東京競馬場・芝2000mコース図

東京競馬場・芝2000mコース図

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コース見解

 
東京芝2000m名物の『魔の2コーナー』。スタート直後に2コーナーへと差し掛かる為、差し・追い込み馬が外枠に入った時は大きな距離ロスとなる。逆に、内枠から逃げ・先行馬が競馬をする展開なら相当なアドバンテージとなるので、出馬表の段階で印をある程度絞る事も可能だろう。脚質をそれぞれしっかりとチェックし、入念な展開予想を行えば精度の高い予想が出来るコースだ。
 

タイム・ラップ見解

 
3歳のオープンクラスで勝ちタイム平均は2.01.2。前後半の平均ラップタイム差も約1秒程度生じるので、持ち時計よりも比較的上がり勝負のキレるタイプの馬に向いている。直線も長く、好枠を引いた先行・差し馬が好走しやすいコース。前述の様に枠の有利不利が激しいコースなので、そこは予想の時点でしっかりと見極めたい。
 

血統見解

 
ディープインパクト

ディープインパクト

東京競馬場では日本ダービー、ジャパンカップと異次元の追い込みを見せ大勝しているディープインパクト。どのコースでも圧倒的に強かったが、本質的には東京の芝が最も向いていたのではないだろうか。
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ここもディープインパクトの主戦場だ。どのコースにも言える事だが、複勝率はズバ抜けて高い反面、基本人気しているので配当の妙味は薄い。だが、軸馬にするには最適の種牡馬だろう。良馬場という条件は付くが、迷った時のディープ頼りでも十分に馬券の狙いとしては成立する。
 
ゼンノロブロイ

ゼンノロブロイ

ペリエを鞍上に2004年、秋の古馬G1三冠を達成した名馬。その他日本ダービー2着など東京競馬場では安定した活躍を見せる。血統的にも大きなコースで伸び伸びと走れる場合にその能力を遺憾無く発揮する。
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当コースでの複勝率は30%を超える。但し、単複の回収値はそこまで高くはなくあくまで3連複系のヒモ候補として考えたい。キレるというよりは長く良い脚を使える産駒が多い傾向なので、ハイペース時の場合に浮上して来るタイプか。
 
ダンスインザダーク

ダンスインザダーク

プリンシパルS優勝、日本ダービーでも東京競馬場でも高いパフォーマンスを見せた。産駒も同様に、広いコースでの瞬発力勝負で好成績を残している。
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こちらもゼンノロブロイと同じような傾向で考えて構わないが、それよりはキレる産駒も多く上がり勝負の時に台頭して来るパターンが多い。また、母系にニジンスキーの血が入っている為、大レースでこそ底力を発揮する。3連複系の馬券で抑えておきたい1頭。
 
メイショウサムソン

メイショウサムソン

G1・3勝の内2勝を東京競馬場で挙げる。特に古馬になってからの天皇賞・秋では他馬を寄せ付けない完勝劇を見せた。早くから活躍でき、かつ成長力もある優秀な種牡馬。
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このコースでの最大の特注馬はメイショウサムソン。数値が全体的に高水準で、特に単勝の回収値はディープインパクトの倍以上のデータを叩き出しており、馬券購入の際は頭として買って非常に美味しい穴血統となっている。この馬もゼンノロブロイ同様に、キレるよりは前目で渋とく脚を伸ばす展開向き。雨が降ってパワーが要求されると尚良し。
 

脚質見解

 
レース展開にもよるが、スローで上がり勝負になった場合は当然ながら器用に先行出来て最後の直線でピュッと速い脚を繰り出せる優等生的な馬が強い。しかし、少しでも先行争いが激しくなったら一気に差し・追い込み馬が襲って来るコース。そこは枠順を元に細かい展開予想で買い目を絞って行きたい。但し、開幕週に限っては内枠の先行馬を強く狙って良い。
 

まとめ

 
総評として、多頭数であれば枠を考慮した有利不利を第一に検討すべきか。少頭数なら、基本的に馬の実力を中心に考えて印を付けたい。いずれにせよ、直線が長い分道中の多少にロスは盛り返せるコースでもある。基本的にはどのクラスでも後傾ラップのキレ勝負となりやすいので、デイープ他の瞬発力に長けた血統の活躍が顕著。後は、枠順と脚質の吟味+天候の二つの要素を含めて軸馬をじっくりと選定したい。
 
☆ポイント
・先行馬が内枠に入った時は狙い目。
・クラスが上がるに連れて前後半のラップ差がなくなり、そこ力勝負となる。
・良馬場の場合は、過去のレースで最速上がりを記録している馬が顕著に活躍する。

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