CBC賞2018の結果
CBC賞2018の動画
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レース回顧
どうしても逃げたいワンスインナムーンがハナへ、セカンドテーブルが番手で後は各馬それぞれのポジションで追走する縦長の展開。前半3ハロン32秒台の速い流れも開幕週の高速馬場で前もなかなか止まらない。直線に入って先に抜け出したセカンドテーブルが粘り込みを図るも、真ん中から豪快に突き抜けたアレスバローズが鮮やかな差し切り勝ちで重賞初制覇。2着に外から流れ込んだナガラフラワーが入線。人気のダイメイフジは好時計の決着に付いて行けず見せ場なしの大敗を喫している。ある程度は時計がかかる馬場で見直したい。
勝ち馬アレスバローズ
やはり高速の芝はディープの十八番。唯一のディープインパクト産駒がスプリント重賞を鮮やかに突き抜ける競馬でその存在感を見せ付けた。元より、今年のシルクロードステークスでは2番人気に支持された程の素質馬。展開さえハマればこのメンバーでもあっさりのシーンまで想定出来る1頭だった。今回の競馬が安定してくればもう1つ上のレベルでも戦えそうな予感。このまま秋まで一気にチャンピオンの座へと駆け上がって欲しい。
全着順結果
RR:103.0 ※想定RR:102.3
着順 | 馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | タイム(着差) | 本印 | 道永 | 田中 | 結城 | 浜野 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 8 | アレスバローズ | 54.0 | 川田 | 102.0 | 1:07.0 | ▲ | ▲ | ▲ | △ | ▲ | 9.1 |
2 | 10 | ナガラフラワー | 52.0 | 高倉 | 101.0 | 1.1/4 | △ | - | △ | - | - | 20.7 |
3 | 9 | セカンドテーブル | 56.0 | 水口 | 101.6 | 1/2 | △ | △ | △ | △ | △ | 14.0 |
4 | 18 | アサクサゲンキ | 53.0 | 武豊 | 102.3 | 1/2 | ◯ | ◯ | ◯ | ▲ | △ | 6.7 |
5 | 3 | レーヴムーン | 53.0 | 荻野極 | 100.0 | クビ | - | - | - | - | - | 74.6 |
6 | 1 | トーキングドラム | 55.0 | 松若 | 103.8 | アタマ | - | △ | - | - | - | 104.4 |
7 | 2 | トウショウピスト | 56.0 | 幸 | 100.6 | ハナ | - | - | - | × | - | 23.9 |
8 | 14 | フミノムーン | 54.0 | 国分優 | 103.4 | ハナ | △ | - | △ | - | - | 43.2 |
9 | 7 | ダイメイプリンセス | 54.0 | 秋山 | 100.0 | クビ | △ | ◎ | △ | △ | - | 12.7 |
10 | 4 | コウエイタケル | 54.0 | 松田 | 97.0 | クビ | - | - | - | × | - | 93.7 |
11 | 12 | ダイメイフジ | 56.0 | Mデム | 103.3 | クビ | ◎ | △ | ◎ | ◎ | ◎ | 3.7 |
12 | 11 | スノードラゴン | 58.0 | 和田 | 102.4 | クビ | - | - | - | - | - | 49.1 |
13 | 15 | ワンスインナムーン | 54.0 | 浜中 | 101.9 | クビ | ▲ | - | ▲ | ▲ | - | 13.0 |
14 | 17 | トシザキミ | 48.0 | 畑端 | 90.0 | クビ | - | - | - | - | - | 226.4 |
