2016年のオークスは1~4着をノーザンファームが独占
1番人気シンハライトがディープインパクト譲りの豪脚を繰り出して勝利した2016年のオークス。そのシンハライトのクビ差2着に大外から突っ込んできたチェッキーノ、3着に早め先頭に抜け出してあわや勝つのかと思わせたビッシュ、4着に最後方から追い込んできたジェラシーが入った。
この結果の一番の注目点は上位4頭全てがノーザンファームの生産馬ということだ。今年のオークスは出走馬18頭のうち、ノーザンファーム生産馬は8頭。過去にも同じ牧場・馬主のワンツーフィニッシュは多くあり大いに想像できるのだが、ましてやG1で掲示板や1〜4着を全て独占できるほど競馬は甘くない。
しかし、それをいとも簡単にやってのけるのがノーザンファームという大牧場で、今の日本の競馬界は”ノーザンファームの一人勝ち”といっても過言ではない。
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日本の常勝軍団ノーザンファームとは
北海道安平町に構えるノーザンファームは社台グループに属する競走馬の生産・育成を行う大牧場だ。従業員は約600人で、在厩馬は約2400頭。北海道のみならず、ノーザンファーム天栄(福島県)、ノーザンファームしがらき(滋賀県)で放牧中の馬のトレーニング・育成を行っている。
1994年に吉田善哉が創設した社台ファームの分割によってできた「社台ファーム早来」が息子の吉田勝己によって「ノーザンファーム」という名前になったようだ。
1994年に吉田善哉が創設した社台ファームの分割によってできた「社台ファーム早来」が息子の吉田勝己によって「ノーザンファーム」という名前になったようだ。
※吉田善哉・・・社台グループの創業者で、1976年にノーザンテースト、1989年にトニービン、1991年にサンデーサイレンスといったのちに日本競馬の礎を築く大種牡馬を購入したことで有名。1993年に死去してからは息子の照哉・勝己・晴哉によって社台グループは再編され、いまや日本が世界に誇る競走馬の生産・育成を行う大集団へ成長を遂げた。
2005年にディープインパクトで牡馬クラシック三冠制覇を達成。2010年アパパネ、2012年ジェンティルドンナで牝馬クラシック三冠制覇を成し遂げている。
主な生産馬:アドマイヤベガ(99'日本ダービー)、ジャングルポケット(01'日本ダービー・ジャパンカップ)、キングカメハメハ(04'NHKマイルC・日本ダービー)、シーザリオ(05'オークス・アメリカンオークス)、アドマイヤムーン(07'宝塚記念・ジャパンカップ)、ブエナビスタ(08'阪神JF・09'桜花賞・オークス・10'ヴィクトリアマイル・天皇賞(秋)・11'ジャパンカップ)、エピファネイア(13'菊花賞・14'ジャパンカップ)、ドゥラメンテ(15'皐月賞・日本ダービー)、リアルスティール(16'ドバイターフ)など
主な生産馬:アドマイヤベガ(99'日本ダービー)、ジャングルポケット(01'日本ダービー・ジャパンカップ)、キングカメハメハ(04'NHKマイルC・日本ダービー)、シーザリオ(05'オークス・アメリカンオークス)、アドマイヤムーン(07'宝塚記念・ジャパンカップ)、ブエナビスタ(08'阪神JF・09'桜花賞・オークス・10'ヴィクトリアマイル・天皇賞(秋)・11'ジャパンカップ)、エピファネイア(13'菊花賞・14'ジャパンカップ)、ドゥラメンテ(15'皐月賞・日本ダービー)、リアルスティール(16'ドバイターフ)など
日本ダービーも上位を独占??
29日に行われる競馬の祭典・日本ダービーにもノーザンファーム生産馬が多く出走する。
現在出走が予定されている18頭のうち、アジュールローズ・イモータル・サトノダイヤモンド・プロディガルサン・プロフェット・マウントロブソン・マカヒキ・リオンディーズ・レインボーライン・レッドエルディストの10頭がノーザンファーム生産馬でオークスに続いてまたしても上位独占が期待される。
現在出走が予定されている18頭のうち、アジュールローズ・イモータル・サトノダイヤモンド・プロディガルサン・プロフェット・マウントロブソン・マカヒキ・リオンディーズ・レインボーライン・レッドエルディストの10頭がノーザンファーム生産馬でオークスに続いてまたしても上位独占が期待される。
2着⑬チェッキーノ(父キングカメハメハ)
3着⑭ビッシュ(父ディープインパクト)
4着⑯ジェラシー(父ハービンジャー)