬉しいです」
 
先週も戸崎騎手関連の記事を書いたが、相変わらずの絶好調ぶり。決して力が抜けていた訳ではないキョウエイギアを、元主戦場の大井競馬場を熟知した巧みなエスコートで見事に優勝して見せたのだ。戸崎騎手は、同レースをマグニフィカ以来の6年ぶり2勝目。キョウエイギアの勝ちっぷりは伊達にフロックでもなさそうで、今後この新タッグの動向に目が離せなくなって来た。
 
矢作芳人調教師のコメント

矢作芳人調教師のコメント

「オーナーを始め、関係者皆さんの力が集結した結果です。本当に感無量。体質的な面でなかなか仕上げにくい馬なのですが、ユニコーンSを見送ったのが良い方向に進み今までで一番の状態で出走出来ました。元気が良すぎて1~2コーナー辺りは掛かってしまいましたが、それ以外は完璧なレース運びです。でも、メンバーが強敵揃いだったのでこうも簡単に抜け出すとは思ってもいませんでした。今後については未定ですが、JBCに向かいたいなとは思っています。大井は故郷みたいなものですから、ここでJpnⅠを勝てて本当に良かったです」
via google imghp
 

各馬のコメント

 
ケイティブレイブ 牡3歳

ケイティブレイブ 牡3歳

父馬:アドマイヤマックス
母馬:ケイティローレル
母父:サクラローレル
所属:目野哲也厩舎(栗東)
生産:岡野牧場(新ひだか町)
馬主:瀧本和義

通算成績:11戦3勝(3-2-3-3)
主な勝鞍:兵庫チャンピオンシップなど
 
【2着ケイティブレイブに騎乗した武豊騎手のコメント】
「ペース配分は良かったんですが、3コーナー辺りから他馬が上がって来たのでそこで脚を使わされてしまったのが痛かったですね。でも、それでも諦めずに最後までよく頑張ってくれました」
 
ゴールドドリーム 牡3歳

ゴールドドリーム 牡3歳

父馬:ゴールドアリュール
母馬:モンヴェール
母父:フレンチデピュティ
所属:平田修厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:吉田勝己

通算成績:6戦4勝(4-1-1-0)
主な勝鞍:ユニコーンSなど
via google imghp
 
【3着ゴールドドリームを管理する平田調教師のコメント】
「状態は良かったですし、距離も長いとは思わないんですが…唯一、考えられるとしたら2走前にも負けたように地方の砂がこの馬と全く合わないのかも」
 
バルダッサーレ 牡3歳

バルダッサーレ 牡3歳

父馬:アンライバルド
母馬:メイルリヒト
母父:フジキセキ
所属:中道啓二厩舎(地方)
生産:サンシャイン牧場(日高町)
馬主:伊達敏明

通算成績:15戦3勝(3-0-2-10)
主な勝鞍:東京ダービーなど
via google imghp
 
【4着バルダッサーレに騎乗した吉原騎手のコメント】
「前走の勝ち方が良かったので今回も強気に乗りました。最後まで粘り強く踏ん張ってくれて、盛り返す気迫も見せてくれましたね」
 

まとめ

 
何より、戸崎騎手の好調さが凄い。もはや“飛ぶ鳥を落とす勢い”ではなく、本人自体が大空を自由に飛び回っているかの様に活躍しています。下馬評ではゴールドドリーム&ストロングバローズのユニコーンS組が頭ひとつ抜けていると予想されましたが、終わってみれば両頭共に2着以内にすら来れず。…改めて、競馬には絶対がない事を思い知らされました。

これにて、3歳のダート戦線も一旦閉幕し、これからは秋に向けて古馬たちに混じり大きな舞台へと挑戦して行きます。勝ったキョウエイギア他、各馬の巻き返しにも期待して更に追いかけて行きたいと思います。どうぞお楽しみに。

関連記事

関連タグ

著者