問題のレース映像

 

2016年11月13日 ドンカスターC ダート1400m 京都競馬場

1着:イーデンホール(バルザローナ)
2着:キタサンサジン(吉田豊)
3着:サンライズウェイ(松若)

14着:キセキノツヅキ(松田)

レースタイム:1.23.8(良)
レース上がり3ハロン:36.7
勝ち馬上がり3ハロン:35.8
 
先ずはレース映像をご覧あれ。事件は1分3秒過ぎに起こります。

共に有力馬へ騎乗していたバルザローナ&松田騎手。4コーナーで馬体を併せながら上がって行き勝負所で一進一退の攻防を見せておりました。しかし、外に位置したキセキノツヅキ号の寄せ方が気に入らなかったのか、イーデンホール号の鞍上バルザローナ騎手が急に横の松田騎手に怒鳴っているのが鮮明に映し出されております。

その怒号に臆したのか、松田騎手とキセキノツヅキ号は外に振られる形で遅れを取りそのままズルズルと後退。一方、イーデンホール号がそこからグングンと加速し逃げ粘るキタサンサジン号を捉えて見事1着でゴールインを果たしました。バルザローナ騎手の怒りが馬に伝わったのか、イーデンホール号も鬼気迫る走りで応えたのです。
 
隣で響いた怒号に振り返る武豊騎手

隣で響いた怒号に振り返る武豊騎手

横に位置していたラインシュナイダー号鞍上の武豊騎手もビックリしてその光景をチラ見w
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入線後、松田騎手を探すバルザローナ騎手

入線後、松田騎手を探すバルザローナ騎手

まだ何か言いたげな素振りでゴールした直後にキョロキョロと後ろを見渡すバルザローナ騎手…正直、かなり怖いです。
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バルザローナ騎手

 
ミカエル・バルザローナ騎手

ミカエル・バルザローナ騎手

生年日:1991年8月3日(25歳)
出身地:フランス・リヨン
所属国:フランス

主な勝鞍:英ダービー、ドバイワールドカップなど
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素顔だけ見れば非常に優しそうな表情のバルザローナ騎手。

年齢は何とまだ25歳という若さで、フランスの競馬界では若手ホープのポジションにいる期待の新人だったのです。しかし、驚く事なかれ。2011年、デビューしたての弱冠19歳の身で英国ダービーを制してしまう程の実力の持ち主。更に翌2012年にはドバイワールドカップも制覇。既に競馬大国の超ビッグタイトルを2個も獲得している凄腕のジョッキーでもありました。

ただ、この人色々とやっちゃってますw
 
2011年の英国ダービーをプールモアで制覇

2011年の英国ダービーをプールモアで制覇

内面は勝ち気な性格なのでしょう。とにかくパフォーマンスが派手。

2011年にプールモアで英国ダービーを勝利した瞬間のパフォーマンスがこちらです。…これ、ゴールした瞬間ですからね??勝ったと確信しているんでしょうが、奥の2着馬の騎手はまだ追ってますもの。

やり過ぎたのか、このレースで警告を喰らってますw
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2012年のドバイワールドカップをモンテロッソで勝利

2012年のドバイワールドカップをモンテロッソで勝利

ちなみにこれはゴール前w

この時はさすがに「レースが終了する前に立ち上がる行為」が問題視され、失格こそなりませんでしたが騎乗停止処分を受けているのでありましたwww

何か、人間味があって良いですね。ちょっと好きになりました。
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と、まぁそのクールな見た目とは裏腹にホットな人間性のバルザローナ騎手。起こった感情は誰相手であろうが、どんな場所であろうが本能で表現するタイプの人な様です。

それにしても、このパフォーマンスって今までの誰よりも直立していますよね。有馬記念を勝った時のマツリダゴッホ鞍上蛯名騎手以上に立っています。
 

まとめ

 
…しかしながら、この怒られた松田騎手って30後半ですよ。20代半ばの子にキレられてそのまま後退して行くってどういう事でしょう。まぁ、レース直後もしかしたらバッチバチにやりあってるのかもしれませんけどね。

とにかく、“馬上の格闘技”とも呼ばれる騎手というお仕事。今回はこういう目立った形でピックアップされましたが、毎レースでポジション争いや巧妙な駆け引き、実際のぶつかり合いなどが行われているのだと思います。騎手も少しばかりは激しい気性を持っていないと、上でバリバリ活躍出来ないって事なんですかね。

今後もこういった裏側の世界を追っていけたらと考えておりますのでどうぞお楽しみに。

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