2017年阪神牝馬Sの結果

 

2017年阪神牝馬Sの動画

 

レース回顧

 
クロコスミアが雨の中、果敢に先頭を奪ってハナへ。隊列はやや縦長の展開で直線コースへ突入。中団に構えていたジュールポレールが伸びかけた所を、その外から一瞬の末脚でミッキークイーンがかわして豪快な追い込み。そのまま余力たっぷりの競馬で押し切り約1年半ぶりの勝利を飾った。2着には大外枠から内に潜ったアドマイヤリードがジワジワと伸びてジュールポレールを差し切って入線。2番人気クイーンズリングは落鉄の影響か15着と大きく敗退した。
 

勝ち馬ミッキークイーン

 
ミッキークイーン 牝5歳

ミッキークイーン 牝5歳

父馬:ディープインパクト
母馬:ミュージカルウェイ
母父:Gold Away
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:野田みづき

通算成績:13戦5勝(5-5-1-2)
主な勝鞍:2015年オークス、秋華賞、2017年阪神牝馬Sなど
via google imghp
 
スタートは普通に出ていつも通りの中団やや後ろから末脚に賭ける。雨で下が濡れた馬場を不安視したが、今回のタイムを見てもまだ芝の状態は悪くなくディープインパクト向きのコースだったのだろう。追われると一気にエンジンが掛かり、2着アドマイヤリード以下を一瞬にして突き放す横綱相撲で嬉しい久々の重賞V。鞍上の浜中騎手も会心の騎乗でゴール前ではガッツポーズが飛び出していた。牝馬同士ではさすがの内容で、次走想定のヴィクトリアマイルでGⅠ3勝目を狙う。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎ミッキークイーン
○アドマイヤリード
▲クイーンズリング
△ジュールポレール
×トーセンビクトリー
クロコスミア
アットザシーサイド
☆デニムアンドルビー
タッチングスピーチ
 

予想回顧

 
本命は頭ひとつもふたつも抜けていたミッキークイーン。牝馬同士なら今後永久に本命でも良いのではないだろうか。対抗に勢いを尊重してアドマイヤリードを。単穴には実績優先のクイーンズリングと、ここまではスンナリと決まる感じ。後は連下候補に前走が強かったジュールポレールを置いて、ここまでで2着までを拾える想定。残る3着想定にトーセンビクトリー、クロコスミア、アドマイヤリードの3頭でベストな展望か。一応、キャラ的な所も含めて注意にデニムアンドルビーとタッチングスピーチを挙げるが、基本的に信用していない。
 

全着順結果

 

RR:102.3 ※想定RR:105.0

 
デニムアンドルビー、クイーンズリング、タッチングスピーチと元々レーティングが高かった馬が振るわなかった為、想定よりかなりレベル低い結果とはなってしまったが勝ち馬だけは着差以上に強かった。
 
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 大川 小野寺 田中 単勝オッズ
1 6 ミッキークイーン 55.0 浜中俊 113.3 1:34.3(重) 2.2
2 16 アドマイヤリード 54.0 C.ルメール 104.8 1.3/4 6.0
3 8 ジュールポレール 54.0 幸英明 108.0 クビ 7.4
4 4 クロコスミア 54.0 松若風馬 100.2 3 25.5
5 13 エテルナミノル 54.0 池添謙一 97.0 1.1/2 229.0
6 5 トーセンビクトリー 54.0 武豊 100.4 クビ × 14.7
7 12 デンコウアンジュ 54.0 蛯名正義 99.7 クビ 65.5
8 11 アットザシーサイド 54.0 福永祐一 101.1 1.1/4 × × 35.5
9 10 ヒルノマテーラ 54.0 四位洋文 98.8 クビ 306.3
10 14 ダンツキャンサー 54.0 藤岡佑介 97.0 3/4 417.8
11 2 クリノラホール 54.0 北村友一 94.0 1 × 82.8
12 15 デニムアンドルビー 54.0 藤岡康太 107.7 クビ 15.7
13 9 タッチングスピーチ 54.0 和田竜二 103.7 3/4 × 46.4
14 7 メイショウマンボ 55.0 小牧太 97.6 1/2 72.4
15 3 クイーンズリング 56.0 M.デムーロ 105.3 2.1/2 4.3
16 1 ウエスタンレベッカ 54.0 高倉稜 90.0 3 316.2


 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ③⑥⑯-④⑤⑧⑮ 的中
単勝 6 220円 枠連 3-8 460円
複勝 6 110円 ワイド 6-16 350円
16 190円 6-8 350円
8 200円 8-16 840円
馬連 6-16 820円 馬単 6→16 1,340円
三連複 6-8-16 1,760円 三連単 6→16→8 6,370円


 

危険な人気馬結果 アドマイヤリード→2着(3番人気)

 
アドマイヤリード 牝4歳

アドマイヤリード 牝4歳

父馬:ステイゴールド
母馬:ベルアリュールⅡ
母父:Numerous
所属:須貝尚介厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:近藤利一

通算成績:13戦4勝(4-3-0-6)
主な戦績:2017年飛鳥Sなど
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大外枠と極端な脚質を嫌って危険な人気馬に推したが、結果的にはルメール騎手が上手く乗リ内からスルスルと伸びて2着を確保。元々重馬場は得意なタイプだったが、それ以上にメンタル面でかなり強化されている感じを受けた。この競馬なら重賞でも上位争いも常連となるだろうし、決めては一級品からも展開次第では大きい所も狙える器か。今回はこちらが見誤った形。
 

穴馬予想結果 クリノラホール→11着(12番人気)

 
クリノラホール 牝4歳

クリノラホール 牝4歳

父馬:ダイワメジャー
母馬:クリノビャクダン
母父:クロフネ
所属:谷潔厩舎(栗東)
生産:横井哲(日高町)
馬主:栗本博晴

通算成績:17戦4勝(4-3-3-7)
主な戦績:2016年逆瀬川Sなど
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ダイワメジャー×クロフネと言う血統的にも道悪馬場はこなせるかと思っていたが、結果的に見るとキレ勝負の軽い芝向きと言う判断か。確かに昨秋の3連勝時は全て上がり33秒台の決め手で完勝して来た。そこを考えると、血統の領域を超えた突然変異型と捉えるべきだった。一応、実人気を上回る着順ではあるが今後は良馬場のみ重視して予想に加えれば良いだろう。
 

編集部内の回顧

 
ミッキークイーンはここでは絶対だったので当然の結果だろう。2着以上の想定はベストだったとおもう。結果、クイーンズリングとデニムアンドルビーは惨敗したが想定としてはこれがベストだった。一応ギリギリ馬連勝てたのでよかった。(大川)
 
新興勢力に期待したがミッキークイーンがマイルでも一枚上手だった。◎ジュールポレールの3着はかなり評価できるしヴィクトリアマイルでも好勝負できる。(小野寺)
 
本命アドマイヤリードは間違いではなかったが、対抗にクイーンズリングとミッキークイーンを入れ違えた内容で恥ずかしい展望だ。重馬場と言う点だけでディープインパクト産駒ミッキークイーンの印を落とす初心的なミス。能力差を考えれば圧倒的本命だった。単穴にトーセンビクトリーまではまだ許せるとしても、上位の取捨は十中八九間違えてはいけないレースだった。(田中)

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