レース傾向&展開

 

京都競馬場・芝2000m(内回り)

 
スタンド前直線半ばからのスタートで、最初のコーナーまでは約300mと短め。その為、直線だけで隊列は決まらず、2コーナーまでポジション争いが続くケースが多くある。各馬が序盤から控えてスローペースになれば、平坦なコースなので先行馬が残るが、先行争いが激化すれば、一転して前が総崩れの展開になる。ただ、最後方から一気の追い込みをかける馬や終始外を回らされる馬は最後の直線が短い為に苦戦を強いられるコースと言える。やはりレース序盤のポジション取り、立ち回りの上手さ、優れたスピード・瞬発力を兼ね備えていることが好走条件と言える。

種牡馬ではディープインパクトが勝率断然トップ&複勝率40%越えと不動の存在。次いでステイゴールド、キングカメハメハ、ハーツクライ、マンハッタンカフェが好成績を残している。
 

レース展開予想

 
先手争いは、エンジェルフェイス、ゲッカコウ、クロコスミアの3頭が有力。後ろの先行集団にジュエラー、パールコード、ウインファビラス、ワンダーピルエット、カイザーバル、ダイワドレッサー、ネオヴェルザンディが続いて、中団から後方にパーシーズベスト、レッドアヴァンセ、ヴィブロス、デンコウアンジュ、ビッシュ、フロンテアクイーン、ミエノサクシード、キンショーユキヒメと予想。
 

独自予想

 

◎ビッシュ(牝3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)

 
ビッシュ

ビッシュ

父:ディープインパクト
母:バランセラ
母の父:Acatenango
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5番人気に支持された前々走のオークスでは上位人気馬2頭より早く抜け出す積極策で、一度は先頭に立つ見せ場を作り、最後は2頭の末脚に屈したものの、勝ち馬シンハライトから0.1秒差の3着に好走。休養明けとなった前走の紫苑S(G3)では後方追走から3コーナー手前で徐々にポジションを上げると、直線であっさりと抜け出して快勝し、世代トップの実力を証明した。今回は初の関西圏への輸送となる為、馬体重の維持が大きなポイントになるが、そこさえクリアできればラスト一冠制覇へ大きく手がかかる。
 

◯ヴィブロス(牝3歳、栗東・友道康夫厩舎)

 
ヴィブロス

ヴィブロス

父:ディープインパクト
母:ハルーワスウィート
母の父:Machiavellian
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全姉にG1・2勝のヴィルシーナがいる血統で、妹のヴィブロスも早くから活躍が期待されたが、残念ながらクラシック春2戦は出走が叶わなかった。しかし、そこから陣営は無理をさせることなく成長を促すことに徹し、それが功を奏したのか、約4ヶ月の休み明けとなった前々走は後続に4馬身突き放す強い内容で勝利。更に前走の紫苑Sは勝ち馬ビッシュに2馬身半差放されたが、3コーナー過ぎから不利があったことを考えればそれほど大きな差があるとは思えない。今回、輸送時間が短い京都へのコース替わりはプラスだろうし、シンハライトの回避で混戦ムードの今なら一発があっても不思議ではない。
 

ジュエラー(牝3歳、栗東・藤岡健一厩舎)

 
ジュエラー

ジュエラー

父:ヴィクトワールピサ
母:バルドウィナ
母の父:Pistolet Bleu
via google imghp
 
桜花賞でシンハライトとの熾烈な追い比べを制して一冠目を制覇。続くオークスで二冠制覇が期待されたが、その矢先に骨折が判明し戦線離脱を強いられる形に。約5ヶ月の休養明けとなった前走のローズS(G2)では秋華賞を見据えて先行策を取ったものの、直線見せ場すらなく11着の大敗。やはり久しぶりの実戦と重馬場が影響したようだ。今回は良績を残している直線の長いコースからコーナー4つの内回りコースへ舞台が替わる為、500kgを超える馬格でやや器用さに欠けるタイプなだけに上手く馬群を捌けるかがポイントになる。一度使われた上積みが見込めるので、良馬馬になれば当然巻き返しは可能だろう。
 
△ダイワドレッサー(牝3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)
今年のフェアリーS(G3)2着、前走のラジオNIKKEI賞(G3)2着と小回りコースで好走しているのは魅力的。前走で言えば、近走とは違って先行策からゴールまでしっかり伸びており、牡馬相手に好内容の一戦だった。オークスでも8着に敗れはしたものの、勝ち馬シンハライトとは0.4秒差。夏を越して成長も期待できるし、展開次第では一発があっても驚かない。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 
大本命のシンハライトが離脱して俄然混戦模様ではあるが、ビッシュが108.3でトップ。次いでジュエラー、ヴィブロスまでが他馬より評価が高いが、ジュエラーは前走の大敗を考えて人気するのであれば思い切って消しても良いだろう。そうなると3番手はより大混戦必至ではないだろうか。
 
     
馬番 出走馬 性齢 斤量 騎手 評価 本印 大川 小野寺 田中 予想オッズ
1 エンジェルフェイス 牝3 55.0 浜中俊 96.7 × 32.9
2 ジュエラー 牝3 55.0 M.デムーロ 106.5 3.5
3 パールコード 牝3 55.0 川田将雅 101.5 × 14.5
4 パーシーズベスト 牝3 55.0 C.ルメール 100.0 × 43.6
5 レッドアヴァンセ 牝3 55.0 武豊 100.8 × 12.6
6 ゲッカコウ 牝3 55.0 和田竜二 94.5 119.4
7 ヴィブロス 牝3 55.0 福永祐一 104.7 5.7
8 デンコウアンジュ 牝3 55.0 内田博幸 101.3 × 18.3
9 クロコスミア 牝3 55.0 岩田康誠 99.3 × 7.2
10 ビッシュ牝3 55.0 戸崎圭太 108.3 2.7
11 フロンテアクイーン 牝3 55.0 蛯名正義 102.8 × × 36.4
12 ウインファビラス 牝3 55.0 松岡正海 95.3 97.5
13 ワンダーピルエット 牝3 55.0 小牧太 90.0 314.7
14 ミエノサクシード 牝3 55.0 川島信二 94.0 27.5
15 カイザーバル 牝3 55.0 四位洋文 100.0 9.4
16 ダイワドレッサー 牝3 55.0 川須栄彦 100.0 16.6
17 ネオヴェルザンディ 牝3 55.0 松山弘平 90.0 247.4
18 キンショーユキヒメ 牝3 55.0 松若風馬 90.0 × 102.4

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