桜花賞時にも人気を博した出走有力馬の重馬場適性診断。その記事で◎に推したレーヌミノルが8番人気で快勝と一応の結果を示した通り、GⅠクラスになると実力が均衡している為に各馬の適性ファクターが着順に大きく影響して参ります。
今週末もしっかりと週間天気予報の欄に雨雨雨…という事で少し気が早いかもしれませんが、前回と同じ形式で有力馬たちの中から道悪巧者を抽出して行きたいと思います。ちなみに、あくまでも予報ですので晴れに変わった場合はご容赦下さいませ。
今週末もしっかりと週間天気予報の欄に雨雨雨…という事で少し気が早いかもしれませんが、前回と同じ形式で有力馬たちの中から道悪巧者を抽出して行きたいと思います。ちなみに、あくまでも予報ですので晴れに変わった場合はご容赦下さいませ。
ヴィクトリアマイルの上位人気順から(想定)
1番人気 ミッキークイーン 重馬場適性◎
重馬場で2戦2勝と抜群の適性を誇るミッキークイーン。しかも、いずれのレースでも最速上がりを計時している様に、その自慢の切れ味が鈍る事もない。前走の阪神牝馬ステークスでもその道悪巧者を遺憾なく発揮し、直線の競馬だけで2着のアドマイヤリード以下を突き離している。本来ならマイルよりも中距離以上がベストにはなるが、むしろ雨で力の要る馬場になった方が同馬にとってはより好都合だろう。圧倒的な1番人気が予想されるが今のところ確たる不安要素は見当たらない。
2番人気 レッツゴードンキ 重馬場適性◯
今年の京都牝馬ステークスでは重に近い感じの稍重馬場を外から豪快に伸びて快勝したレッツゴードンキ。加えて、昨年末のJBCクラシックではダートの重馬場でも好走している様に、下が例えドロッドロの不良馬場になっても対応出来るタイプの1頭だ。但し、大の得意という訳でもなさそうであくまでも良の場合と比べてもパフォーマンスが落ちない点を評価したい。下を気にして走る事から折り合いに不安が無くなるのは良い傾向だろう。
3番人気 スマートレイアー 重馬場適性◯
基本的に下が悪い時でも大きく負けていないスマートレイアー。前走の京都記念でも一流の牡馬相手に稍重馬場でサトノクラウンの2着とその能力をしっかり出し切っている。母父ホワイトマズルの影響が年令を重ねる毎に強く出て来て徐々にズブくなっている事から、雨で芝が泥濘む事はプラスと考えて良さそう。が、重馬場以上を経験していないので不良に近いレベルでの競馬に関しては未知数である。
4番人気 ルージュバック 重馬場適性△
基本的にキレ味を身上としているルージュバックにとって雨は敵と考えるべきだ。昨年の毎日王冠は稍重馬場だったが、上がり33秒4という脚を使っている様に実質の良馬場想定。これまで重~不良馬場レベルでの競馬は一度もなく、本来マンハッタンカフェ産駒は悪い馬場もこなせるがその中でも異質タイプの同馬は不向きの筈。そもそもで言えば、勝鞍の内4勝が1800mと完全な非根幹距離馬。マイルや2000mなどの王道レンジでは必要ない。
5番人気 クイーンズリング 重馬場適性◎
道悪巧者のクイーンズリング。昨年の京都牝馬ステークスでも重馬場ながら上がり2位の脚で快勝している様に、ルージュバックとは対象的にマンハッタンカフェ産駒の長所が全面的に出ている馬だ。適度にキレもありつつ、タフな競馬でも対応できるパワーも兼備。ヴィクトリアマイルでも十分に戴冠出来るだけのパフォーマンスは持っているが、同馬も6勝中5勝が非根幹距離という典型的なタイプ。個人的には馬場云々ではなくマイル戦で不必要と考えている。
6番人気 アドマイヤリード 重馬場適性◎
重馬場大好きステイゴールド産駒のアドマイヤリード。ここ2走の重馬場によるパフォーマンスが過去最高レベルという事からも雨は大歓迎の口だ。キレ味が鈍るどころか更に磨きがかかるイメージだ。分かりやすく言えば、ダービーで見せたオルフェーヴルの驚異的な末脚と同じ様な感覚。良馬場でも十分に一線級とやれる実力が付いて来た今なら、アッと言わせるシーンが見られるかもしれない。
7番人気 ジュールポレール 重馬場適性◯
昨年の500万下を勝ち上がってから3連勝。続く阪神牝馬ステークスでもミッキークイーンやアドマイヤリード相手に善戦したジュールポレールだが、そのレースで上がり2位を出している様に重馬場は巧い。ディープインパクト産駒ながら母父エリシオの血が成せる業か。但し、そこで上の2頭に完敗している事からも逆転の芽は小さく、出来るならパンパンの良馬場で気持ち良く走らせてどこまで通用するかにベクトルを向けた方が良いだろう。サダムパテックの下だけに大舞台での一発を期待したい。
8番人気 ウキヨノカゼ 重馬場適性△
稍重馬場でも大敗している様に道悪はからっきしの苦手としているウキヨノカゼ。走りも同様に一瞬のキレで勝負している事から雨は最低最悪の条件だ。出来るならキレイな芝の上で最後方からその末脚を披露してもらいたいが、どうやら今週末はそれも難しそう。先週GⅠを勝利した菊沢隆徳厩舎だけに勢いはあるのだが…もし、天気が予想以上に回復して良馬場での開催となればその運気が向いて来ている証拠と考えて良いだろう。
まとめ
以上、ヴィクトリアマイル出走予定馬(上位8位まで)の重馬場適性診断でした。
何度も申し上げますが、あくまでこれらは筆者の個人的見解によるものです。断定した要素ではありませんので、その点は予めご了承下さい。
それにしても、ミッキークイーンがいよいよGⅠ3勝目にまた一歩前進です。前走のパフォーマンスはちょっとレベルが違い過ぎましたから。ディープインパクト産駒にしてあれだけ不良馬場が得意なのも珍しいですよね。正直、雨が降って重馬場以上なら阪神牝馬ステークス上位勢で決まりという感覚で良さそうな気もしますが…さて、あなたならどの馬から買いますか??
何度も申し上げますが、あくまでこれらは筆者の個人的見解によるものです。断定した要素ではありませんので、その点は予めご了承下さい。
それにしても、ミッキークイーンがいよいよGⅠ3勝目にまた一歩前進です。前走のパフォーマンスはちょっとレベルが違い過ぎましたから。ディープインパクト産駒にしてあれだけ不良馬場が得意なのも珍しいですよね。正直、雨が降って重馬場以上なら阪神牝馬ステークス上位勢で決まりという感覚で良さそうな気もしますが…さて、あなたならどの馬から買いますか??
母馬:ミュージカルウェイ
母父:Gold Away
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:野田みづき
通算成績:13戦5勝(5-5-1-2)
主な戦績:2015年オークス、秋華賞、2017年阪神牝馬ステークスなど