コース見解

 
中山競馬場、ダート1200mコース図

中山競馬場、ダート1200mコース図

《勝ちタイム平均/レース上がり平均/勝ち馬上がり平均》

・3歳未勝利=1.12.7/38.3/38.0
・混合500万=1.11.8/37.6/37.1
・混合オープン=1.10.3/36.5/35.8
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スタートして暫く芝コースが続き、そこから3コーナーの入りまでがやや下り坂となる。その為、スピードが付きやすくハイペースとなりやすい形状だ。基本的にはダート短距離戦=先行有利の認識だが、このコースに限ればクラスが上がれば上がる程に差しや追い込みが決まる特殊な距離設定だ。

枠的にはやはり芝を長く走れる外枠が有利も、先行力のある馬なら距離ロスのない内枠を利して好走するケースも多い。いずれにせよ、無理なく前に付けれる脚があり直線でもしっかりとした末脚を繰り出せる馬の台頭が目立つ。
 

タイム、ラップ見解

 
上記をご覧のように、クラスが上がる程顕著にタイムも速くなって行っているのが分かる。更に、オープンともなるとタイム、上がりが芝並みの数値を叩き出す事もしばしばで、予め持ち時計の有無というのは好走する為に必要なファクターと成り得るのではないだろうか。

未勝利クラスなどはまだ先行有利な部分も見られるが、古馬の1000万以上となればかなり差し傾向が強め。普段、他の競馬場で差し届かずも速い上がりを使えている馬を積極的に狙って行きたい。
 

血統見解

 
サウスヴィグラス

サウスヴィグラス

父馬:エンドスウィープ
母馬:ダーケストスター
母父:Star de Naskra

主な産駒:ナムラタイタン、ラブミーチャン、コーリンベリー、トーホウドルチェなど
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【サウスヴィグラス】
ダート短距離界の雄サウスヴィグラス。芝で言う所のサクラバクシンオー的ポジションと考えて良い。産駒数、出走頭数共に他馬のそれを大きく上回っており結果として馬券に絡む回数も最多となる。但し、人気傾向が強く高配当を期待する事は難しい。あくまでも、的中させる為の不可欠な種牡馬という認識で展望して行きたい。
 
ファスリエフ

ファスリエフ

父馬:Nureyev
母馬:Mr.P's Princess
母父:Mr.Prospector

主な産駒:スノーモンキー、アドマイヤゴルゴ、ケージーハヤブサなど
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【ファスリエフ】
これはほぼほぼ下級条件クラスのデータとなるが、一応サウスヴィグラスの次点となるのがファスリエフ。数値上では複勝率は約30%を記録しており安定感ではNo.1だろう。ただ、代表産駒を見ても分かるが確たる大物は出せていない状況であり、平場戦のみ気をつけておけば良い種牡馬との判断だ。
 
アドマイヤコジーン

アドマイヤコジーン

父馬:Cozzene
母馬:アドマイヤマカディ
母父:ノーザンテースト

主な産駒:スノードラゴン、アストンマーチャン、マジンプロスパーなど
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【アドマイヤコジーン】
意外にも高連対率を弾き出したのがアドマイヤコジーン。元より、全盛期の頃にダートで走っていたらかなりのパフォーマンスを発揮していたのだろう。その適性を産駒にも十分に伝えている。複勝率も40%に届きそうな勢いで、3連系の馬券の軸馬選びにはかなり適していると見た。特注種牡馬に選定だ。
 
マンハッタンカフェ 

マンハッタンカフェ 

父馬:サンデーサイレンス
母馬:サトルチェンジ
母父:Law Society

主な産駒:エーシンモアオバー、グレープブランデー、メイショウコロンボ、メイショウデイムなど
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【マンハッタンカフェ】
コンスタントにダートの強豪を輩出しているマンハッタンカフェ。全体的なデータは水準以上だが、特に単勝の回収値が100を超えている。頭数もかなり多く、その中でこのデータは特筆モノ。各馬券の頭固定で狙って行きたい1頭だ。
 

まとめ

 
一にも二にも、重賞クラスは差しと追い込み馬を中心に展望する事が鉄板。各レースを見返すとよく分かるが、4コーナーを回る時に各馬が大きく外に膨らんでいるのだ。これは中山のカーブが急な事も意味するが、それ以上に突入段階のスピードがかなり付いてしまっている事も要因のひとつ。ともすると、先行勢は坂で力尽きてしまい後方で脚を溜めた馬の逆襲が始まるというシナリオなのだ。

先行馬で活躍する為の条件としては、上位人気で能力そのものが抜けていて且つ内枠を引いた時が理想的なファクターではないだろうか。その他の前めに付けそうな馬は思い切って消して行きたい(オープン以上に限る)。

☆ポイント☆
・それでも堅い配当のイメージ
・枠順の有利不利はそこまで無い
・下級は逃げ、上級は差し馬と覚えるべし

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