藤原竜也VSジャンポケ斉藤 馬券対決!

 
藤原から依頼された「ジャンポケ斉藤の予想が芸能界ナンバーワンだというが、本当かどうか調べて下さい」という調査に応じたもので、2月20日の東京競馬3R「新馬戦」で、それは行われた。
斉藤は、3年前からテレビ東京「ウイニング競馬」のMCを務め、100万円級の超高配当を的中させたことで有名だ。また、『日刊スポーツ』で日刊コンピ予想をしている競馬アイドル・瀬戸サオリと交際していることでも世間を賑わせた。
一方、藤原はインタビューで、「休日だったら、中央競馬に行ったりもしますね。もうハマるというより、『行かなければいけない』って自分の中で義務化しちゃってる」と語るほどの競馬好き。その彼が、斉藤の予想に喧嘩を売ったというわけだ。
過去のデータが一切ない新馬戦である。パドックでじっくり観察した上で、斎藤は3番人気エルコラーノ(横山典弘)を、藤原は2番人気ダノンバウンド(蛯名正義)を、ともに自腹で、単勝を5万円ずつ購入した。
 
 (1156)

 
 (1157)

 
結果は、藤原の勝ち。ダノンバウンドが2馬身差の完勝。単勝4.0倍をつけたので、払い戻しは20万円。そして、斎藤のエルコラーノはシンガリ負け。番組MCの有吉弘行が「ヤラセのような1位と最下位だ」と驚いたほど、劇的な幕切れとなったのだった。
で、この藤原の相馬眼は、なぜ凄いのか。彼は的中させた理由を番組内で「馬を間近で見て、総合的に判断した」と語った。それは、つまり、「ボス血統を見極めた」ということではないだろうか。
 
ボス血統とは、『血とコンプレックス』の著者・中島国治さんが発表したものだ。簡単にいうと、「馬は、もともと集団で生活する動物である。それぞれ集団には、必ず1頭のボスがいる。ボスは決まって牡馬であり、彼は集団にいる牝馬を守る。守られた牝馬は、ボスの種を宿すことで子孫を繁栄する。そのため、ボスは、集団の外から来た牡馬(敵)と対決する(ボスが負ければ、新しいボスが集団に君臨することになる)。このような、馬の野性的な習性・本能を生かしたのが、競馬である。ボスの座をめぐる争いがレースを通して行われているのだ」ということだ。
 
 (1155)

 
藤原は、15歳で芸能界にデビューした。食うか食われるかの大人社会に、まだ右も左も分からない子どもが入ってしまったわけで、彼を金儲けの手段に使おうとする輩や、イケメンゆえに悪女に誘惑されることも多かったはずだ。そんな社会を生き抜くことができたのは、「誰の庇護の下にいれば安泰であるか」を自然と身につけたからであろう。ちなみに、その最初が蜷川幸雄である。
すなわち、「集団のボス」を見極める能力が、藤原にはある。その能力が、ダノンバウンドを選ばせた。同馬は、もちろん牡馬である。藤原はきっと、今後どの世界に入ろうともしたたかに生き延びて行くタイプだ。
 
 (1154)

 
一方、斎藤の選んだエルコラーノは、牝馬だ。ボス理論に従えば、最初から勝てないのである。それを選んだ、というより、選ばされたのであろう。つまり、斎藤自身が「ボス」であるわけで、か弱い牝馬からの「守って下さい」というメッセージを受け入れたのである。
……藤原竜也は「本質的に牝馬(女)」、ジャンポケ斎藤は「本質的に牡馬・ボス(男)」と分類できる。悲しいかな、競馬は、女性的な人間が儲かるギャンブルなのである。

関連記事

関連タグ

著者