独自予想
◎エアスピネル(牡4歳)
昨年はクラシック三冠全てに出走し、皐月賞4着、ダービー4着、菊花賞3着と世代上位の実力を証明した。豪華なメンバーが揃った今年の京都金杯だが、古馬マイルへ舞台を移して初戦を迎える本馬が断然の主役とみて良いだろう。元々折り合いに苦労するタイプなだけに距離短縮はプラス材料で、先行有利の展開でも早めに動ける自在性があるのも魅力。京都芝1600mでもデイリー杯2歳S勝ちの実績があり、斤量も56.5kgまで留まって、死角らしい死角が見当たらない。今回、2度目の重賞制覇を飾って新マイル王者へ飛躍を遂げたい。
◯ガリバルディ(牡6歳)
昨年の中京記念では、後方待機から直線でメンバー中最速となる33秒6の末脚を繰り出して待望の重賞タイトルを手にした。G1初挑戦となった前走のマイルCSは惜しくも7着に敗れたが、勝ち馬ミッキーアイルとの差は0秒4差と大きく離されておらず、終始外目を回らされたことを考えれば今後に繋がる内容だった。3走前の中京記念から後方待機の終い勝負に転じたことで能力を最大限に発揮できるようになり、心身共に充実している今なら重賞2勝目のチャンスは大いにある。
危険な人気馬:アストラエンブレム(想定2番人気)
前走の紅葉Sを勝って重賞参戦となるが、3歳時の昨年は、シンザン記念&ニュージーランドTで共に0秒1差の4着の実績を残している。ただ、元々長距離輸送が苦手なタイプだけに関西への遠征は懸念材料で、右回りの実績も微妙。相手関係を考えると苦戦を強いられそうな予感。小島師も「本当に良くなるのはまだ先」と話すように今回は評価を下げたい。
期待の伏兵馬:マイネルハニー(想定6番人気)
前走のチャレンジCで重賞初制覇を達成しているように昨夏を越して大幅な地力強化が目立つ。前でしぶとく粘れるのが持ち味で、開幕週の京都は絶好の条件だろう。本来なら上位人気を集めてもおかしくないが、当日この人気なら頭で狙ってみても良さそうだ。
出馬表&レーティング&予想オッズ
ここはエアスピネルが完全に抜けている。地力安定のフィエロを挟んでガリバルディ、ムーンクレスト、ブラックムーンが上位。エアスピネル軸でこの辺りを中心とした馬券構成が理想だろう。
馬番 | 出走馬 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 評価 | 本印 | 大川 | 小野寺 | 田中 | 予想オッズ |
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1 | ブラックスピネル | 牡4 | 55.0 | 福永祐一 | 102.8 | ☆ | ☆ | × | - | 12.9 |
2 | ケントオー | 牡5 | 56.0 | 和田竜二 | 103.8 | - | - | - | × | 60.4 |
3 | アルマディヴァン | 牝7 | 53.0 | 池添謙一 | 102.0 | - | - | - | - | 132.1 |
4 | ブラックムーン | 牡5 | 56.0 | 浜中俊 | 106.0 | ▲ | △ | ◯ | ▲ | 8.1 |
5 | フィエロ | 牡8 | 57.5 | S.フォーリー | 110.3 | △ | △ | - | △ | 11.5 |
6 | エアスピネル | 牡4 | 56.5 | 武豊 | 114.2 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 1.9 |
7 | テイエムタイホー | 牡8 | 56.0 | 幸英明 | 102.6 | - | - | - | - | 103.8 |
8 | ペイシャフェリス | 牝6 | 53.0 | 秋山真一郎 | 99.8 | - | - | - | - | 162.4 |
9 | ダイシンサンダー | 牡6 | 55.0 | 岩田康誠 | 94.0 | - | - | - | - | 124.7 |
10 | テイエムイナズマ | 牡7 | 56.0 | 古川吉洋 | 101.5 | - | - | - | △ | 27.5 |
11 | ダンツプリウス | 牡4 | 55.0 | 丸山元気 | 103.0 | - | - | - | × | 43.2 |
12 | ミッキージョイ | 牡5 | 55.0 | 横山典弘 | 103.0 | × | × | △ | ▲ | 29.8 |
13 | ピークトラム | 牡6 | 56.0 | V.シュミノー | 102.7 | - | - | - | - | 96.5 |
14 | アストラエンブレム | 牡4 | 54.0 | M.デムーロ | 103.0 | ▲ | ▲ | △ | ▲ | 4.0 |
15 | マイネルハニー | 牡4 | 56.0 | 柴田大知 | 103.8 | △ | △ | △ | △ | 14.5 |
16 | サクラアドニス | 牡9 | 52.0 | 高倉稜 | 99.8 | - | - | - | - | 3.2 |
17 | ムーンクレスト | 牡5 | 55.0 | 藤岡佑介 | 107.0 | - | × | - | - | 285.4 |
18 | ガリバルディ | 牡6 | 57.0 | C.ルメール | 108.7 | ◯ | ◯ | ▲ | ◯ | 6.2 |
編集部内の見解
本命エアスピネルは、結局この距離から古馬スタートは良い選択だろう。結果次第で国内マイルでいくか海外中距離を狙うかの選択になるだろう。対抗は、ガリバルディ。ルメールになってポカはないと踏んだ。単穴は久々重賞も良血アストラエンブレムが通用するとおもうが今回は単穴から。地力上位のフィエロ、ブラックムーンと先行力マイネルハニーを連下で。ミッキージョイは重賞に壁がある程度とふんだがどうだろう。(大川)
◎エアスピネルはハイレベルなクラシックで上位争いを演じた実力馬。得意のマイルに戻る今回は突き抜ける予感。◯ブラックムーンは東京最終週のキャピタルSでのパフォーマンスが重賞でも十分通用すると判断。▲ガリバルディは去年の中京記念から一気に開花しG3なら当然上位クラス。(小野寺)
ようやくマイル路線に戻り、ここから無双が始まりそうな予感のエアスピネルを本命に。逆転の余地まで考えていたガリバルディが大外枠に入ったので対抗にし、展開次第で逆転をしそうなブラックムーン、ミッキージョイ、アストラエンブレムを単穴に並べる。連下には実力のあるフィエロ、マイネルハニーに重賞を勝ったかつての同舞台に戻るテイエムイナズマまで。穴は内枠に潜り込んで差し込んで来た時のケントオー。(田中)
母:エアメサイア
母父:サンデーサイレンス
調教師:笹田和秀(栗東)
馬主:ラッキーフィールド
生産者:社台ファーム
通算成績:8戦2勝