2017年皐月賞の結果

 

2017年皐月賞の動画

 

レース回顧

 
外枠からアダムバローズが強引に先手を奪い前半59秒ちょうどのハイペース。馬群も縦長となり中団に位置した馬にはベストの展開となった。直線に入ると内側がごちゃつく場面もあったが、その中から抜け出した池江厩舎の2頭アルアインとペルシアンナイトが勢い良く抜け出しゴールへ併入。外のアルアインが態勢有利で松山騎手と共に人馬初の栄冠を手にした。3着には武豊騎手鞍上のダンビュライトが入線。牝馬で69年ぶりの制覇を目指したファンディーナは7着に敗退した。
 

勝ち馬アルアイン

 
アルアイン 牡3歳

アルアイン 牡3歳

父馬:ディープインパクト
母馬:ドバイマジェスティ
母父:Essence of Dubai
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:サンデーレーシング

通算成績:5戦4勝(4-0-0-1)
主な戦績:2017年皐月賞、毎日杯など
via google imghp
 
昨年秋にデビューして以降、不利を受けたシンザン記念以外はスムーズなレースで順調に勝利を重ねて来たアルアイン。前走の毎日杯も厳しい流れを先行抜け出しから押し切り強い競馬をしていたが、今回は9番人気とやや低い評価となっていた。それを覆す様に直線では馬群を割って鋭く突き抜けて、終わってみればレコードタイの快走でクラシック第一冠のタイトルを獲得した。鞍上の松山弘平騎手はデビュー9年目にしてGⅠ初勝利。フレッシュなコンビで日本ダービーでの2冠目を狙う。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎ファンディーナ
○スワーヴリチャード
▲カデナ
ペルシアンナイト
レイデオロ
△ウインブライト
アウトライアーズ
アルアイン
サトノアレス
×アダムバローズ
クリンチャー
 
負けたとは言え、本来の競馬を出来ずに僅差の7着なら本命はファンディーナのままで良いだろう。競馬も向かなかったが対抗にスワーヴリチャードも問題ない。上げるべきはデムーロ騎手のペルシアンナイトを、カデナとレイデオロ込みで厚めに打つべきだった。連下にウインブライト、アウトライアーズ、アルアイン、サトノアレスと手広く流す。後は芝状態を考えて、3着候補にアダムバローズとクリンチャーの先行粘り込みが怪しかった2頭を。しかし、この馬券は当たらない。当たらないからこその100万馬券だ。
 

全着順結果

 

RR:115.8 ※想定RR:113.4

 
レベルが低いような言われ方をされている世代ではあるが結果レコードタイで下位馬がとりのこされる差をつけれられている事からレベルは高いと判断していいだろう。とりわけ前で残ったアルアインやクリンチャー、後ろから脚をあましたレイデオロあたりは評価出来る。
 
 
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 大川 小野寺 田中 単勝オッズ
1 11 アルアイン 57.0 松山弘平 116.3 1:57.8(良) 22.4
2 7 ペルシアンナイト 57.0 M.デムーロ 115.0 クビ × 8.1
3 10 ダンビュライト 57.0 武豊 113.7 3/4 56.1
4 16 クリンチャー 57.0 藤岡佑介 115.0 1.1/4 76.7
5 5 レイデオロ 57.0 C.ルメール 115.0 クビ 10.4
6 2 スワーヴリチャード 57.0 四位洋文 112.0 クビ 7.0
7 8 ファンディーナ 55.0 岩田康誠 117.5 クビ 2.4
8 17 ウインブライト 57.0 松岡正海 112.0 アタマ × 14.7
9 4 カデナ 57.0 福永祐一 115.0 クビ 7.2
10 9 プラチナヴォイス 57.0 和田竜二 109.3 アタマ 41.7
11 13 サトノアレス 57.0 戸崎圭太 109.0 1/2 × 19.8
12 6 アウトライアーズ 57.0 田辺裕信 110.5 アタマ 16.5
13 18 トラスト 57.0 柴田大知 103.7 1 153.6
14 3 コマノインパルス 57.0 江田照男 103.0 クビ 127.3
15 14 キングズラッシュ 57.0 柴田善臣 103.0 1/2 224.4
16 1 マイスタイル 57.0 横山典弘 98.3 5 79.0
17 15 アダムバローズ 57.0 池添謙一 93.5 4 43.7
18 12 アメリカズカップ 57.0 松若風馬 101.5 1.1/2 × 84.1


