エイシンヒカリが衝撃の大差勝ち

 
2着のニューベイに10馬身差の勝利

2着のニューベイに10馬身差の勝利

超道悪馬場が味方したのか、他馬が伸びあぐねる中でただ一頭スイスイと気持ち良さそうに走るエイシンヒカリ。血統構成からは想像も出来なかったが、余程の重馬場適性があるのだろうか。ちなみに、2着のニューベイもかなりの道悪巧者として有名な馬。
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2016年5月24日・イスパーン賞(G1)

シャンティ競馬場/1800m/右回り

1着:エイシンヒカリ(武豊)
2着:ニューベイ
3着:シルバーウェーヴ

4月に予定していたクイーンエリザベス2世Cを回避して臨んだ今年の初戦。不安視していた体調やフランスの馬場なども全て克服…いや、むしろ味方につけての大勝だった。これで海外GⅠを2連勝し、いよいよ本格化を遂げたか。
 
【レース回顧】
スタートを決めたエイシンヒカリだったが、外からヴァダモスにハナを叩かれ2番手からの競馬に。それでも道中はしっかりと折り合い、まずまずの展開でレースを進める。馬場は10段階評価で8番目に悪い不良馬場だったが、むしろ気持ち良さそうに走っていた。直線に入ると、他馬が走り辛そうにしているのを尻目にグングン伸びるエイシンヒカリ。終わってみれば2着のニューベイに10馬身差を付ける衝撃の勝利を飾った。
 

武豊を背にいよいよ覚醒か

 
エイシンヒカリ(牡5歳)

エイシンヒカリ(牡5歳)

生年:2011年5月3日
父馬:ディープインパクト
母馬:キャタリナ
母父:Storm Cat
所属:坂口正則厩舎(栗東)
馬主:栄進堂
生産:木田牧場(新ひだか町)

通算成績:12戦10勝
獲得賞金:約2億1000万円
主な勝鞍:毎日王冠、香港Cなど
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エイシンヒカリを背に安堵の表情を見せる武豊騎手

エイシンヒカリを背に安堵の表情を見せる武豊騎手

レース後の武豊騎手のコメント
「逃げた馬が掛かり気味だったので、無理をせずに2番手から。以前ならこの馬も一緒に暴走していたが、今日は我慢出来ていました。直線に入ってからは軽く促した程度で良い反応を見せてくれたのでイケるとは思ったが、メンバーが強かったので最後まで気は抜けませんでした。結果、後ろからの足音は聞こえませんでしたね。何かと収穫の多いレースで、日本馬の強さを見せつける事が出来てホッとしています」
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血統から見るこの馬の適性

 
エイシンヒカリの血統表

エイシンヒカリの血統表

このサイア―ラインを見る限り、欧州の重い芝向きとは到底思えないのだが…母父の影響を考えれば不良馬場をこなせても不思議ではないが、それでもイメージとしてはあまりしっくり来ない。ディープインパクトの日本での成績を見れば一目瞭然だが、良の軽い芝が最もパフォーマンスが高くなる筈。そういう点で、エイシンヒカリはこれまでの血統の常識を覆す一頭になるかも知れない。
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データベースから見ても、意外な事にディープインパクトの牡馬でGⅠを連勝したのは今回が初めて。2勝以上はリアルインパクトが先に達成している。ディープ産駒牡馬で初の大物誕生か??ちなみ、次走予定のプリンスオブウェールズSは2000m。次の焦点はそこに尽きるだろう。このまま無事に海外GⅠ3連勝の偉業を成し遂げて欲しい。

※訂正:前回のエイシンヒカリ特集記事で「イスパーン賞=ロンシャン競馬場」と記述したが、今年は同競馬場の馬場改修工事に伴い、シャンティ競馬場での振替え施行となっている。
 

まとめ

 
この圧勝劇を受け、現地の前売りオッズでは未登録ながら凱旋門賞の1番人気に支持されているとか。…まぁ、さすがに2400mは長いだろうし調教師も「参戦するつもりはない」とコメントも残している様だ。

ただ、今回の2着馬・ニューベイが昨年の凱旋門賞で3着に入る実力だった事から力関係的にも十分勝負出来るのではないかとさえ思えて来る。しかも、シャンティ競馬場で予行演習も出来ているので距離を除く条件としては完璧な状態とも言えよう。加えて、そのニューベイの世界レーティングが119という事から、それ相手に10馬身差を付けた内容で次回のワールドホースレーティングでも世界一位に躍り出る可能性は高い。そうなると、ジャスタウェイ以来の快挙となり、記録づくめの輝かしい戦績を残す事となる。

いずれにせよ、目を離せなかった存在が今はもはや釘付け状態で我々競馬ファンのハートを鷲掴みにしているのは間違いない。そういう意味でもディープインパクトらしからぬ個性的な競走馬で、今後もエイシンヒカリの動向に注目して行きたいと思う。

先ずは、6月のプリンスオブウェールズSで噂に違わぬ圧勝を期待しよう。

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