15 | 16 | ペイシャフェリシタ | 54.0 | 三浦 | 101.5 | ハナ | ▲ | △ | △ | ◯ | ◯ | 4.5 |
16 | 6 | アクティブミノル | 56.0 | 福永 | 100.6 | クビ | × | - | △ | × | - | 10.7 |
17 | 13 | ナリタスターワン | 55.0 | 太宰 | 99.3 | ハナ | - | - | - | - | - | 180.8 |
18 | 5 | グレイトチャーター | 54.0 | 鮫島駿 | 96.5 | 3/4 | - | - | - | - | - | 178.2 |
危険な人気馬結果 ワンスインナムーン→13着(7人気)
幾らなんでも入りの3ハロン32秒7は飛ばし過ぎだろう。初騎乗の浜中騎手が制御出来なかったという印象で、やはりこの馬は石橋脩騎手とのコンビがよく似合う。今週はラジオNIKKEI賞で有力馬に乗っていた為騎乗出来なかったが、恐らく次走はまた人馬一体となって好走を見せてくれるに違いない。
穴馬予想結果 ナリタスターワン→17着(17人気)
人気で飛んだダイメイフジ同様、ナリタスターワンもさすがにこの時計決着には対応出来ない。あれが精一杯の走りで決して凡走では無いだろう。とは言え、着順と人気がリンクする結果となり、ある意味で順当か。ローカルの直線が短いコースで再度浮上する機会を窺う。
配当&本印予想結果
馬連予想 | ⑫⑱-⑦⑧⑨⑩⑭⑮⑯ 不的中 | ||||
---|---|---|---|---|---|
単勝 | 8 | 910円 | 枠連 | 4-5 | 1,710円 |
複勝 | 8 | 330円 | ワイド | 8-10 | 2,360円 |
10 | 530円 | 8-9 | 1,930円 | ||
9 | 390円 | 9-10 | 2,910円 | ||
馬連 | 8-10 | 7,910円 | 馬単 | 8→10 | 12,560円 |
三連複 | 8-9-10 | 28,250円 | 三連単 | 8→10→9 | 166,090円 |
編集部の回顧
本命ダイメイプリンセスがまさかの位置でスタート直後に大誤算。対抗アサクサ、単穴アレスは悪くなかったが連下にセカンドまで抑えてあったがナガラフラワーは見落とし。フジも今回は有力外の予想は良かっただけに、しっかり後一頭を拾える様にしたい。(道永)
ある程度は荒れるだろうとの見込みでアレスバローズにも単穴を打ったが、終わってみれば4番人気。素質のある馬が普通に回って普通に差し切ったという競馬で至極順当な決着だろう。幸い、2~3着が連下で拾えて3連単的中。中波乱を期待し手広く流しておいたのが吉と出た形だ。ナガラフラワーに関しては軽量の牝馬、抑えた理由はただそれだけ。ダイメイフジは高速馬場に付いて行けなかった印象。次走は必ず巻き返して来るだろう。(田中)
アレスバローズの頭までは想定できず、2着のナガラフラワーに至っては無印と言い訳できない惨敗。(結城)
土曜日の競馬を観た時点で嫌な予感しかしなかった超高速の芝コース。予想にも書いた通りで、7秒前半の決着になってしまったら、本命にしたダイメイフジには対応するのが厳しく、逆に一銭もいらない存在と思っていましたが、7秒0の決着で案の定大敗…。展開そのものは思った通りのハイペースで差し決着。そこは読めていたんですけどね。時計対応できる馬の1、2着でしたね。高速馬場での7秒台の時計対応できる下地があって、短距離戦の時計勝負。そうなると軽ハンデも活きやすいですよね。予想としてはセカンドテーブルが2着に粘ってくれればまだ良かったのですが、いずれにせよ馬場を読めなかったワタシが下手クソでした。(浜野)
CBC賞2018の予想
◎ダイメイフジ
元々の素質が高くようやく能力が全面開花して来たダイメイフジ。特に前走の安土城ステークスでは、翌週に連闘で安田記念を制するモズアスコットとの壮絶な叩き合いを制したのは記憶に新しい所だ。ハマれば重賞級の馬をも凌駕する末脚を誇っており、展開頼りな部分もあるがそこはM.デムーロ騎手が上手くエスコートしてくれるだろう。
