スタートを上手く決めたビッグアーサーはハナを切ったローレルベローチェとその後ろのハクサンムーン、2番人気に支持されたミッキーアイルの後ろでレースを進めた。前半3F32秒7というハイパースで流れたレースは直線で前の馬が後退。残り200メートルで先頭にたったミッキーアイルを外からビッグアーサーが脚を伸ばして強襲し3/4差で捕らえ勝利した。2着にミッキーアイル、3着にアルビアーノが入り人気通りの決着になった。
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デビューから5連勝で注目を集めスプリント界の主役候補に名乗りをあげたビッグアーサーだが、その後の肝心なレースで勝ち切れず、なかなかG1へ進むことが出来なかった。この現状を打破するために陣営は主戦の藤岡康太騎手からミルコ・デムーロ騎手、福永祐一騎手へと鞍上をスイッチ。高松宮記念では初騎乗となった福永騎手が見事勝利へ導き、2013年の天皇賞・秋をジャスタウェイで制して以来のG1勝利をおさめた。
そんな福永騎手だが、日本でデビューから主戦を務めていたリアルスティールが高松宮記念前夜に行われたドバイターフを勝利。日本ではG1を勝てなかった馬がドバイで初勝利を飾った。以前から競馬ファンのなかでは福永騎手に対して「平場王」や「プレッシャーに弱すぎる」などといった大事なレースで勝てない印象が多いようで、リアルスティールが昨年クラシック無冠に終わってから乗り替わりを希望する声が多数あがっていた。相棒の快挙をみて高松宮記念に臨んだ福永騎手は見事ビッグアーサーをG1馬へ導き、一流ジョッキーの意地をみせた。レース後には「リアルスティールのレースを見てとても複雑だったけど、今日勝てて少し救われた気がする。」と語っている。
ロードカナロアに続くスプリント界の主役へ!!
2013年にスプリント界の絶対王者でG16勝のロードカナロアが引退してから混戦ムードが続いていたが、ようやく主役が現れたようだ。デビュー時からその期待を背負っていたビッグアーサーだが、G1どころか重賞も勝てず、世間の評判は落ちていくばかり。それでも滞在能力を買われ、高松宮記念では1番人気に支持され見事優勝。ようやく覚醒したスピードスターは日本のみならず海外での活躍も期待される。福永騎手は「今後の短距離界を引っ張っていく存在になれる。」と太鼓判を押しており、ロードカナロアを超える存在になれるか!?大注目だ!
母:シヤボナ
母父:Kingmambo
期待馬の良血馬が悲願のG1制覇達成
ここからビッグアーサーの時代到来か!!