ドリームジャーニー

 
ドリームジャーニー 牡

ドリームジャーニー 牡

父馬:ステイゴールド
母馬:オリエンタルアート
母父:メジロマックイーン
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:社台コーポレーション白老ファーム(白老町)
馬主:サンデーレーシング

通算成績:31勝9勝(9-3-5-14)
主な勝鞍:宝塚記念、有馬記念、朝日杯FSなど
via google imghp
 
新種牡馬ランキングの1位は、桜花賞馬・ジュエラーを輩出したヴィクトワールピサ。しかし、出走頭数などの比率から考えると全体的な成績は余り良いとは言えない。

そこで、産駒数に対してのコスパが比較的高かった所をセレクトしてみると…ドリームジャーニーとアンライバルドに至った訳である。

特にドリームジャーニーは、初年度が出走頭数24頭に対して8頭の勝ち上がり。勝ち馬率は何と33%のハイアベレージである。これはヴィクトワールピサの24.2%を遥かに超える高水準のデータだ。重賞勝ち馬こそ出ていないものの、その中からエスティタートやミライヘノツバサなど有力な2勝馬も出ている事を考えると、繁殖牝馬の質が向上すれば更に爆発する可能性を秘めているのではないだろうか。
 

代表産駒

 
エスティタート 牝

エスティタート 牝

父馬:ドリームジャーニー
母馬:スキッフル
母父:トニービン
所属:松永幹夫厩舎(栗東)
生産:社台コーポレーション白老ファーム(白老町)
馬主:キャロットファーム

通算成績:4勝2勝(2-1-0-1)
主な勝鞍:つわぶき賞
via google imghp
 
アルカサル 牡

アルカサル 牡

父馬:ドリームジャーニー
母馬:アビラ
母父:ロックオブジブラルタル
所属:大竹正博厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:サンデーレーシング

通算成績:3勝2勝(2-0-0-1)
主な勝鞍:水仙賞
via google imghp
 

アンライバルド

 
アンライバルド 牡

アンライバルド 牡

父馬:ネオユニヴァース
母馬:バレークイーン
母父:Sadler's Wells
所属:友道康夫厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:サンデーレーシング

通算成績:10勝4勝(4-0-1-5)
主な勝鞍:皐月賞など
via google imghp
 
一方のアンライバルドは、ドリームジャーニーよりも更に少ない出走頭数15頭。勝ち馬頭数は4頭とそこについてはヴィクトワールピサと大差ないが、何と言っても重賞馬を2頭(トウショウドラフタとバルダッサーレ)を輩出した事に驚きを隠せない。

大物をピンポイントで出す辺りは、母方のバレークイーンの血が成せる業であろう。それにしても、この2頭には繁栄する血統的な下地もあるのでもっと繁殖牝馬の頭数を増やして欲しいものである。
 

代表産駒

 
トウショウドラフタ 牡

トウショウドラフタ 牡

父馬:アンライバルド
母馬:ウイッチトウショウ
母父:ジェイドロバリー
所属:萱野浩二厩舎(美浦)
生産:トウショウ牧場(新ひだか町)
馬主:トウショウ産業

通算成績:8勝4勝(4-0-0-4)
主な勝鞍:ファルコンSなど
via google imghp
 
バルダッサーレ 牡

バルダッサーレ 牡

父馬:アンライバルド
母馬:メイルリヒト
母父:フジキセキ
所属:中道啓二厩舎(地方)
生産:サンシャイン牧場(日高町)
馬主:伊達敏明

通算成績:14勝3勝(3-0-02-9)
主な勝鞍:東京ダービーなど
via google imghp
 

オルフェーヴルは更に期待

 
オルフェーヴル 牡

オルフェーヴル 牡

父馬:ステイゴールド
母馬:オリエンタルアート
母父:メジロマックイーン
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:社台コーポレーション白老ファーム(白老町)
馬主:サンデーレーシング

通算成績:21勝12勝(12-6-1-2)
主な勝鞍:牡馬3冠、宝塚記念、有馬記念など
via google imghp
 
つまり、ドリームジャーニーが当たり=オルフェーヴルは大当たりという事になる。

正直、繁殖牝馬の質と頭数に関してはドリームジャーニーの比ではない。その事から考えても、単純にオルフェーヴルの産駒の活躍が現段階でも十分に確信出来るだけの材料が揃っているのだ。

唯一のネックは、あの狂気性。能力以上にこれをしっかりと受け継いでいた場合は、気性面が理由で大成しない産駒も出て来る事も大いに予測出来る。やはり、引退しても尚、色んな意味で意外性を感じさせてくれる魅力的な馬である。
 

まとめ

 
たった1年だけでは確信たるものに繋がらないが、それでも種牡馬という職業は結果を出さないと翌年に繁殖牝馬が集まらない。その点で上記2頭はある程度のデータを出した分、実質2018年デビューの産駒が下地を揃えての第二のスタート年となる訳だ。

そう考えると、自身の引退後でも他馬との競走はまだまだ続いている。馬の世界含め、現実とは何とも世知辛い世の中である。

しかし、スクリーンヒーローが見事に種牡馬としての地位を確率させたのと同様、ドリームジャーニーやアンライバルドの周りにもそのチャンスはたくさん転がっている。何としてでも、国産馬の意地を見せて現役さながらに種牡馬としても大活躍して欲しいものである。

関連記事

関連タグ

著者