◯アサクサゲンキ
前走の葵ステークスでは痛恨の出遅れから直線巻き返して際どい4着に入ったアサクサゲンキ。負けはしたものの改めて実力の高さを示した1戦だっただろう。ダントツのトップハンデだったそこから4kg斤量減は有り難く、今回は発馬さえ決めれれば上位争いは必至か。大外枠がどうかだが、下手に包まれない事を考えればレースはしやすくなる筈。
▲アレスバローズ
基本的な競馬ベタで後方一気にスタイルでしか戦えないアレスバローズ。しかし、そのキレ味は重賞でも十分に通用するレベルで後は展開次第。ここ2戦も負けてはいるが、最後までしっかりと脚を使っており直線の長い中京コースなら更に前進は可能か。川田騎手が上手く立ち回れば一気の差し切りで重賞初制覇というシーンも有り得なくは無い。
▲ワンスインナムーン
近走、やや精彩を欠き気味だが何と言っても昨年のスプリンターズステークス3着馬ワンスインナムーン。ゴール前まで先頭で粘っていた様に、スムーズに前へ行ければ相当しぶとい。前走の函館スプリントステークスはセイウンコウセイを追い掛けて自滅という形だったが、ひと叩きされた今回はもう少し行きっぷりの良い競馬を見せてくれるだろう。
▲ペイシャフェリシタ
先行力と器用さを武器に、短距離戦線で安定した活躍を見せるペイシャフェリシタ。最近は勝ち切る地力も付けて来ており、前走の春雷ステークスなどはまさに重賞への道が開かれる様な鮮やかなレース運びだった。展開不問、コース不問、馬場不問と馬券の軸には最も相応しい1頭であり、余程の事が無い限り直線半ばまでは見せ場を作ってくれるに違いない。
出馬表&レーティング&予想オッズ
想定RR:102.3
ダイメイフジと斤量含みでアサクサゲンキが上位も十分1着想定できる馬が多いのでここは手広くねらっていっていいだろう。
馬番 | 出走馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 評価 | 本印 | 道永 | 田中 | 結城 | 浜野 | 予想オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | トーキングドラム | 牡8 | 55.0 | 松若 | 98.8 | - | △ | - | - | - | 192.1 |
2 | トウショウピスト | 牡6 | 56.0 | 幸 | 100.4 | - | - | - | × | - | 57.7 |
3 | レーヴムーン | 牡5 | 53.0 | 荻野極 | 90.0 | - | - | - | - | - | 106.7 |
4 | コウエイタケル | 牡7 | 54.0 | 小牧 | 94.0 | - | - | - | × | - | 178.9 |
5 | グレイトチャーター | 牡6 | 54.0 | 鮫島駿 | 97.0 | - | - | - | - | - | 214.6 |
6 | アクティブミノル | 牡6 | 56.0 | 福永 | 101.7 | × | - | △ | × | - | 12.5 |
7 | ダイメイプリンセス | 牝5 | 54.0 | 秋山 | 97.0 | △ | ◎ | △ | △ | - | 20.0 |
8 | アレスバローズ | 牡6 | 54.0 | 川田 | 94.0 | ▲ | ▲ | ▲ | △ | ▲ | 36.0 |
9 | セカンドテーブル | 牡6 | 56.0 | 水口 | 100.3 | △ | △ | △ | △ | △ | 7.4 |
10 | ナガラフラワー | 牝6 | 52.0 | 高倉 | 98.0 | △ | - | △ | - | - | 44.6 |
11 | スノードラゴン | 牡10 | 58.0 | 和田 | 103.4 | - | - | - | - | - | 28.7 |
