6度目のGⅠ挑戦で悲願のビッグタイトル獲得

 

2016年エリザベス女王杯(GⅠ)

タイム:2分12秒9(良)
レース上がり3ハロン:34秒1
勝ち馬上がり3ハロン:33秒2
 
クイーンズリング(牝4歳)

クイーンズリング(牝4歳)

父:マンハッタンカフェ
母:アクアリング
母の父:Anabaa
調教師:吉村圭司(栗東)
通算成績:13戦6勝
主な勝鞍:'16エリザベス女王杯・'16府中牝馬S
via google imghp
 
プリメラアスールが先手を奪い、2番手にメイショウマンボ、後ろにパールコード、シングウィズジョイと続く。マリアライトとミッキークイーンは中団に付け、その2頭を見る形でクイーンズリングが脚を溜める。

道中は淀みのない流れで特に大きな動きはないまま最後の直線へ入る。3番手にいたパールコードが早めに抜け出し、これに合わせてシングウィズジョイも脚を伸ばす。残り200mの所でシングウィズジョイが先頭に立ち、そのまま押し切るかと思われたが、馬群の間からクイーンズリングが一気に追い上げ、クビ差抜けたところでゴール。
 
勝ったクイーンズリングは、前走の府中牝馬Sに続く2連勝で、重賞4つ目が悲願のGⅠタイトルとなった。鞍上のM.デムーロ騎手はこれが京都競馬場でのGⅠ初勝利。管理する吉村師にとっても開業5年目で嬉しいGⅠ初制覇となった。尚、クイーンズリングの次走は、適したレースが無いため未定とのこと。
 

レース結果を振り返ってのベスト予想

 
◎ミッキークイーン
◯マリアライト
▲クイーンズリング
×タッチングスピーチ
×パールコード
×ヒルノマテーラ
 
本命は、昨年の牝馬二冠ミッキークイーン。前哨戦を使えなかった不安はあるが、得意の舞台ならまず崩れないとみる。対抗は、連覇を狙うマリアライト。単穴は、上位2頭より状態面などで良い充実ぶりを見せているクイーンズリング。あとは、ムーア騎乗のタッチングスピーチ、秋華賞2着のパールコード、GⅠ初参戦のヒルノマテーラまで押さえたい。結果、2着に入ったシングウィズジョイは正直、買い要素が見当たらない。ルメール&厩舎の勢いくらいだろう。
 

全着順

 
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 単勝オッズ
1 3 クイーンズリング 56.0 デムーロ 108.9 2:12.9(良) 6.1
2 9 シングウィズジョイ 56.0 ルメール 101.1 クビ 61.6
3 1 ミッキークイーン 56.0 浜中 109.9 1.1/4 3.6
4 15 パールコード 54.0 川田 103.8 3/4 × 8.4
5 13 プリメラアスール 56.0 100.0 1.1/4 102.9
6 2 マリアライト 56.0 蛯名 111.0 1/2 3.1
6 10 シュンドルボン 56.0 吉田豊 103.9 同着 18.9
8 8 タッチングスピーチ 56.0 ムーア 105.1 1.1/4 6.2
9 7 マキシマムドパリ 56.0 武豊 102.2 クビ × 28.8
10 12 アスカビレン 56.0 松田 101.0 ハナ 54.2
11 11 デンコウアンジュ 54.0 松山 100.8 1.1/4 51.6
12 5 メイショウマンボ 56.0 池添 97.9 3/4 74.6
13 4 ヒルノマテーラ 56.0 四位 102.0 1/2 31.0
14 6 プロレタリアト 56.0 杉原 90.0 2 105.6
15 14 シャルール 56.0 福永 98.8 1 × 55.2


 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ①②③④⑧ 計10点 不的中
単勝 3 610円 枠連 2-5 720円
複勝 3 230円 ワイド 3-9 3,670円
9 1,200円 1-3 520円
1 150円 1-9 4,640円
馬連 3-9 13,710円 馬単 3→9 22,570円
三連複 1-3-9 20,680円 三連単 3→9→1 158,930円


 

編集部内の回顧

 
前哨戦5着で去年と同じも本命マリアライトは間違いだったと思うので、本命はローテーション無視してもミッキークイーンが妥当だったとおもう。クイーンズリング単穴も想定通りで2頭崩れても差がなく充実ぶりからするとこちら本命でも良かった位だろう。地力不足でタッチングスピーチとパールコードを軽視もあっていたが1コーナーの影響でマリアライトが残念だったのと前が楽すぎてシングウィズジョイが残ってしまっただけなので想定は問題なかった。(大川)
 
マリアライトは軽視するも、1コーナーのあの不利が無ければ3着位はあったのかもしれない。それでも勝ちまでは無かったという点からもローテーション含めクイーンズリングを本命にするべきだったか。ミッキークイーンはさすがに地力上位も約半年ぶりとなる競馬では反応がイマイチでよく3着に入った。2着のシングウィズジョイはもはや「ルメールだから」という理由以外に買える理由が見当たらない。まさか、ここまで前が有利な展開になるとは想定していなかった。タッチングスピーチは完全に終わったのだろう。(田中)
 
ミッキークイーンはローテ不安、マリアライトは徐々に下降気味なのに対してようやく本格化したクイーンズリングの勢いが勝った印象のレースだった。やはりGⅠになるとデムーロは凄まじい。2着シングウィズジョイはルメール騎乗だけで買い要素がない。終わってみればまたしてもデム&ルメのワンツーという毎度のパターン。タッチングスピーチは過剰人気のだったし、ヒルノマテーラはもっと見せ場を作れると思ったが。あとは予想通りだし、メイショウマンボはもう限界だと思う。(小野寺)

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