ソウルスターリングはオークスへ

 
ソウルスターリング 牝3歳

ソウルスターリング 牝3歳

父馬:Frankel
母馬:スタセリタ
母父:Monsun
所属:藤沢和雄厩舎(美浦)
生産:社台ファーム(千歳市)
馬主:社台レースホース

通算成績:5戦4勝(4-0-1-0)
主な戦績:2016年阪神JF、2017年チューリップ賞など
via google imghp
 
桜花賞でまさかの敗戦を喫したソウルスターリングは、今後の体調面次第ではあるが順調に行けばクラシック第2戦のオークスでリベンジを誓った。

得意と思われていた道悪が逆に仇となり直線で伸び切れずに3着となってしまったが、裏を返せばそれでも馬券に絡む走りをしたというポテンシャルの高さ。いずれにせよ世代トップクラスの力には変わりないだけに、次の本番でも有力候補の1頭に挙げられるだろう。
 

距離は大丈夫??

 
父はご存知フランケルで現役時代の最長距離は2000m。そして母のスタセリタが最長2400mをそれぞれ走破している。父だけで言えば微妙な所だが、母系を辿ればドイツの長距離血統が代重ねされた重厚なラインで余り心配しなくても良いだろう。

それこそ、桜花賞から800m伸びるオークスは出走するほとんどの馬が未知数でもある。その同条件下で信用出来る部分はこれまでの実績と折り合いだけ。その点、両方をクリア出来ている同馬に不安な点はない。
 
藤沢和雄調教師

藤沢和雄調教師

via google imghp
 
元気だったらオークスに出ようと思う
 
何とも藤沢氏らしい端的なコメントで次走予定を発表。

基本的に馬の調子を最優先するだけに、放牧から帰って来たソウルスターリングの体調次第だろう。ただ、本人も桜花賞以外のタイトルを獲った事がなく可能なら同馬で向かいたい筈だ。

今週末は皐月賞で牡馬の有力馬レイデオロが控えており、オークス前に景気付けで勝っておきたい所だろう。定年まで残り僅か。藤沢氏の飽くなき挑戦はまだまだ続いている。
 

ミスエルテはNHKマイルCへ

 
ミスエルテ 牝3歳

ミスエルテ 牝3歳

父馬:フランケル
母馬:ミスエーニョ
母父:Pulpit
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:サンデーレーシング

通算成績:4戦2勝(2-0-0-2)
主な戦績:2016年ファンタジーSなど
via google imghp
 
朝日杯FS4着後、ぶっつけで臨んだ桜花賞は馬場が全く合わず11着と大敗したミスエルテ。本来、一瞬のキレで勝負するミスエルテに今回の様な条件は厳しかったのだろう。

距離適性を考えてもNHKマイルCがベストで、東京の広く長い直線コースなら同馬の瞬発力が最大限活かされる筈。朝日杯FSでは牡馬陣を押しのけ堂々の1番人気に支持された程の馬だけに、良馬場での巻き返しが期待される。
 

気になるのは馬体重

 
デビュー時が464kgのMAXで、その後は走る度にマイナス体重で出走しているミスエルテ。年末から4ヶ月の休養を経て挑んだ桜花賞でもまさかの-4kg。普通なら成長分含めても増加して来て欲しかったのが本音だ。

もしNHKマイルCへ出走するとしても中3週で初めての長距離輸送…正直、体重が増える見込みは一切ない。これで仮に増えて来たのなら完全な調整不足となり、いずれにしても同馬にとっては厳しい戦いとなりそうな予感がする。
 

むしろ叩いて良くないタイプ??

 
気性がかなり勝っていて馬もすぐ仕上がるタイプのミスエルテ。得てしてこの手は鉄砲駆けがきき、逆に使い込まれる程に消耗して行くケースが多いのも特徴だ。

ともすれば、桜花賞をぶっつけで臨んだのはあそこがメイチの勝負だった…そこで負けて仕方なくNHKマイルC…ネット上では色々な憶測が飛び交うが、個人的な結論としては余程上手く行かない限り好勝負は難しいと判断する。
 

まとめ

 
桜花賞レース後、安藤勝己氏のコメント。
 
以上の様に、アンカツ氏もソウルスターリング(ミスエルテ含む)の敗因は馬場にありとコメントしている。フランケル産駒自体がどうなのかは断言出来ないが、少なくとも上記2頭に関してはパンパンの良馬場でもう一度その全力のパフォーマンスを見てみたい。

ソウルスターリングは距離延長、ミスエルテは調整&輸送の面で大きいハードルをクリアしなければいけないが、ポテンシャルは牝馬の中でも1、2位を争うレベルなだけにきちんと立て直して来て欲しい所だ。

昨年はフランケルの子供として話題となったが、今後はフランケル=ソウルスターリング&ミスエルテの父、となる様な見事なまでの活躍を期待している。

関連記事

関連タグ

著者