ミッキーアイル、2年半ぶりのGⅠ制覇も後味の悪い結果に
2016年マイルCS レース映像
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最後の直線、全頭が余力を振り絞るなか、一歩間違えれば大事故につながるアクシデントが発生。浜中騎手の右ムチに応えて逃げ粘るミッキーアイルがラスト200mを過ぎてから外側に大きくヨレていく。その影響で馬体を併せにいったネオリアリズムが外に弾かれ、後ろにいたサトノアラジン、ディサイファ、ダノンシャークの進路が狭くなった。サトノアラジンの川田騎手は勢い良く立ち上がり、ディサイファの武豊騎手は一瞬バランスを崩して落馬寸前とあわや大惨事だった。
2016年マイルCS パトロールビデオ
ミッキーアイルは最後の直線で、外側に大きく斜行し、後ろの4頭(ネオリアリズム・サトノアラジン・ディサイファ・ダノンシャーク)に多大な不利を与えた。
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川田騎手・武豊騎手のレース後コメント
川田騎手(サトノアラジン=5着)
「直線までは思った通りの競馬ができていましたし、いい勢いで伸びていました。つくづく運がないなと思います」
池江調教師
「馬の状態は良かったが、運がなかった。これが競馬です」
武豊騎手(ディサイファ=10着)
「何とも後味が悪いね。直線まではいい感じで来ていただけに・・・。転倒しなくてよかった」
浜中騎手に8日間の騎乗停止処分・・・GⅠで最も重い処分
浜中騎手のレース後コメント
浜中騎手(ミッキーアイル=1着)
「直線で外側に斜行して迷惑を掛けてしまいました。どのレースも馬を操作しているのはジョッキーなので自分の責任です。着順が変わらず1着になりましたけど、気持ちのいいレースにならなくて申し訳ありません。ミッキーアイルは何も悪くありません。一生懸命に走ってくれました」
JRAによれば、「通常では、(開催)6日間の騎乗停止のところだが、GⅠであることと、上位入線であることから、今回の裁決がなされた」とのこと。
2013年に降着制度が変更されてからGⅠでの1着馬の騎手の騎乗停止処分は、2015年皐月賞(ドゥラメンテ)でデムーロ騎手が4日間、2016年オークス(シンハライト)で池添騎手が2日間の騎乗停止処分を受けている。
また、8日間の騎乗停止は2014年新潟記念(マーティンボロ)でのローウィラー騎手以来、約2年ぶりとなった。
2013年に降着制度が変更されてからGⅠでの1着馬の騎手の騎乗停止処分は、2015年皐月賞(ドゥラメンテ)でデムーロ騎手が4日間、2016年オークス(シンハライト)で池添騎手が2日間の騎乗停止処分を受けている。
また、8日間の騎乗停止は2014年新潟記念(マーティンボロ)でのローウィラー騎手以来、約2年ぶりとなった。
アンカツ「いっそのこと降着制度をなくせばいい」
あくまで一意見として。騎手への制裁問題は置いといて、降着制度はないほうがいいかもしれないね。失格を除いては。裁決員によって一部のケースの見解が違うやろうし、この制度によってファンにも淡い期待が生まれて、言うなれば今回のようなことに繋がるからね。
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) November 20, 2016
開催8日間の騎乗停止って、騎手目線ではこの時期に結構な制裁だよ。昔を基準にすれば、それで降着ないのがおかしいの。だったら、曖昧にその制度を設けとくのはファンに優しくないし、制裁や失格のルールを明確にすれば、的外れではないと思うけどな。もう一度言うけど、考え方はそれぞれやけどね。
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) November 20, 2016
確かにアンカツ氏が言っているように裁決委員によって見方は異なるのは良くないし、これで降着にならないのならどうなったら降着になるの??という疑問しかない。今回のように曖昧なまま終わるのなら、いっそのこと降着制度自体をなくしたほうがいいのかもしれない。
さらに8日間の騎乗停止はJRA側からすれば、「本来なら6日相当だったけど、GⅠなので8日にしました」と言っているようなもので、競馬ファンには到底理解し難い。
今後、JRAには今回の件が最重要課題だということを認識し、競馬関係者&ファンみんなが納得できるようなルール再編に取り組んでもらいたい。
さらに8日間の騎乗停止はJRA側からすれば、「本来なら6日相当だったけど、GⅠなので8日にしました」と言っているようなもので、競馬ファンには到底理解し難い。
今後、JRAには今回の件が最重要課題だということを認識し、競馬関係者&ファンみんなが納得できるようなルール再編に取り組んでもらいたい。
2着:イスラボニータ(ルメール) / 2人気
3着:ネオリアリズム(ムーア) / 7人気