レース映像

 
日本の3頭が挑んだ香港のG1、クイーンエリザベス2世カップ。結果はラブリーデイの4着が最高で、他の2頭は見せ場すら作れず世界の壁に押し返された形だ。先月のドバイから日本馬の流れは良く今回もいずれかの馬が勝利するかに思えたが、そんな淡い期待は地元のG1馬が見事に一瞬で消し去ってしまった。
 

2016年・クイーンエリザベス2世カップ

シャティン競馬場・芝2000m
晴れ/右回り/Yielding(重相当)/13頭立て

1着:ウェルテル(H.ボウマン)
2着:ミリタリーアタック(N.ロウィラー)
3着:ブレイジングスピード(N.カラン)
4着:ラブリーデイ(J.モレイラ)
5着:デザインズオンローム(T.ベリー)
 
直線で一旦ラブリーデイが先頭へ立った所で、更にその内から香港ダービー馬のウェルテルが瞬く間に抜き去って行った。そこからみるみると後続を突き放し、最後は流す余裕でゴールイン。2着の古豪・ミリタリーアタックに何と4馬身半差を付けての圧勝劇だった。3着はディフェンディングチャンピオンのブレイジングスピード。このそうそうたるメンバーを相手にウェルテル1頭の強さが際立ったレースとなった。
 

各馬のコメント

 
ラブリーデイ(4着)

ラブリーデイ(4着)

J.モレイラ騎手のコメント
「馬は良く走ってました。道中力んでしまって最後はいっぱいいっぱいになりました。今日は勝った馬が強かったです。強い馬に乗せていただいたことに感謝します」

池江泰寿調教師のコメント
「最後の直線で押し切ったと思いましたが、最初の1コーナーで馬を出していった分、エキサイトしてしまって、最後に影響したのではないでしょうか。良い頃の状態に近づいていましたが、今日は馬場が悪かったです。もう少し真ん中の枠だったらうまくいっていたのかもしれません」
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ヌーヴォレコルト(6着)

ヌーヴォレコルト(6着)

武豊騎手のコメント
「馬場が悪かったです。伸びているんですが、牝馬だけにパワーが足りなかったです」

斎藤誠調教師のコメント
「皆同じ条件ですが、牡馬とのパワーの差がでてしまいました。もう少し軽い馬場でやりたかったです。馬は一生懸命走ってくれて頭の下がる思いです」
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サトノクラウン(12着)

サトノクラウン(12着)

Z.パートン騎手のコメント
「この馬場だったので残念な結果になってしまいました。スタートが良く、良いポジションがとれましたが最後は反応が悪くなってしまいました」

高橋智大調教助手のコメント
「馬の状態は非常に良かったと思います。そのせいか、途中で先頭に立ったりして向正面までは少しチグハグな競馬になり、馬も少し力んで走っていたのでスムーズな競馬ではなかったと思います。シャティンの重馬場も合わなかったのかもしれません」
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香港クイーンエリザベス2世カップ

 
香港クイーンエリザベス2世カップ

香港クイーンエリザベス2世カップ

【香港QE2世カップ】‥シャティン競馬場の芝2000mメートルで行われるG1レース。総賞金は日本円で約2億8000万円。1着賞金は約1億6000万円と、香港の春の大一番らしくかなりの高額賞金だ。01年から国際G1となり世界各国の強豪が揃う様になった。世界のG1のトップ100レースでは、香港で最上位となる9位にランクイン。ローカルG1時代も含め、日本馬は述べ14頭が参戦。その内、02・03年にエイシンプレストンが連覇、12年にルーラーシップが勝ち合計で3勝している。
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まとめ

 
結果として、各コメントを見る限りでは馬場の状態が相当に悪かったのかも知れない。シャティン競馬場の発表では“Yielding”という現地の5段階評価の真ん中で、日本でいえば“重”くらいの状態になっていたと思われる。

前走の京都記念を重馬場で圧勝したサトノクラウンですらそれが理由で失速したと言うのだから、シャティンの馬場がかなり特殊なのだろう。それなら牝馬のヌーヴォレコルトでは到底太刀打ち出来ないのも仕方がない。
 
そういう意味で、ラブリーデイは非常に健闘したと言えるのではないだろうか。実際、1番人気に支持されていた事もあり正攻法の競馬で真っ向勝負を挑んだ。結果的にはウェルテルに足元を救われた形だが、そこからも崩れずに2着馬から僅差の4着入線。一応の面目は保ったと見て良いだろう。

産経大阪杯では見せ場もなく案外な感じだったが、このレースをキッカケにまた帰国後は強いラブリーデイを見せて欲しいものである。

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