2017年福島牝馬ステークスの結果
2017年福島牝馬ステークスの動画
via youtu.be
レース回顧
ウェスタンレベッカがやや飛ばし気味に逃げ前半1000mは59秒を切るハイペース。その流れを道中3コーナー付近でデンコウアンジュが一気に捲り、前にいたクロコスミアと共に4コーナーでは先頭に並びかける展開となった。直線でさすがに脚の上がったデンコウアンジュを横目にフロンテアクイーンとクインズミラーグロが並んで叩き合う所を、後方で待機していたウキヨノカゼが外からラスト50mでまとめて差し切って快勝。3つ目の重賞タイトルを獲得した。
勝ち馬ウキヨノカゼ
ウキヨノカゼが7歳にして未だ健在の末脚を披露。これで2013年、2015年、2017年と隔年において重賞勝利と息の長い活躍を見せる貫禄の競馬となった。しかし、間に屈腱炎による1年9ヶ月もの長期休養があり馬はまだまだ若い。今回も4コーナーで一旦前をカットされ行き場を失ったが、外に進路を確保してからは高速ギアチェンジで瞬時の加速。末脚が武器のウキヨノカゼだが、レースぶりを見る限りでは小回りの方が向いている様だ。これでヴィクトリアマイルへの出走権を獲得。
レースを振り返ってのベスト予想
◎クインズミラーグロ
○ウキヨノカゼ
▲フロンテアクイーン
△クロコスミア
ウインファビラス
ロッカフラベイビー
デンコウアンジュ
×エテルナミノル
○ウキヨノカゼ
▲フロンテアクイーン
△クロコスミア
ウインファビラス
ロッカフラベイビー
デンコウアンジュ
×エテルナミノル
予想回顧
本誌の対抗→単穴→本命で見事決着。上位3頭に関してはそのままの印で完璧だろう。結果を見るにこの3頭が抜けていた内容だったので、後は連下に展開次第で若干の入れ替わりがあると想定しての手広く4頭を候補に上げる。そして、エテルナミノルを一応の3着候補に入れておけばほぼほぼ理想的な展望だろう。荒れ待ちにするよりも点数を絞ってしっかりと低い配当を狙い撃ち出来れば言う事はなかった。
全着順結果
RR:99.3 ※想定RR:100.5
距離疑問視していたが結果地力通りウキヨノカゼが着差以上に完勝。上位3頭は力を見せたがそれ以下が想定より離されてしまったのでレーティング的には100未満という低レベルな結果で終わった。
着順 | 馬番 | 出走馬 | 斤量 | 騎手 | 評価 | タイム(着差) | 本印 | 大川 | 小野寺 | 田中 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | ウキヨノカゼ | 54.0 | 吉田隼人 | 105.0 | 1:46.8(良) | ◯ | ▲ | △ | ◯ | 6.7 |
2 | 8 | フロンテアクイーン | 54.0 | 北村宏司 | 102.1 | クビ | ▲ | △ | ◯ | △ | 8.0 |
3 | 9 | クインズミラーグロ | 54.0 | 武豊 | 101.6 | クビ | ◎ | ◎ | △ | ▲ | 2.5 |
4 | 3 | デンコウアンジュ | 54.0 | 秋山真一郎 | 99.6 | 2 | ▲ | △ | ◎ | - | 14.4 |
5 | 15 | リーサルウェポン | 54.0 | 丹内祐次 | 98.9 | 1/2 | - | - | - | - | 124.7 |
6 | 1 | ギモーヴ | 54.0 | 鮫島克駿 | 96.3 | 1/2 | △ | - | △ | △ | 21.3 |
7 | 13 | クロコスミア | 54.0 | 戸崎圭太 | 99.1 | クビ | ▲ | ◯ | △ | - | 6.6 |
8 | 7 | トウカイシェーン | 54.0 | 田中健 | 97.0 | 1/2 | - | - | - | - | 61.1 |
9 | 10 | エテルナミノル | 54.0 | 菱田裕二 | 97.0 | 1/2 | - | - | - | △ | 14.9 |
