福永騎手、元相棒でのリベンジなるか!?

 
願ってもない汚名返上の機会が訪れた。ドバイターフで世界の名手であるR・ムーア騎手を背にG1勝利をもぎ取ったリアルスティールが、帰国緒戦の安田記念にこれまでの主戦だった福永騎手を指名して参戦を発表。昨年のクラシック戦線で苦杯を舐め続けた悔しさを次のチャンスで取り返す。
 
福永祐一騎手

福永祐一騎手

日本を代表するトップジョッキー。安定したスタートと馬を先行させる技術には定評があり、常にリーディング上位に名を連ねる競馬界屈指のベテラン騎手。あのランキング世界一に輝いたジャスタウェイの主戦でもある。
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リアルスティール

リアルスティール

通算成績は9戦3勝。主な勝ち鞍はドバイターフ(G1)、共同通信杯(G3)など。

昨年のクラシック戦線で皐月賞から2、4、2着と活躍した同馬。3月に行われたドバイで念願のG1を勝ち取った。今回の安田記念は凱旋帰国の緒戦となる。赤白のメンコは矢作厩舎のトレードカラーだ。
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眠れなかったドバイWCの夜

 
今年の初戦だった中山記念で3着に敗れ、このコンビで遂に1年以上もの間勝ち星から遠ざかった。その結果を受け、かねてから予定していたドバイターフへはテコ入れを図り、日本でもお馴染みのR・ムーア騎手に鞍上を変更したのだった。
 
R・ムーア騎手を背に見事ドバイターフを勝利

R・ムーア騎手を背に見事ドバイターフを勝利

先行から堂々と直線を早めに抜け出し王者の様な貫禄勝ち。日本ではG3が最高の勝ち鞍だったが、これでG1レベルの実力を証明した。
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2016年・ドバイターフ、芝1800m(G1)

スタートしてから強引に押して先行集団に取り付け見事にリアルスティールを御しているのが分かる。そこから一瞬手応えが怪しくなるが、ムーア騎手の押しで本馬を早め先頭に立たせ、そこから後続を振り切ったのも彼の類稀な手腕だろう。
 
矢作芳人調教師

矢作芳人調教師

日本を代表するトップトレーナー。2014年には年間53勝を上げ、初の全国1位となる。海外志向が強くこれまでにグランプリボスやディープブリランテで挑戦していたが、前述のドバイで念願の国外G1制覇を成し遂げた。
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ドバイへの参戦前に、リアルスティールを管理する矢作調教師は福永騎手に対して辛辣なるコメントを残している。

「(福永)祐一には申し訳ないが、今回は世界と戦う特別な舞台なのでムーアにも乗ってもらう」

これは、もはや「祐一には荷が重い」と言わんばかりの手厳しい表現とも取れる。人気を背負って出走したダービーや菊花賞での敗戦の責任を突きつけられるファンからの指摘もたくさんあったのも事実だ。
 
調教中、福永騎手に甘えるリアルスティール

調教中、福永騎手に甘えるリアルスティール

新馬から中山記念まで国内の全戦を共に戦ったパートナーだけに、お互いの信頼感には揺るぎないものがあるのだろう。
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高松宮記念での勝利ジョッキーインタビュー

最後のファンへの挨拶の中で、リアルスティールへの胸中を赤裸々に告白している。
 
リアルスティールとのコンビ解消が余程悔しかったのだろう。ビッグアーサーで制した高松宮記念でのお立ち台の際、前夜に行われたドバイワールドカップの事に触れていた。それだけに今回のタッグ復活に懸ける想いは誰よりも強いのではないだろうか。
 

安田記念と福永騎手

 
日本での最後の勝ち鞍、共同通信杯の口取り式

日本での最後の勝ち鞍、共同通信杯の口取り式

リアルスティール、矢作調教師、福永騎手。またこの三方の揃った写真が見たいものである。
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大舞台で取りこぼしの多い印象の福永騎手だが、ことマイル以下の戦いにおいては話が別だ。今年も既に高松宮記念と桜花賞でお手馬を複勝圏内に持って来ている事からも分かるように、短距離戦での安定感は抜群である。

今回の安田記念も過去10年中9戦して1勝2着3着が1回ずつと複勝率は33%超えで相性も良い。昨年末の落馬負傷から復帰して以来、ケガ前よりも好調に乗れている様子なのは心強い傾向だ。転んでもタダでは起きない不屈の精神の持ち主なのだろう。福永騎手にとってその最大の試金石となりそうな世紀の一戦、安田記念。

来る6月15日が今からとても楽しみである。

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