独自予想
◎アスカノロマン(牡5歳、栗東・川村禎彦厩舎)
今年1月の東海Sで重賞初制覇を遂げると、フェブラリーSでは3着に好走。続くアンタレスSでは2着、平安S優勝と5歳になり大きな地力強化を示している。前々走、前走と地方G1で惜敗を喫しているが、コース適性や展開などが不向きだったのが敗因だろう。ここまで京都ダートコースでは5勝を挙げており、一番適性の高い舞台に戻る今回はさすがに無様な競馬はしないはずだ。ここで仕切り直して再び上昇気流に乗りたい。
◯アポロケンタッキー(牡4歳、栗東・山内研二厩舎)
今年は、OP特別2勝を含む3連勝で一気に本格化を遂げた。続く前走のシリウスSでは重賞初参戦だったが、最後はしぶとく粘って3着を確保。このクラスでも目処が立ち、重賞初タイトルへ期待が高まった。ところが、前走のOP特別・ブラジルCでは8着に敗れる案外な結果に。トップハンデ57.5kgが影響したのか全く見せ場なく沈んだが、陣営に悲観する様子はない。秘めたポテンシャルは間違いなく良いものを持っており、ハンデ56kgと恵まれた今回、改めて期待したい。
▲グレンツェント(牡3歳、美浦・加藤征弘厩舎)
前走のレパードSを制して重賞初タイトルを手にした素質馬で、ダート転向後はここまで6戦4勝と抜群の適性を発揮している。陣営は『今回は初めて他世代の馬と対戦するので、楽な競馬にはならないでしょうが、持ち味である末脚を発揮できれば勝機を見い出せるでしょう』と将来性豊かな3歳馬に大きな期待を寄せている。ダート界の新星が自慢の末脚を武器に古馬相手に重賞2勝目を狙う。
出馬表&レーティング&予想オッズ
モンドクラッセ、インカンテーションが上位もインカンテーションは順調さがないので一旦様子見なのでモンドクラッセが最上位だろう。続いて、アポロケンタッキー、ラニ、アスカノロマンあたりがつづくのでこのあたりまででワンツー決着すると見ていいだろう。
馬番 | 出走馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 評価 | 本印 | 大川 | 田中 | 小野寺 | 予想オッズ |
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1 | ラニ | 牡3 | 56.0 | 内田博幸 | 106.0 | × | △ | ☆ | × | 3.9 |
2 | メイショウヒコボシ | 牡5 | 56.0 | 松山弘平 | 100.0 | × | × | × | - | 84.6 |
3 | モンドクラッセ | 牡5 | 56.0 | 岩田康誠 | 106.5 | △ | △ | ◯ | △ | 13.7 |
4 | カゼノコ | 牡5 | 58.0 | 北村友一 | 105.2 | × | × | △ | - | 23.8 |
5 | キョウエイギア | 牡3 | 57.0 | M.バルザローナ | 102.0 | - | ☆ | × | - | 37.7 |
6 | グレンツェント | 牡3 | 55.0 | 川田将雅 | 105.5 | ▲ | ◯ | × | ◯ | 4.7 |
7 | ロワジャルダン | 牡5 | 57.0 | 浜中俊 | 105.1 | × | × | - | △ | 9.5 |
8 | モルトベーネ | 牡4 | 56.0 | 小牧太 | 90.0 | - | - | - | - | 213.1 |
9 | アポロケンタッキー | 牡4 | 56.0 | 松若風馬 | 106.0 | ◯ | ◎ | ▲ | ▲ | 10.7 |
10 | インカンテーション | 牡6 | 56.0 | 藤岡康太 | 106.4 | × | ☆ | △ | - | 19.7 |
11 | アスカノロマン | 牡5 | 58.0 | 和田竜二 | 106.0 | ◎ | ▲ | ◎ | ◎ | 2.4 |
12 | ナリタスーパーワン | 牡7 | 56.0 | 四位洋文 | 94.7 | - | - | - | - | 96.2 |
13 | メイショウイチオシ | 牡5 | 56.0 | 秋山真一郎 | 90.0 | - | - | - | - | 307.4 |
14 | マイネルクロップ | 牡6 | 56.0 | 国分優作 | 100.1 | - | - | - | - | 114.8 |
15 | サクラエール | 牡5 | 56.0 | 池添謙一 | 95.5 | - | - | - | - | 127.3 |
16 | タムロミラクル | 牡4 | 56.0 | 幸英明 | 100.0 | ★ | × | - | - | 47.6 |
編集部内の見解
本命はアポロケンタッキー、前々走は強かったはず。見直したい。相手は3歳馬、あまりレベルは高くなさそうだが斤量楽な分、上位。中央なら圧勝もあるが調子が悪い可能性も含んで単穴はアスカノロマン。モンドクラッセ、ラニは勝ちイメージがないが地力は上位。(大川)
◎は不動のアスカノロマン。正直、このメンバーなら負けるイメージが想像出来ない。中央に戻って本来の走りをすれば確勝だろう。相手にはこちらも中央の砂の方が合うモンドクラッセを◯に推す。特に時計が速くなる京都は良い筈で、これが唯一アスカノロマンに競りかけられる馬。▲はアポロケンタッキーだが、地力上位も1800mは少し忙しい気がするので印を下げた。△にはレース実績のあるカゼノコとインカンテーション。3歳勢はその後の各馬の成績を見るに過大評価している可能性もあり×に。メイショウヒコボシは勢いを買いたい。(田中)
◎アスカノロマンの近2走は地方ダートと展開が合わなかったとみて得意の京都で再度見直したい。◯グレンツェントは初の古馬とのレースになるが、決め手の高さはここでも通用するはず。▲アポロケンタッキーは地力の高さは疑いようがなく、斤量56kgで改めて期待。あとは昨年の覇者ロワジャルダンと重賞でも十分好走できるモンドクラッセまで。(小野寺)
母:アスカノヒミコ
母の父:タバスコキャット