10 | 14 | ロッカフラベイビー | 54.0 | 津村明秀 | 98.0 | 1.1/4 | ▲ | - | ▲ | ◎ | 14.5 |
11 | 11 | ブリガアルタ | 54.0 | 勝浦正樹 | 94.0 | アタマ | - | - | - | - | 16.3 |
12 | 2 | ハピネスダンサー | 54.0 | 北村友一 | 97.7 | 2.1/2 | - | - | - | - | 49.9 |
13 | 16 | タマノブリュネット | 54.0 | 丸山元気 | 97.3 | クビ | - | - | - | - | 85.5 |
14 | 5 | ウインファビラス | 54.0 | 松岡正海 | 96.5 | 2.1/2 | △ | △ | △ | △ | 9.1 |
15 | 12 | ペイシャフェリス | 54.0 | 川須栄彦 | 98.9 | クビ | - | ▲ | - | - | 24.9 |
16 | 4 | ウエスタンレベッカ | 54.0 | 義英心 | 90.0 | 3/4 | - | - | - | - | 112.7 |
配当&本印予想結果
馬連予想 | ⑥⑨⑬-①③⑤⑧⑭ 的中 | ||||
---|---|---|---|---|---|
単勝 | 6 | 670円 | 枠連 | 3-4 | 1,550円 |
複勝 | 6 | 200円 | ワイド | 6-8 | 1,160円 |
8 | 230円 | 6-9 | 630円 | ||
9 | 140円 | 8-9 | 610円 | ||
馬連 | 6-8 | 3,170円 | 馬単 | 6→8 | 6,480円 |
三連複 | 6-8-9 | 3,600円 | 三連単 | 6→8→9 | 24,790円 |
危険な人気馬結果 クロコスミア→7着(2番人気)
基本的に人気で信用出来るタイプではないという事だろう。展開的にも後ろからデンコウアンジュに押し上げられる形となり、自分のペースで競馬を出来なかったのも辛かった。が、デンコウアンジュが4着に粘れている以上はクロコスミアも力関係から言えばこの前後の争いに加わって欲しかったのが本音だ。以後は人気がない時にヒモ注意程度の感覚で付き合っていきたいキャラクターである。
穴馬予想結果 ブリガアルタ→11着(9番人気)
まだ少し重賞クラスで戦うには時期尚早だったという事か。福島コースの戦績が無敗だった為、想像以上に人気していた印象だが得てしてこういう時は来ないケースのほうが多い。そもそも、コンデュイット産駒の重賞実績が乏しい中では先ずその部分から見直しが必要だったか。ともあれ、今後の成長次第では牝馬限定戦ならいずれ戦える器という認識には変わりはない。引き続き追いかけていきたい1頭。
編集部内の回顧
単穴ウキヨノカゼが勝って、ぎりぎり本命馬が3着に残ったので三連単とれたのは良かったがウキヨノカゼとフロンテアクイーンに本命対抗はうてないのでこれはこれが限界の結果かなと。順当な結果と判断して良いのでここでの下位馬は評価さげていいだろう。(大川)
結果として対抗ウキヨノカゼが勝ち、連下フロンテアクイーンが2着、単穴クインズミラーグロが3着と入線しての的中となった。しかし期待の本命ロッカフラベイビーが全くの見せ場なく10着敗退という事で個人的には不完全燃焼な1戦と言える。やはり、条件上がりではさすがに重賞の壁は厚いという事だろう。その点を今後留意して展望に役立てて行きたい。ウキヨノカゼは完全に小回り巧者。(田中)
母馬:アドマイヤダッシュ
母父:フサイチコンコルド
所属:菊沢隆徳厩舎(美浦)
生産:ファニーフレンズファーム(日高町)
馬主:國分純
通算成績:17戦5勝(5-1-1-10)
主な戦績:2017年福島牝馬ステークス、2015年キーンランドカップ、2013年クイーンカップなど