来年のクラシック主役候補ヴァナヘイム

 
ヴァナヘイム(牡2歳・黒鹿毛)

ヴァナヘイム(牡2歳・黒鹿毛)

生年月日:2014年1月25日
父:キングカメハメハ
母:グルヴェイグ
母父:ディープインパクト
母母:エアグルーヴ
調教師:角居勝彦(栗東)
馬主:サンデーレーシング
生産者:ノーザンファーム
馬名の由来:北欧神話に登場するヴァン神族の国
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父キングカメハメハは変則二冠と言われるNHKマイルC&日本ダービーを制した名馬。種牡馬としては2年連続でリーディングサイアーに輝くなど、今現在もトップ種牡馬として多くの活躍馬を輩出している。一方、母グルヴェイグは”日本の至宝”と言われたディープインパクトと並み居る牡馬にも引けを取らない戦績から「女帝」と称された名牝エアグルーヴを親に持つスーパー良血馬。そのグルヴェイグはGⅢ・マーメイドSをはじめ、通算11戦5勝の成績で引退。そして待望の初年度産駒が今年デビューするヴァナヘイムである。
 
そんなヴァナヘイムは既に栗東の角居勝彦厩舎へ入厩済みで本格的に追い切りを消化。今週28日の小倉2歳新馬戦(芝1800m)へ臨戦態勢は整っており、緒戦からどんなパフォーマンスを見せてくれるのか大注目だ。牧場では「筋肉質なタイプで、体にメリハリがある。折り合いには問題がないので乗りやすく、こちらの指示に従ってくれる。距離についても、(2000mを超えて)ある程度長いところまでいけるのではないか」とクラシックを期待させるようなコメント。鞍上は調教でも騎乗している浜中俊騎手が務める。
 

女帝・エアグルーヴからなる血筋

 

祖母:エアグルーヴ

 
エアグルーヴ(牝20歳没)

エアグルーヴ(牝20歳没)

父:トニービン
母:ダイナカール
母父:ノーザンテースト
調教師:伊藤雄二(栗東)
馬主:ラッキーフィールド
生産者:社台ファーム
通算成績:19戦9勝
主な勝ち鞍:優駿牝馬(G1)・天皇賞(秋)(G1)
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ヴァナヘイムの祖母にあたるエアグルーヴは1996年に優駿牝馬(オークス)を制して、母ダイナカールと母娘2代制覇を成し遂げた。また、翌年1997年の天皇賞(秋)では前年の同レースを制したバブルガムフェローや皐月賞馬ジェニュイン、後に”稀代の逃亡者”と呼ばれたサイレンススズカを撃破して優勝。キャリア19戦で3着以内を外したのがわずか2戦だけという安定感も凄まじく、一流牡馬と互角に戦った名牝達の中でもこれほど崩れない馬は稀だっただろう。
 

母姉:アドマイヤグルーヴ

 
アドマイヤグルーヴ(牝12歳没)

アドマイヤグルーヴ(牝12歳没)

父:サンデーサイレンス
母:エアグルーヴ
母父:トニービン
調教師:橋田満(栗東)
馬主:近藤利一
生産者:ノーザンファーム
通算成績:21戦8勝
主な勝ち鞍:エリザベス女王杯(G1)2連覇
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母エアグルーヴの初年度産駒にあたるアドマイヤグルーヴはデビューから3連勝を飾り、クラシックを期待された逸材。残念ながら3歳クラシックでは無冠に終わったが、その後は2003年&2004年のエリザベス女王杯を連覇した。繁殖牝馬となってからは5頭の産駒をターフに送り出したが、2012年に胸部出血で急死。最後の仔となったドゥラメンテは昨年の牡馬二冠制覇を達成し、日本競馬史上初となる母仔による4世代連続G1勝利を達成した。
 

母兄:ルーラーシップ

 
ルーラーシップ(牡9歳)

ルーラーシップ(牡9歳)

父:キングカメハメハ
母:エアグルーヴ
母父:トニービン
調教師:角居勝彦(栗東)
馬主:サンデーレーシング
生産者:ノーザンファーム
通算成績:20戦8勝
主な勝ち鞍:クイーンエリザベスC(G1)
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エアグルーヴ一族にとって初のキングカメハメハとの間に生まれたルーラーシップは5歳となって迎えた香港G1・クイーンエリザベスCで悲願のG1タイトルを獲得。惜しくも国内G1には手が届かなかったが、現在は”キングカメハメハの後継者”という大きな期待を背負って第二の人生を歩んでいる。その産駒たちは「骨格も筋肉も立派」と生産者からの評判が高く、これからもさらに重宝されていくはずだ。
 

まとめ

 
4月の時点で「血統が血統なだけに焦らず馬に合わせてじっくり進めて行く予定です」という牧場側の方向性があったにも関わらず、意外と早い8月デビューとなったということはそれほど成長と調教が順調に進んだと考えて良いだろう。

偉大な名牝・エアグルーヴの血を受け継ぐヴァナヘイム。早くも同世代の主役候補となれるか。まずはデビュー戦での圧巻のパフォーマンスを期待したい。

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