榊明彦容疑者

 
競優牧場オーナーの榊容疑者(60)

競優牧場オーナーの榊容疑者(60)

デビュー前のサラブレッドを射殺した容疑で逮捕された榊明彦氏。

その後、取り調べに対して「弁解する事はございません」と大筋で容疑を認めているという。

しかし、一体何故そんな事を…
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破産していた競優牧場

 
破産手続き中の競優牧場

破産手続き中の競優牧場

競優牧場はあのタケシバオーを生産した名門牧場である。

しかし、近年は大手グループの勢いに押され経営状況が非常に厳しくなっていたと言う。現在、破産申告を行い今年の4月には札幌地裁から破産手続きの開始決定を受けたばかりだった。
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事件当時、現場周辺を捜査する警察関係者

事件当時、現場周辺を捜査する警察関係者

今年2月28日の朝、競優牧場の従業員が勤務中に死んだ2頭を発見し、その報告を受けた榊容疑者自らが警察に通報。

捜査の結果、死骸近くにライフル銃の薬莢が4個散乱していたという。

榊容疑者は、鹿の駆除や狩猟の為、許可を得て散弾銃など共にライフル銃を所持していた。
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通報前夜、近隣からライフル銃の大きな音がしたとの情報も入っていたという。

銃刀法では夜間の発砲が禁止されておりその疑いもかけられ、事故と事件の両方で捜査は進められていた。しかし、様々な調査から死んだ2頭には保険金がかけれらている事も判明。事態は事件の可能性が一気に高くなって来た様だ。

まだ確定ではないが、経営に行き詰まった榊容疑者がその保険金目的で所有馬を殺害したのではないかと見て捜査を継続中である。
 

負債額は3億円超

 
競優牧場のFacebookページ

競優牧場のFacebookページ

牧場自体の歴史は長いが、この様にSNSを使って情報を開示するなど最新の技術なども取り入れて経営方法の刷新などにも積極的に取り組んでいた様である。

しかし、時は社台グループの全盛時代。こういった昔ながらの個人牧場にとっては何時まで経っても景気が上向く事は無かった。

それにしても、馬産地業界ではこの様な惨事が起きる前の救済処置を打つ事は出来なかったのだろうか??
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競優牧場の仔馬たち

競優牧場の仔馬たち

今回の調べで分かったが、射殺された1歳馬2頭は共にローレルゲレイロ産駒だったそうだ。

恐らく、馬主もろくに決まらず引取先も定かでない状態で管理費だけが出て行くという状況だったのだろう。その上、経営は赤字が続き従業員の給料も払って行かなくてはならない中で起こった悲惨な事件…理由がどうあれ、被害に遭った仔馬達が可哀想で仕方がない。
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競優牧場の主な生産馬

 
タケシバオー 牡

タケシバオー 牡

父馬:チャイナロック
母馬:タカツナミ
母父:ヤシママンナ
所属:三井末太厩舎
生産:榊憲治(新冠町)
馬主:小畑正雄

通算成績:27戦16勝(16-10-1-0)
主な勝鞍:天皇賞春など
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テイエムリキサン 牡

テイエムリキサン 牡

父馬:タイキシャトル
母馬:リキサンフラッシュ
母父:フラッシュオブスティール
所属:福島勝厩舎(栗東)
生産:競優牧場(新冠町)
馬主:竹園正繼

通算成績:36戦2勝(2-4-4-26)
主な勝鞍:朝日杯FS3着など
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マイネルフロスト 牡

マイネルフロスト 牡

父馬:ブラックタイド
母馬:スリースノーグラス
母父:グラスワンダー
所属:高木登(美浦)
生産:競優牧場(新冠町)
馬主:サラブレッドクラブ・ラフィアン

通算成績:23戦4勝(4-1-1-17)
主な勝鞍:毎日杯など
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まとめ

 
ニュースを聞いた時は自分の耳を疑った。幾ら経営が厳しくお金の捻出に奔走しなければならなかったとは言え、我が子同然の仔馬たちに手をかけるなんて事は経営者として決してあってはならない事だ。

正直、このニュースが単なる一過性のものになってしまいそうで怖い。事件の発端には、やはり馬産地業界における利益の一極集中を物語っている様にも思える。

勿論、各牧場が必至に企業努力をして来た結果なのだから全くもって異論はない。但し、こんな事が起きない為の何か対処策みたいなものはあったのではないだろうか。
 
素人でキレイ事の塊の様だが、筆者は競馬に関わる全ての人が幸せであって欲しいと思う。競走の世界なのだから、それは難しい事というのも分かってはいる。しかし、馬を取り巻く環境そのものが充実した素晴らしいものでない限り、そこで育った馬が華々しい活躍も出来ない筈だろう。

こんな事が二度と起きない様、JRAを始めとする関係者上役の方々には、その他の零細な牧場に対していち早く改善の為の提案や具体的な支援の善処をして頂きたいと切に願うばかりである。

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