有力馬情報(厩舎・騎手コメント)

 
●メジャーエンブレム
6日に美浦トレセンで最終リハ。僚馬のダンディーレイ(6歳・1000万)とカズノテイオー(3歳・500万)を20馬身以上後方から追いかける形に。4角手前で2頭に追いつくと楽な手ごたえのまま交わして、カズノテイオーに2馬身先着してフィニッシュした。5F65秒6-36秒7-12秒2で最終リハ完了。
管理する田村康仁調教師は「無事に調教ができてほっとしています。パートナーがいなく、1頭にはさせたくないので、最後まで目標を前に置く形をとりました。内容はとてもよかったと思います。」と満足しているようだ。

レースに向けては「高いハードルをクリアしてきたメンバーが揃うし、全ての陣営が勝ちたい気持ちで臨んでくるので、一生懸命頑張ってもらいたいですね。飼葉もしっかり食べているし、さらにパワーアップしています。」と自信のコメント。
 
●シンハライト
主戦の池添謙一騎手を背に前を行くイフリート(3歳・未勝利)との併せ馬で残り1Fで楽にとらえ、4F51秒9-37秒9-12秒3で1馬身先着しフィニッシュした。
池添騎手は「先週は馬なりで気合いをつける程度でしたが、今日は負荷をかけて強めにやりました。いい感じです。」手ごたえを感じているようだ。
「これで2歳女王に向かっていけます。一番いい結果を目指して頑張ります。」と意気込んでいる。

石坂正調教師は「先週に続き、いい動きをしています。前走の状態をキープしてくれています。」と状態は申し分なさそうだ。
 
●ジュエラー
栗東DPでアルティマウェポン(3歳・未勝利)と併せ馬ラスト1F10秒8(5F63秒1-35秒2)とキレキレの動きで2馬身先着した。
管理する藤岡健一調教師は「反応が良かったです。前走に比べ、体つきはよくなったし、上積みがありそうです。」と万全の状態で送り出せそうだ。

鞍上のミルコ・デムーロ騎手は「一番勝ちたいレースですね。前は2着(13年レッドオーヴァル)だったのでリベンジしたいです。」と意気込んでいる。
 
●ウインファビラス
調教に跨った松岡正海騎手は「先週しっかりやっているので、今週は手ごたえをみて終いを伸ばす調教をしました。動きは良かったですね。今回は上積みもありそうなので楽しみです。」と阪神JF2着馬を高く評価しているようだ。
レースに向けては「3強と言われていますが、一発を狙って乗りたいです。」と波乱の立役者になれるか。
 

レース展開

 
スタート後、3コーナーまで上りで4コーナーから緩やかな下りになっている。直線距離は473.6mで、ゴール前に急坂(高低差1.8m)がある。前半に負荷がかかりやすく、道中上手く脚を溜め、直線でスピードを生かせる馬が有利になってくる。ただし、昨年のレッツゴードンキのような極端なスローペースになれば、逃げ馬にもチャンスは十分にある。

今年のレースは1番人気が予想される2歳女王・メジャーエンブレムが先行あるいは逃げが予想されるため、後ろから競馬をする馬は中団好位につけないと差し切ることはできないだろう。一番のポイントはメジャーエンブレムに対してどの馬が競りかけていくかだが、フェアリーSを逃げ切ったビービーバーレルやソルヴェイグなどが果敢に前に行けばメジャーエンブレムの一人旅にはならないはずだ。

シンハライトはここ2走後ろからの競馬が続いているが、新馬戦の時のような前目の好位で競馬すこともでき、メジャーエンブレムを好位でマークできれば接戦に持ち込めるだろう。あまりゲートが得意な馬ではないので全てはスタートにかかっている。
末脚が魅力のジュエラーも最後方からでは厳しく、中団好位で運びたい。
 

