2017年きさらぎ賞の結果
2017年きさらぎ賞の動画
via youtu.be
レース回顧
スタート直後、大外枠のスズカメジャーが落馬。その他はスムーズな発馬で、予想通りタガノアシュラが先手を奪う。想像よりも溜めた逃げで馬群は一団のまま直線へ。終始、好ポジションに付けていたアメリカズカップが早めに抜け出すと、重馬場で各馬が伸びあぐねる中力強い脚取りで更に差を広げて堂々の重賞初勝利を飾った。単勝1倍台に支持されたサトノアーサーは後方から競馬を進めるも馬場を気にしてかその豪快な末脚が影を潜め、2着争いを制するのがやっとだった。3着にはアメリカズカップと同厩の2番人気ダンビュライトが入線。
勝ち馬アメリカズカップ
きさらぎ賞を勝って4戦3勝としたアメリカズカップ。新馬戦から大人びたレースぶりで抜群の安定感を誇る。今回の様な悪い馬場でもしっかりと自分の競馬を出来るのが強みで、能力こそ突出はしていないものの混戦時に台頭するタイプの1頭だろう。唯一崩れた朝日杯FSでも3着からは0秒5差とそこまで大きく差は開けられていない為、大舞台でも展開ひとつで浮上すると見て今後も注目したい。全レースで手綱を取る新人ジョッキー松若風馬騎手とコンビでの活躍も非常に楽しみである。
レースを振り返ってのベスト予想
◎サトノアーサー
◯アメリカズカップ
△ダンビュライト
△プラチナヴォイス
△タガノアシュラ
△スズカメジャー
◯アメリカズカップ
△ダンビュライト
△プラチナヴォイス
△タガノアシュラ
△スズカメジャー
予想回顧
今回は完全に馬場適性の差。シクラメン賞の走りからもキレイな大跳びで駆けるサトノアーサーにとっては不向きな芝状態だったろう。それでも2着を確保する辺りは地力の高さ。よって本命は不動とする。対抗には単純に朝日杯FSの結果上位からもアメリカズカップを推すべきだった。如何にも重馬場が得意そうで、先行策が楽に打てそうな同馬を厚く扱うのがベターか。後は逆転の余地なしと見て、ダンビュライト、プラチナヴォイス、タガノアシュラの実績馬に加え、落馬したものの新馬戦で素質の高さを感じさせたスズカメジャーまでに連下の印を売って理想の印とする。
全着順結果
着順 | 馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | タイム(着差) | 本印 | 大川 | 小野寺 | 田中 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7 | アメリカズカップ | 56.0 | 松若風馬 | 109.0 | 1:50.1(重) | △ | △ | △ | △ | 17.2 |
2 | 1 | サトノアーサー | 56.0 | 川田将雅 | 110.0 | 1.3/4 | ◎ | ◎ | ◎ | ▲ | 1.4 |
3 | 4 | ダンビュライト | 56.0 | C.ルメール | 103.0 | アタマ | △ | × | △ | ◎ | 5.6 |
4 | 5 | プラチナヴォイス | 56.0 | 和田竜二 | 100.0 | 1.3/4 | △ | ☆ | ◯ | △ | 8.6 |
5 | 6 | エスピリトゥオーゾ | 56.0 | 四位洋文 | 97.0 | 1.3/4 | - | ☆ | - | - | 51.3 |
6 | 2 | マテラレックス | 56.0 | S.フォーリー | 90.0 | 6 | - | - | - | - | 99.9 |
7 | 3 | タガノアシュラ | 56.0 | 岩田康誠 | 90.0 | 6 | ◯ | ◯ | ▲ | ◯ | 9.4 |
中止 | 8 | スズカメジャー | 56.0 | 福永祐一 | ---- | - | × | △ | × | - | 11.0 |
配当&本印予想結果
馬連予想 | ②⑦-④⑤⑦ 的中 | ||||
---|---|---|---|---|---|
単勝 | 7 | 1,720円 | 枠連 | - | - |
複勝 | 7 | 230円 | ワイド | 1-7 | 390円 |
1 | 110円 | 4-7 | 690円 | ||
4 | 130円 | 1-4 | 190円 | ||
馬連 | 1-7 | 960円 | 馬単 | 7→1 | 3580円 |
三連複 | 1-4-7 | 1,210円 | 三連単 | 7→1→4 | 14,180円 |
【危険な人気馬結果】 プラチナヴォイス→4着
元より、未勝利戦でレコード勝ちしている事からも本来は軽い芝でのスピード勝負が身上の同馬。今回はレース前から道悪馬場が目に見えていたので比較的簡単な消し馬だったと言えよう。実際、騎乗後でも『トビの大きな馬でノメッていた』と言う和田騎手のコメントがある様に、今後も馬場状態如何ではきっちりとした取捨を取るべきタイプの1頭。それでも、直線での手応えなどを見る限りでは今回くらいのメンバー構成で良馬場の重賞なら案外戦えるかもしれない。
【高配当穴馬結果】 スズカメジャー→競走中止
動画をご覧の様にスタート直後落馬。実際にレースを走りきっての結果が分からない以上はノーカウントとさせて頂きたい。こればかりは予想の範疇を超えた事象だけにこちら側としても打つ手無しだ。運が悪かったと諦めるしか無い。但し、レース後のコメントで『気が悪い面があったのは分かっていたが…』と言う福永騎手の談があっただけに、今後はその手の危険性もある馬として注意して行きたい所だ。
編集部内の回顧
馬場まで考慮するとこういう結果も想定するべきだったが、結果サトノアーサーは今後馬場悪くてもこれを逆転出来る素質なのは再確認できたので本命サトノアーサーで問題ないし1頭頭想定でのハズレで良いレースだろう。ダンビュライトは馬場が味方してこれなのでアーサーとの力差はかなりあるだろう。タガノアシュラは見直せるがそこまでの馬でもなさそう。スズカメジャーは走ってないのでなんとも言えない。(大川)
◎サトノアーサーはクラシック主役級であれば勝ってほしかったメンバーだがアメリカズカップの方が適性の面で上手だった。次回が試金石になる。◯プラチナヴォイスは見せ場あったが現状この程度だろう。血統的にダートで見たい気もする。▲タガノアシュラはやや期待しすぎたが重賞級でないことははっきりした。(小野寺)
本命のダンビュライトが2着争いを演じ、単穴のサトノアーサーにアタマ差惜敗。これは展開のアヤなど含めて潔く受け入れるが、大失態はアメリカズカップを連下にした事。普通に考えて、朝日杯FSの結果から見てもダンビュライトより厚い印を打つべきだった。これは素直に反省。対抗にあげたタガノアシュラに関しては、馬場適性が不明確な事に加え岩田康誠騎手の乗り方に不満がある。もっと離して逃げていれば納得していたが。(田中)
母馬:ベガスナイト
母父:Coronado's Quest
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
生産:社台ファーム(千歳市)
馬主:谷掛龍夫
通算成績:4戦3勝(3-0-0-1)
主な戦績:2017年きさらぎ賞など