12 | ダイメイフジ | 牡4 | 56.0 | Mデム | 103.5 | ◎ | △ | ◎ | ◎ | ◎ | 2.8 |
13 | ナリタスターワン | 牡6 | 55.0 | 太宰 | 99.3 | - | - | - | - | - | 202.7 |
14 | フミノムーン | 牝5 | 54.0 | 国分優 | 102.3 | △ | - | △ | - | - | 32.6 |
15 | ワンスインナムーン | 牝5 | 54.0 | 浜中 | 101.8 | ▲ | - | ▲ | ▲ | - | 5.8 |
16 | ペイシャフェリシタ | 牝5 | 54.0 | 三浦 | 103.0 | ▲ | △ | △ | ◯ | ◯ | 6.0 |
17 | トシザキミ | 牝7 | 48.0 | 畑端 | 90.0 | - | - | - | - | - | 357.7 |
18 | アサクサゲンキ | 牡3 | 53.0 | 武豊 | 102.5 | ◯ | ◯ | ◯ | ▲ | △ | 4.4 |
危険な人気馬 ワンスインナムーン(想定3人気)
幾ら休み明けとは言え、函館スプリントステークスの走りが嫌にだらしなかったワンスインナムーン。上積みがあるのは間違いないものの、一旦緊張が切れた牝馬のメンタルがどこまで回復してるかは微妙な所だ。後は当初からの予定では無かったであろう臨戦過程も含めて切った方が妙味も多い。
穴馬予想 ナリタスターワン(想定16人気)
前走の鞍馬ステークスの走りも悪くなかったし、そもそもが暑くなって来て走りが覚醒するタイプのナリタスターワン。昨年のCBC賞もかなり際どい競馬、北九州記念での激走など夏競馬でこその1頭だろう。すんなり先行出来て叩き2走目でより粘り込みがのきけば大波乱演出も。
編集部の見解
ここも夏1発目のスプリントという事で、動きのいい馬がそのまま行く可能性大。特にスプリントは牝馬も強いので、夏馬を探しながら予想したい。◎ダイメイプリンセスはダイメイフジより俄然走る気を感じる。弟に引導を渡すか?◯アサクサゲンキ、名前の通りの元気な走りに好感。この馬は3歳でも古馬とやって普通に通用するポテンシャルはある。▲アレスバローズ、この夏でひと皮剥ける予感。力強い走りで良し。(道永)
普通に考えればモズアスコットとの差し比べを制したダイメイフジが頭一つ抜けている。たまにやる凡走さえ無ければ勝ち切りだろう。対抗はアサクサゲンキ、前走は出遅れながらよく差し込んで来た。そこから4kgの斤量減は大きい。穴ならアレスバローズか。上がりは毎回最速レベルを叩き出している様に実力は足りる。後は乗り方次第だが、川田騎手の腕の見せ所だろう。(田中)
本命ダイメイフジ。このレースは距離短縮組が強く、何より前走競り落としたのがモズアスコット。3走前鞍上ミルコで重賞初挑戦も、1番人気に推されながら3着だった鬱憤を晴らす。対抗ペイシャフェリシタ。前走は好位から力強い末脚でOP初勝利。中京も2勝とコース適性もバッチリ。単穴にアサクサゲンキとワンスインナムーン。前者の前走は出遅れが痛かった。もともとスタートも良く2走前の中京も2着と好走。後者はGⅠでも3着とトップクラスの先行力を持つ。前走案外も叩かれた上積みで。(結城)
中京1200mは比較的差し追い込みが決まりやすいコース。逃げたい馬が2頭いて、続く先行馬もいるメンバー構成で、1分7秒後半から8秒前半での決着と読めば差してこられる馬を買いたい。◎ダイメイフジは7秒前半の決着になるとおそらく厳しいが、そうでなければドンピシャリの馬でもあり、懲りずに4歳馬を追いかける。続くのが同じく差し馬の春雷S上位組の〇ペイシャフェリシタと▲アレスバローズ。3歳馬のアサクサゲンキと昨年2着のセカンドテーブルがおさえで△。(浜野)
父馬:ディープインパクト
母馬:タイセイエトワール
母父:トニービン
所属:角田晃一厩舎(栗東)
生産:ヤナガワ牧場
馬主:猪熊広次
通算成績:26戦6勝(6-4-4-12)
主な戦績:CBC賞など