左前浅屈腱の不全断裂

 
リオンディーズ 牡3歳

リオンディーズ 牡3歳

父馬:キングカメハメハ
母馬:シーザリオ
母父:スペシャルウィーク
所属:角居勝彦厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:キャロットファーム

通算成績:5戦2勝(2-1-0-2)
主な勝鞍:朝日杯フューチュリティSなど
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悲しいニュースが飛び込んで来た。

先日の神戸新聞杯を前に屈腱炎で年内いっぱいの休養を発表したばかりのリオンディーズだったが、精密検査をかけた所病状は更に深刻なものだった。炎症のみならず腱の不全断裂までしていたとの事で、この程キャロットファームからは正式に引退を発表された。

今後はブリーダーズSSで種牡馬入りを予定しており、兄のエピファネイアと共に繁殖の世界で第二の余生を過ごす事となる。
 

朝日杯FSの鬼脚

 

2015年12月20日 朝日杯FS 芝1600m 阪神競馬場

1着:リオンディーズ(デムーロ)
2着:エアスピネル(武豊)
3着:シャドウアプローチ(中谷)

レースタイム:1.34.4(良)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:33.3
 
リオンディーズのベストレースは昨年の杯FS。

圧倒的1番人気のエアスピネルが直線で早くも抜け出し独走態勢に入った所を、1頭だけ別次元の脚で猛追しアッサリとかわしたシーンはまさに衝撃だった。しかも、新馬を勝ったばかりの身でこのパフォーマンスは兄以上の怪物とさえ評価された。

しかし、この時の武豊騎手は全GⅠ完全制覇がかかっていたある意味で歴史的な1戦だった事を考えると、今ここで引退するならそこも無理して勝たなくても良かったのでは…w

何はともあれ、その爆発的な能力を子どもたちにも存分に伝えて欲しいと思います。
 

古豪が遂に引退表明

 
ホッコータルマエ 牡7歳

ホッコータルマエ 牡7歳

父馬:キングカメハメハ
母馬:マダムチェロキー
母父:Cherokee Run
所属:西浦勝一厩舎(栗東)
生産:市川ファーム(浦河町)
馬主:矢部道晃

通算成績:38戦17勝(17-4-7-10)
主な勝鞍:チャンピオンズC、川崎記念、帝王賞、東京大賞典、JBCクラシック、かしわ記念など
via google imghp
 
日本競馬史上初めてGⅠを10勝したホッコータルマエが遂に年内で引退する事となった。

先日の南部杯で3着に好走したが、陣営はここからJBCクラシック→チャンピオンズC→東京大賞典の残り3レースに参戦して年内限りでの引退を発表。リオンディーズと同じく来年以降は種牡馬入りする予定との事だ。

血統内にサンデーサイレンスが入っていない事もあり、種牡馬としてもかなり重宝される可能性は高い。タルマエが2度挑戦したものの果たせなかったドバイワールドカップ制覇を産駒に託して頑張って欲しい。
 

GⅠ10勝目達成の瞬間

 

2016年01月27日 川崎記念 ダート2100m 川崎競馬場

1着:ホッコータルマエ(幸)
2着:サウンドトゥルー(大野)
3着:アムールブリエ(浜中)

レースタイム:2.14.1(良)
レース上がり3ハロン:37.2
勝ち馬上がり3ハロン:39.0
 
さすがに年が明けて年齢的な衰えを感じ始めたホッコータルマエ。

GⅠ10勝に王手をかけてから数戦を要し、正直ここが最後のチャンスと思っていた川崎記念だった。レースでは積極的に先行し、最大のライバルであるサウンドトゥルーの猛追を何とかアタマ差退けてゴールイン。これまで誰も成し得なかった大台の10勝に到達した歴史的瞬間を、いつも通りに淡々とこなすタルマエに職人的な気質を感じたのは自分だけではあるまい。

いぶし銀ならぬ、“いぶし金”の功労馬である。
 

まとめ

 
これで、新旧のスターホースが今年で2頭姿を消す事になります。

その他、エイシンヒカリも引退を決めておりどんどん個性的な馬が少なくなって行きますね。しかし、これもまた新たなスターが生まれる為の必要なプロセスなのでしょう。

個人的にはシーザリオ一族を繁栄させて欲しいのでリオンディーズが種牡馬として頑張ってくれたら嬉しいのですが…血統的に全部入りみたいな感じになっているので繁殖牝馬選びに少し手こずりそうですね。

ホッコータルマエに関しては現役時代同様、地味に強いダート馬を何頭も息長く輩出してくれそう。キングカメハメハもダート繁栄のルートをこれで確立しましたね。楽しみであります。

リオンディーズはお疲れ様でした、ホッコータルマエは残り3戦全勝して下さい!!

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