独自予想
◎アスカノロマン(牡6歳)
昨年の本レースを後続に2馬身差つけて快勝し、今回は史上3頭目の連覇を狙う一戦。前走のチャンピオンズCは、10番人気ながら勝ち馬サウンドトゥルーから0.1秒差の3着に健闘。昨年は重賞を2勝し、フェブラリーSでも3着に好走していた本馬だが、2走前のみやこSでは2番人気ながらまさかの14着大敗。ただ、このレースは前走からプラス10kg(532kg)で過去最高馬体重での出走となり、調子が万全でなかったと考えて良さそう。能力と実績は疑いようもなくメンバートップで、状態さえ整えば勝ち負け必至。ここまで【2・0・1・0】と相性の良い中京コースなら、本レース連覇&重賞3勝目も十分に可能なはず。
◯グレンツェント(牡4歳)
3歳時の昨年は、ユニコーンS3着、レパードS優勝、みやこS2着と、ダート重賞を賑わせた4歳世代トップのダート巧者。単勝オッズ1.5倍の圧倒的人気を集めた前走の師走Sでは、中団追走から4コーナーでポジションを上げると、最後は内の馬を一気に差し切って優勝。2着馬とは1/2馬身差だったが、着差以上に能力差を感じさせる内容だった。ダート転向後は8戦して【5・2・1・0】と適性は抜群。今回、初めての中京コースとなるが、東京や新潟でも実績を残していることからマイナスにはならないだろう。ここで賞金を加算して今後の視野を広げたい。
▲ピオネロ(牡6歳)
昨年7月にダート転向後は、ここまで3戦して【2・1・0・0】という成績。前走のシリウスSでは、マスクゾロに逃げ切りを許したものの、タイム差なしのクビ差まで詰め寄った上に、後のGⅠ東京大賞典を制したアポロケンタッキーに先着を果たしたことを考えれば、本馬もダート重賞で十分に通用することを証明したと言って良いだろう。今回、約3ヶ月以上の休み明けからどの程度のデキで臨めるかがポイントになるが、今年のダート路線の主役に立つためにも無様なレースはしないはず。
出馬表&レーティング&予想オッズ
ラストインパクトがレーティングTOPだがあくまで芝、ここは未知数で手が出ない。グレンツェント、リッカルド、アスカノロマンが上位もリッカルドはOP競争で凡走が続いているし、アスカノロマンは浮き沈みが激しい。となるとグレンツェントを中心に馬券構成が理想だろう。
馬番 | 出走馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 評価 | 本印 | 大川 | 小野寺 | 田中 | 予想オッズ |
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1 | アスカノロマン | 牡6 | 57.0 | 和田竜二 | 107.1 | ◎ | ▲ | ◎ | ◎ | 2.3 |
2 | モズライジン | 牡5 | 56.0 | 中谷雄太 | 97.0 | - | - | - | × | 17.3 |
3 | トウショウフリーク | 牡10 | 56.0 | 酒井学 | 99.4 | - | - | - | - | 253.7 |
4 | モルトベーネ | 牡5 | 56.0 | 秋山真一郎 | 103.0 | - | - | × | - | 149.2 |
5 | インカンテーション | 牡7 | 56.0 | 藤岡康太 | 105.3 | - | ☆ | - | - | 12.1 |
6 | ラストインパクト | 牡7 | 56.0 | 石橋脩 | 111.5 | - | ☆ | - | - | 24.4 |
7 | ショウナンアポロン | 牡7 | 56.0 | 松岡正海 | 96.0 | - | - | - | - | 74.6 |
8 | グレンツェント | 牡4 | 55.0 | 横山典弘 | 108.0 | ◯ | ◎ | ◯ | ▲ | 2.7 |
9 | ピオネロ | 牡6 | 56.0 | 福永祐一 | 103.0 | ▲ | ◯ | ▲ | ◯ | 4.3 |
10 | リッカルド | セ6 | 56.0 | 北村宏司 | 108.0 | - | ☆ | △ | - | 52.6 |
11 | カラクプア | 牡4 | 55.0 | 加藤祥太 | 97.0 | - | ☆ | - | ☆ | 114.7 |
12 | マイネルクロップ | 牡7 | 56.0 | 丹内祐次 | 100.2 | - | - | - | - | 184.1 |
13 | ロンドンタウン | 牡4 | 55.0 | 国分恭介 | 100.0 | - | ☆ | - | - | 94.5 |
14 | メイショウウタゲ | 牡6 | 56.0 | 幸英明 | 97.0 | - | - | - | - | 135.8 |
15 | カゼノコ | 牡6 | 57.0 | 太宰啓介 | 103.7 | - | ☆ | - | × | 43.8 |
16 | ロワジャルダン | 牡6 | 56.0 | 浜中俊 | 106.4 | × | × | △ | × | 9.5 |
編集部内の見解
本命グレンツェントは、3歳時古馬とやれる事は確定していて相手なりに走るので安定して信用してよさそう。相手はピオネロ、伝説の白百合S最後の1頭。前走3頭勝負はレベル高かったしここでも上位。単穴はアスカノロマン、前走は地力だしきったが最近安定感がなく信用できないので単穴まで。ただ3頭ぬけているので一応1角崩しでロワジャルダンおさえておくが3頭勝負でいく。(大川)
◎アスカノロマンの2走前は状態が悪かったと見て度外視。重賞2勝、GⅠ3着2回の実績はメンバートップでここでも最有力。◯グレンツェントは昨年古馬を相手に互角に渡り合った。前走も一頭だけ格の違いを見せ能力は相当高い。▲ピオネロは休み明けながらも高いダート適性でカバーできそう。これに相性の良い浜中騎手へ戻るロワジャルダンと巻き返しを図るリッカルドまで。(小野寺)
本命はアスカノロマン。さすがに得意の中京競馬場で崩れる事は無いだろう。◯にピオネロ、▲グレンツェントの安定勢力を推す。さすがに最低でもこの内の2頭が上位争いをすると想定して、1頭飛んだ時の想定で×にモズライジン、カゼノコ、ロワジャルダンを候補として入れての展望としたい。(田中)
母:アスカノヒミコ
母父:タバスコキャット
調教師:川村禎彦(栗東)
馬主:豊田智郎
生産者:新冠タガノファーム
通算成績:26戦7勝
主な勝鞍:16'東海S(GⅡ)