桜花賞予想

 
◎ジュエラー

◎ジュエラー

父:ヴィクトワールピサ
母:バルドウィナ
母父:Pistolet Bleu

前々走のシンザン記念ではロジクライとクビ差の2着と好走し、牡馬相手でも互角に戦える力を証明した。前走のチューリップ賞ではシンハライトのハナ差2着と共に接戦だったことを考えれば、十分勝ちに匹敵する能力があるといえる。
500キロ前後の馬体も魅力で、休み明けの前走を使われてからの上積みが期待できる。前を行くメジャーエンブレムはなかなか手強いが、中団好位でレースを運べれば差し切ることはできるだろう。
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◯シンハライト

◯シンハライト

父:ディープインパクト
母:シンハリーズ
母父:シングスピール

デビューから3戦全勝とメンバー中唯一の無敗馬。この血統を知り尽くしている石坂正調教師は「兄弟のなかで一番良い。モノが違う」と語ったほどの逸材だ。主戦の池添謙一騎手は「なかなか巡り合えない最高の乗り味を持った馬」と大絶賛している。馬体は430キロと人気馬2頭に比べ小柄だが、ディープインパクト産駒らしい切れ味とスピードは間違いなく世代トップクラスだろう。ここ2走後ろからの競馬が続いているが、デビュー戦のような前目の好位で折り合うこともできるため、メジャーエンブレムをマークしながら瞬発力勝負に持ち込めるかがカギになりそう。
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▲メジャーエンブレム

▲メジャーエンブレム

父:ダイワメジャー
母:キャッチータイトル
母父:オペラハウス

前走のクイーンCでは2着馬に5馬身差をつけて圧勝したうえ、1分32秒5というタイムを叩き出した。3歳牝馬がこれほどの時計で走れることは珍しく、まさに怪物だ。ゲートで出遅れる心配もなくスッと好位を取れるレースセンスも抜群で、ゴールまでスピードを持続できるスタミナも兼ね備えており、500キロ前後の男勝りな馬体も魅力だ。今回は長距離輸送になるが、2歳時の阪神JFで経験しているため心配はいらないだろう。デビュー時から名牝・ダイワスカーレットに似ていると評判が高く、今回どんなレースをみせてくれるか注目だ。
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△レッドアヴァンセ
前走のチューリップ賞は馬体重が14キロ減ってしまったうえ、スタートの出遅れが響き8着と期待を裏切ってしまった。短期放牧で馬体重が戻っているかがポイントなる。兄にクラレント、レッドアリオンと重賞勝ち馬がいる良血馬でここで巻き返してくる可能性は十分にあるだろう。

△ラベンダーヴァレイ
前走のチューリップ賞で10番人気ながら3着に入り、桜花賞出走権を獲得した。父ディープインパクト、母クロウキャニオンという良血馬で全兄に2013年の弥生賞を制したカミノタサハラがいる。馬体重が430キロ前後と小柄で当日の気配が重要になりそう。大舞台で輝く血統だけに波乱を起こせるか注目だ。



☆馬連予想☆
13-12 3000円1点
 

桜花賞出走馬&予想オッズ

 
①キャンディバローズ 菱田 163.5
②ブランボヌール 三浦 133.7
③メイショウスイズキ 松山 763.1
④ソルヴェイグ 蛯名 118.0
⑤メジャーエンブレム C.ルメール 1.9
⑥ビービーバーレル 石橋脩 337.6
⑦デンコウアンジュ 川田 42.0
⑧アッラサルーテ 和田 444.7
⑨ジープルメリア 松田 835.3
⑩アットザシーサイド 福永 25.6
⑪レッドアヴァンセ 武豊 17.2
⑫シンハライト 池添 3.2
⑬ジュエラー M.デムーロ 3.5
⑭カトルラポール 秋山 1084.3
⑮ラベンダーヴァレイ 戸崎 22.9
⑯ウインファビラス 松岡 41.1
⑰アドマイヤリード 藤岡康 297.2
⑱メイショウバーズ 古川 1013.2

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