 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ④⑧-②④⑥⑦⑮⑰ 不的中
単勝 11 2,240円 枠連 4-6 2,380円
複勝 11 650円 ワイド 7-11 2,250円
7 320円 10-11 19,690円
10 1,340円 7-10 6,770円
馬連 7-11 8,710円 馬単 11→7 20,720円
三連複 7-11-10 176,030円 三連単 11→7→10 1,064,360円


 

危険な人気馬結果 スワーヴリチャード→6着(2番人気)

 
スワーヴリチャード 牡3歳

スワーヴリチャード 牡3歳

父馬:ハーツクライ
母馬:ピラミマ
母父:Unbridole'sSong
所属:庄野靖志厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:NICKS

通算成績:5戦2勝(2-2-0-1)
主な戦績:2017年共同通信杯など
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予想通りと言っては何だが、やはり内枠と右回りが影響してエンジンが掛かる前にレースが終わってしまった。いずれにせよ、この高速決着に対応出来るタイプでもなく馬券に絡むのは難しかっただろうが、これが外枠ならもう少し際どい競馬にはなっていただろう。パフォーマンスを見ても明らかに左回りの方が良く、距離ももっと長い方が向いている事から日本ダービーでは間違いなく巻き返して来ると見て頭に入れておきたいところだ。
 

穴馬予想結果 アダムバローズ→17着(11番人気)

 
アダムバローズ 牡3歳

アダムバローズ 牡3歳

父馬:ハーツクライ
母馬:チャチャリーノ
母父:Unbridled'sSong
所属:角田晃一厩舎(栗東)
生産:服部健太郎(新ひだか町)
馬主:猪熊広次

通算成績:8戦4勝(4-1-0-2)
主な戦績:2017年若葉S、若駒Sなど
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こちらは予想に反してきっちりと逃げてしまった。後続勢に突かれながらの前半59秒フラットペースはさすがに厳しい。イメージとしてはクリンチャーやマイスタイルが逃げる中で番手からゆっくりと抜け出しにかかる競馬を想像していたので、こうなってしまうと万事休す。結果、大きく離れた17着と馬が最後はやる気を失っているだけにこの負けは余り気にしなくても良いだろう。引き続き、日本ダービーでも警戒したい1頭。
 

編集部内の回顧

 
本命ファンディーナは手応え悪くなかったように見えたが流れが厳しかったか。前でクリンチャーとアルアインが残っているので言い訳が出来ない。対抗カデナは、道中うちからするすると脚をつかってしまったので騎手の判断に問題があったのではと感じる。レイデオロも脚をあまらせてゴールばん通過しているのでダービーでは面白いだろう。上位馬が継続スピード系の種牡馬産駒(アルアインは母がか)だった事から厳しいレースだったなと。(大川)
 
本命ウインブライトの印には後悔していないが、当日の馬体重とパドックの気配で『あ、これは負ける』と確信した。プラスの緩みと外枠発走でカリカリしている様ではまともな競馬が出来ず戦前にして的中の気配がしなくなったのは痛かった。対抗に推したスワーヴリチャードはまさにダービー向きでここは順当な結果か。単穴ファンディーナは不安視された揉まれた経験の有無が結果的にパフォーマンス低下に繋がった様だ。個人的にはオークスへ向かってもらいたい。(田中)

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