デムーロ『俺は調教師になる!!』

 
2015年から通年免許を取得し、JRA所属の騎手として大活躍中のミルコ・デムーロ。特に数々の大舞台で見せる勝負強さは自他共に認めるNo.1ジョッキーだ。大の親日家であり、勝利後のインタビューでも流暢な日本語で対応するなど環境への適応力はかなり高い。本場のイタリアにも競馬はあるものの経営面で苦しむ母国とは違い、賞金も環境も全てがトップクラスの日本競馬は何よりも魅力的な仕事場とも言える。

さて、そんなデムーロが某サイトで行われた藤岡佑介騎手との対談で引退後の去就について以下のように答えている。
 
佑介 以前、クリストフにもゲストで来てもらって、そのときも聞いたんだけど、ミルコは引退後のこととか考えてる?

ミルコ できればだけど…、日本で調教師になりたい!

佑介 えっ! そうなの!? ミルコが日本で調教師になったら、それは本当にすごいことだよ。
 
何と、デムーロは日本での調教師を希望しているのだ。確かに、そうなれば非常に面白い事になる。実際、調教師試験の要項にも外国人が受ける際の注意事項が記載されているとの事で可能性は0では無いのである。馬主も騎手も門戸が開放されている今、外国人調教師が誕生しても何らおかしくない現状で、もしかするとその第一号はデムーロ騎手になるかもしれない。
 

逆パターンは既に成功例アリ

 
フランスで開業している小林智厩舎

フランスで開業している小林智厩舎

via google imghp
 
シンガポールで開業している高岡秀行厩舎

シンガポールで開業している高岡秀行厩舎

via google imghp
 
上記2名は共に元々競馬関係者だったが、一念発起で調教師として海外での開業を決意。見事、その熱意が実現化され今ではバリバリのトレーナーとして活躍しているのだ。この様に、海外競馬では他国籍の調教師が所属する事も珍しく無く、むしろ日本がこれらの点に関しては未だ閉鎖的な状況であると言う証拠とも言える。

かと言って、試験さえ合格すれば誰でも即開業と言う流れも良くは無い。そもそも日本人と外国人では仕事や人間関係の構築、モラルやマナー的な部分まで総合的に価値観が違い過ぎる。それが急に入って来た部外の敏腕トレーナーが海外での実績だけでJRAに所属しても、ビジネス的に上手く行くイメージは湧かないのである。

そう言う観点から見れば、長く日本に滞在し地元の人間や馬産地界、馬主界とも幅広いコミュニティを既に形成出来ているデムーロ騎手は初の外国人調教師として打ってつけの人物なのではないだろうか。
 

今から人脈作りを!!

 
社台グループの謝恩会に出席するデムーロ騎手

社台グループの謝恩会に出席するデムーロ騎手

via google imghp
 
もし本当に調教師転身の気持ちがあるならば、騎手である現時点からその戦いは始まっている。何より、日本競馬の中枢的存在の社台グループには何が何でも媚を売っておかなくてはならないだろう。今や日本の大レースの半分以上は社台関連の牧場生産馬によるもの。調教師になった際、社台からの預託が無ければ活躍が出来ないも同然の話なのだ。

その為には今から地道に社台のイベントには足繁く出席、社台と他の馬主の馬が被った時は有無を言わさず社台を優先するなど、その奉仕精神を少しづつでも見せておいて損は無い筈だ。一見姑息な様にも思えるが、そうでもしなければ食べて行けなくなってしまう。家族がいる=守るべきものがある以上、仕事をしっかり選んでこそ本当の世帯主。騎手時代と同じく、そこは良い意味で現金に損得勘定剥き出しでやって行ってもらいたいものである。
 

まとめ

 
以上、デムーロの仰天発言を遡ってまとめてみました。

個人的には大賛成ですね。やっぱり彼が日本にもたらした功績は計り知れないものがあります。特にヴィクトワールピサと共に制したドバイワールドCはデムーロの腕ありきで勝った様なものです。ちょうどあの時は東日本大震災があった直後で、日本中の競馬ファンは2人の活躍にどれだけたくさんの勇気を与えられたでしょう。

正直、ルメールと比べてもデムーロからは日本に溶け込もうとする気持ちがより強く感じられ人としてお好印象です。この発言がどこまで本心かは分かりませんが、もし引退が近くなって実際に調教師になろうとした時には全力で応援したいと思います。

頑張れ、デムーロ。負けるな、ルメール。

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